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2022年10月28日 (金)

自治体を進化させる公務員の新改善力(2)

自治体を進化させる公務員の新改善力 元吉由紀子 公職研

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自治体を進化させる公務員の新改善力」の感想を書いた。
では、年寄りは何をすればよいのだろうか?
もうリタイアしたとか、改善活動の主役ではではないからと、第三者的な立ち位置で良いのだろうかと考えた。

昭和という時代はかなり先の未来まで予測可能可能だった。
そんな時代に働いて、還暦を過ぎたところだ。
戦前、戦後、高度成長時代に働いていた世代も、将来は予測できなかったのではないだろうか。
未来が予測できたのは、成長が右肩上がりから右肩下がりに変わる時代だったのかもしれない。

未来が予測可能であれば、予測からずれた部分を修正する「改善」でよかった。
ところが、予測からのずれが大きくなり、もはや予測できない時代になると「改善」では対応できない。「革新」が必要になる。
「改善」の先に「革新」があるわけではないから、「改善」を積み重ねても「革新」には繋がらないのだ。

コロナ禍で働き方が「革新」された職場もあれば、「改善」も難しい職場もある。
「改善」も難しい職場では、ビデオ会議で表示される画面上の場所にこだわったり、上司より先に接続を切っては失礼とかにこだわって「改善」している。

これまでの「改善」の成功事例は、この先のVUCA時代も有効な手段なのだろうか?
ビデオ会議で役職順に画面に表示するくらいの「改善」ではないのか?

若い人たちが、VUCA時代の変化に対応する方法がわからないのは、しかたのないことだろう。
では、年寄りは、VUCA時代の変化に対応する方法を知っているのだろうか?
若い人たちも年寄りも同じようにわからないのではないだろうか?
と思う。

年寄りが持っているものは経験だけだろう。
その[過去の]経験は、そのまま[未来」に適用することはできない。環境が違いすぎるから。
役所の中は変わっていないくても社会の情勢は大きく変わっているのだ。

年寄りがなすべきことは、経験を抽象化、一般化することだろう。
抽象化、一般化すれば、次世代が参考にできる知恵になる。

革新活動の主体は若者だ。
年寄りは、改善活動経験者、第三者ではなく、革新活動の当事者となる気概が必要だと思う。


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