SlackもTeamsもダメ
「SlackもTeamsもダメ」、そんな企業にオープンイノベーションは100年早い 沢渡 あまね あまねキャリア工房 (2021.05.26)
非同期コミュニケーションができない人達や会社は結構あるようだが、それは置として、
違う会社に属する人たちが参加するプロジェクトでは、ビジネスチャット使用の可否、どの製品を使うか、誰が招待するのか(どの会社のシステムを使うか)が問題になる。
E-mailしか使えないという会社・組織もまだあって、今流行りのオープンイノベーションの障害になっている。
沢渡氏はE-mailしか使用を許可していない会社を非難するのだけれど、
本質はセキュリティポリシーの不整合だろう。
世の中の会社がSlackやTeamsを使うようになってもこの問題は残る。
冒頭の記事に登場する、フリーランスE氏のセキュリティポリシーは自分自身が決めて自分がコントロールすれば良いから、Slackでだれに招待されても対応できる。
Teamsしか使えないB氏は会社でM365を導入しているのだろう。
M356で完結すればセキュリティポリシーをクリアしやすい。
ところが、招待するのと招待されるのは、セキュリティ上大きな差がある。
招待すれば、チャットの投稿や添付ファイルは、自社のスペースにあるから、コントロールは容易だ。
ところが、招待されると情報が相手のスペーに保存されるから、コントロールできない。
もし機密性が高い情報が投稿された場合、招待していれば、管理者権限で削除することができるが、招待されていると完全に削除できない。
セキュリティがしっかりしている組織はたいてい、他組織のTeamsに参加を禁止しているようだ。
Teamsしか使えないという会社は招待すれば使えるということだ。しかし、ちゃんとした組織同士だとどちらかが参加できない。
E-mailしか使えないC社は、サンプルを真似てセキュリティポリシーを作り、情勢に合わせて改訂していない会社・組織だろう。
セキュリティポリシーを決めた時にビジネスチャットは想定していない。
コロナ禍でビジネスチャットを使わなければならなくなっても、セキュリティポリシーに規定が無いと(当たり前)使用を禁止したままなのだろう。
余談だけど、ビジネスチャットを禁止して、コロナが流行していてもリアル出社の会社・組織もあるようだ。改革、改善、イノベーションを全て否定する潔さはある・・・
社外の人とビジネスチャットのでコミュニケーションする際に招待するかされるかを気にする人は少ない。気にしているのはセキュリティ担当くらいだ。
普通のユーザは忖度して、「お手間でしょうからウチが招待しますよ」となるのだが、セキュリティの甘い会社・組織には招待されたくないよね。
今は、コロナ禍で急激に変わったから、問題の本質が見えていないユーザが多いのだと思う。
TeamsはよくてSlackはダメとか、逆にSlackはよくてTeamsはダメという話を聞くことがあるのだが、禁止されている行為、許可されている行為は伝わってなくて、禁止されたツール、許可されたツールにすり替わっているのだろう。
システム担当としては、SlackでもTeamsでもいいから招待してほしい。
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