投資か、貸し倒れか
職場でWebページに掲載する原稿の決裁(供覧?)がやってきた。自分の仕事とは関係がなさそうだったので、黙ってハンコを押しておいた。
すると、ページ最後の数行に情報セキュリティコンサルティング業務について書いてあって、この業務はお願いしますとのことだったのだが、どうも筋悪だ。
情報セキュリティコンサルティング・サービスは人件費が高い。
就活したときにコンサルの求人もたくさん見たけれど、どこも高額だった。(要求もハイスペックだけど。)
しかし、そんな高額な給料をもらっていない。
経営層が、現在の給料が妥当と考えているなら、コンサルティングの能力を評価していないと言うことだ。
逆に、情報セキュリティコンサルティング・サービスを提供するだけの能力を持っていると判断して、それをそれを事業にしようとするならば、それなりの報酬を支払うべきだろう。
どちらにしても筋が悪い。誰かが不幸になる。
なぜ、不幸になるような働き方を変えられないのか考えると。
意思決定に関わっている年寄りの人たちは日本型雇用で働いてきた人達だ。
日本型雇用では、報酬以上の仕事を引き受けても長期間かけて回収できることが多い。
組織に対する貸しを回収してきた人達は、何も考えないで報酬以上の仕事を振る。(悪気なく)
もう年寄りだから、この後何十年も働くわけではないので、組織に対する貸しは貸倒れになる可能性が高い。
今時の若い人も何十年も同じ組織で働こうと(働けると)思っていないから、組織に対する貸しは貸倒になる可能性は高いと考えている。
つまり、組織と個人の関係は、年寄りと若者では変わっているということだ。
年寄りが若者に対して昔の考え方で接した場合は、筋が悪い。
もちろん、報酬以上の仕事が将来に対する投資であれば良いのだけれど...
たぶん続く
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