ホワイトなのに若手が辞める
「ホワイトなのに若手が辞める」企業の残念な盲点
向上心が高い若者たちを育てる技術の本質
東洋経済オンライン (2023/01/18)
若手社員が言う「他の人でも代えがきくし・・・」は本当の理由ではないだろう。
代えがきくと思ったら、職を変える前に、
自分でなければならない仕事とは、どのような仕事か、
どの仕事で代えがきかない人材になりたいのか整理してみるとよい。
その結果、職を変えなければ実現できないのなら辞めればよい。
管理職的には、代えがきかな人材は大きなリスクだ。
だから、大手はジョブローテションと称して代えがきくようにする。
中小零細ではジョブローテションする余裕は無いから、代えがきかなくなることが多い。
代えがきかない人が何かの事情で退職すると、最悪の場合事業に影響が出る。
代えがきかな人材を目指して40年仕事をしてきたが、
経験的には、代えがきかな人材になることは難しかった。
せいぜい、他の人よりちょっとだけ上手にできるくらいだ。
「積極的に代えたくなる人材」にならないことから始めたらよいと思う。
得意分野や情熱を傾けられる仕事が見つかったら、それを磨くことで、
本当に代えのきかない人材になれるかもしれない。
この記事の本論「人を育てる方法を模索してこなかったのが原因」について、
Jam氏は
逆に「優しくしたのに部下が辞めてしまう」と頭を抱えている人たちは、昔は「厳しくしないと部下が育たない」と、怒ったり叱ったりする以外の方法で、人を育てる方法を模索してこなかったのではないでしょうか。
と仰る。
つまり、ポイントは若手を厳しく指導する/優しく指導するではなく、
育てようとか/しないかであるということだろう。
教えてもらおうとするな!見て盗めとか、厳しく叱責するのは育成ではない。
伝えるべきことを体系化し明文化する能力がないのだ。
それを、育てられる側の資質としていただけだ。
昔は、厳しく指導しても、育成しなくても、若者が離職することは稀だった。
労働市場の流動性が極めて低かったし、若い間理不尽に耐えたら、生涯通してペイできる見込みがあった。
ところが、今時は若い間理不尽に耐えてもペイできる見込みはない。
職場に、育成できる人材やシステムが無いなら、見切りをつけようとするのは一見合理的だ。
しかし、成長するには、自ら成長しようとする意思と能力の方が重要だから、転職すれば解決するとは限らない。
若者が求めているのは成長を支援してくれる環境や指導者だ。
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