その幸運は偶然ではないんです!
その幸運は偶然ではないんです!
著:J・D・クランボルツ A・S・レヴィン
訳:花田光世・大木紀子・宮地夕紀子
ダイヤモンド社
「自治体を進化させる公務員の新改善力 (2022/10/23)」で「計画された偶然」、や「計画的偶発性理論」と訳されるプランドハップンスタンス(Planned Happenstance)理論を知った。
興味が湧いたので、この本を読んでみた。
偶然幸運を掴んだ人の事例がこれでもかと、掲載されれている。
事例自体は真似ようが無い。
キモは
- 将来何になるか、決める必要はない
- 想定外の出来事があなたのキャリアに影響を及ぼすことは避けられない。
- 現実は、あなたが考える以上の選択肢を提供しているかもしれない。
- いろいろな活動に参加して、好きなこと・嫌嫌いなことを発見する。
- 間違いを犯し、失敗を経験しよう。
- 想定外の幸運な出来事をつくりだそう。
- どんな経験も学びへの道。
- 仕事以外でも満足感を得られる活動に携わる。
らしい。
計画通りにならなくて、失敗することもあるけど、めげない。
計画にない、意図しない幸運が舞い込んで来たら、とりあえず乗っておけ!
ということだろうか。
最近の若者は失敗を恐れて挑戦しないと年寄りは嘆くが、挑戦しないのは年寄りも同じだ。
定年を前に転職した時に、かなり悩んだ。
しかし、転職してみれば、何故あんなに悩んだのだろうと思う。
転職したことがある娘曰く「1回転職すると、大したことじゃないと思うよね」と。
同感だ。転職する前は人生最大の決断のように感じるけれど、転職してみると大したことではない。
固定観念に囚われいるのだと思う。
「計画された偶然」は一見矛盾しているように感じる。
人生に訪れる幸運は偶然だけれど、宝くじに当たるような低確率ではなく、かなり高い確率で訪れるのだと思う。
(毎週とか毎日レベル)
しかし、訪れた幸運は目に見えないので、意識しないとその幸運に気がつかないし、幸運を掴むことができない。
小さな小運を掴むと、わらしべ長者のように次々と大きな幸運を掴むことができるのだと思う。
「果報は寝て待て」は的を射ている。昔の人は能く言ったものだ。
しかし、道徳的には「成功は努力と引き換えに得るもの」が麗しいとされ、固定観念化している。そして、偶然を当てにするのは背徳感がある。
「計画的偶発性理論」の偶然は「今より少しだけ良い方向に進むきっかけ」と考えたら良いのだと思う。
そして、その効果は足し算ではなく掛け算だ。つまり、偶然の幸運は掴めば掴むほど大きくなる。
同じ思考、行動で毎日同じように過ごしていると、偶然の幸運に気がつかないが、昨日とは違うことを始めると、偶然の幸運に気付くことができ。これが「計画的」ということだろう。
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