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2023年2月

2023年2月26日 (日)

海外に出稼ぎに行く若者

“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~ クローズアップ現代 (2023/2/1)

記事:日本人が海外で出稼ぎ!? 若者たちが海外を目指す背景にあるもの

NHK クローズアップ現代で、海外に出稼ぎに行く若者を特集していた。

日本で専門知識を習得して働くよりも、海外でブルーベリーを摘むアルバイトの方が賃金が高いのだと...
ブルーベリーの栽培は農業技術が必要だが、ブルーベリーの実を摘むアルバイトには農業の知識も必要ない単純労働力の提供だ。さらに英語が話せなくてもよいから割の良いアルバイトらしい。

日本は、中国、フィリピン、ベトナムから実習生名目で単純作業を担う人材を受け入れている。
しかし、円安の影響で日本で働くメリットが少なくなっているという。

単純作業の労働力も国際的な競争にさらされているということだ。
そして、日本は競争力が無くなっている。

番組に登場していた若者の元の職業は、教師、看護師、介護士など。
いずれも、長時間労働、低賃金が問題になっている職業だ。
共通するのは、これらの職業の経営は国の規制があるため、賃金を上げることが難しいことだ。
つまり、国が政策により儲からない職業にしている。

日本の高齢化、少子化は大きな要因だ。増加する高齢者のための政策は良いが、若者から搾取する構造になっている。
赤字国債を財源にした政策は次世代にツケを回すと避難されるが、ツケを回すどころか、若者から搾取しそれを高齢者に回す政策になっているということだ。

オーストラリアの高齢者介護施設で働く元看護師が、インタビューに応えていた。
日本にいる時には、低賃金、長時間労で将来のことを考える余裕がなかったそうだ。
ところが、オーストラリアの高齢者介護施設アルバイトすると、日本より多くの賃金と自由になる時間があるのだそうだ。
将来は、日本に帰って訪問看護事業を立ち上げるために勉強していた。

つまり、日本の若者は将来の夢さえ持てないということだ。
既に、そのような国になったということだ。

日本がジリ貧になっていることは分かっているつもりだったが、現実を突きつけられて衝撃受けた。

自分は、高度成長を成し遂げた現在の高齢者と、高齢者に搾取される若者の間の世代だ。
先輩達の働き方を真似ていたが、成長するのではなく、安定、現状維持を目指していたのだろう。
しかし、それは安定ではなく、衰退している状況を続けていたけだったのだろうか。

40年間衰退に手をこまぬいて働いてきたと考えると、やるせない。


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2023年2月23日 (木)

豊田社長年頭あいさつ

イバラの道でも進むべき道とは 2023年 豊田社長年頭あいさつ トヨタイズム (2023/01/11)

豊田章男氏は最近社長を佐藤恒治氏に譲り会長に就任された。
その豊田章男氏の念頭あいさつがトヨタイズムに掲載されていた。

「サラリーマン」という仕事はありません。皆さんの仕事は「クルマ屋」です。

とおっしゃる。そして、

私たちは「クルマ屋」です。
今年も、みんなで心をあわせて、それぞれの町の人たちを「笑顔」にする「もっといいクルマ」をつくろうじゃありませんか。

自動車業界はEV化が目前までやってきているから事業転換が必要だ。
AIやWeb3.0への事業転換が迫られているICT業界にあって、富士通は技術者を整理して次世代の技術を軸に事業転換しようとしているようだ。

トヨタは製造業で、しかもグローバル企業だから富士通のようにハードランディングできないのだろう。

豊田彰男氏は 「私たちは「車屋」です」とおっしゃる。
しかし、内燃機関かEVかというデバイスの転換ではなく、車というデバイスを核にモビリティ全般の事業に転換しようとしているのではないだろうか。
(トヨタが作るスマートシティ、いよいよ2024年にも実証開始 自動運転ラボ編集部 (2022/10/29))

「車屋」と言う表現は車というデバイスにこだわっているように感じるが、大企業病に罹ったトヨタを変えようとしているのだろう。

そのために、トヨタの価値観を変えようと努力してまいりましたが、なかなか変わりません。それが私の本音であり、一番の悩みでもあります。
「本社」よりも「地域」
「会議室」ではなく「現場」
「肩書」ではなく「役割」
「決裁」ではなく「相談」
「説得」ではなく「共感」

事業転換したいけれど、社員の意識が変わらないもどかしさがあるのだろう。


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2023年2月21日 (火)

JAXA記者会見 <失敗の定義は人によって違う>

打ち上げ中止「H3」会見で共同記者の質問に批判相次ぐ ロケットを救った「フェールセーフ」とは (2023/2/17) IT media

H3の打ち上げは
直前で異常を検知し中止したようだ。

そのことよりも、JAXAの記者会見で、共同通信社の記者が「失敗」という言葉にこだわったやりとりがネットを騒がせているようだ。
「失敗」という言葉の定義が違うので最後まで話しが合わなかったのだろう。
そして、共同通信の記者が

「わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございます。」

といって質問を終えたのが、ネット民には捨て台詞と映り反感を買ったようだ。

おそらく、
JAXAは、ミッションで達成すべき目標が達成できなくなる状態を「失敗」と呼んでいるのだろう。

イプシロンロケット6号機は2022/10/12に衛星を軌道に投入する前に爆破司令を送信した。
これを、JAXAは「失敗」と表現している。(イプシロンロケット6号機打上げ失敗に関する対応状況について)
ロケットも人工衛星も失って、もうミッションは継続できないのだから誰が見ても「失敗」だ。

一方共同通信の記者は「失敗」を、2023/2/17に衛星を軌道に投入すること、としているのだろう。

「それは一般に失敗といいます」
と共同通信の記者が言ったところ見ると、「失敗」の定義がJAXAと一般人でずれていると思っているのかもしれない。

共同通信社はJAXAの記者会見に文芸部の記者を派遣しないだろう、であれば、多少なりとも科学技術の知識があると考えるのが自然だ。であれば、共同通信記者がJAXAの認識が一般人の読者に伝わるような記事すればよいのではないだろうか。

言葉の概念が異なることはよくあることだ。
話している相手と概念が異なるとわかったときに、相手の概念を自分の概念に合わせるべきと考えるのは驕りだろう。

ちなみに
共同通信のニュースは、実にあっさり事実だけ伝えている。
H3ロケット、宇宙センター移送 発射寸前着火せず、原因調査へ KYODO ( 2023/02/18)


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2023年2月17日 (金)

斜陽産業(2)

斜陽産業や衰退期の事業の職場は明日仕事がなくなることはなくても閉塞感がある。
たぶん、皆感じているのだろうが、不安は口には出さない。「ダイジョウブ」という。

ジリ貧で「ダイジョウブくない」という認識の同僚がいた。
その同僚曰く、自分達(再就職者)はダイジョウブだけど、若い人達のために別の事業の開拓やスキルの習得が必要だと。

同感だ!と思ったけれど。そう思うなら行動したら...とも思った。
その同僚は再就職する前にはそれなりの権限があったのだろうが、今は一介の平社員だからできることは限られている。
それでも、経営層を批判していても世の中は1mmも変わらない。

一方、オジサンに心配されている若い人たちの中には、危機感を感じている人はいる一方で既に茹蛙状態になっている人もいるようだ。

経験的には、年齢を問わず、自ら現状を変えられる人は変わるけれど、環境を変えても現状維持の人を変えるのは難しい。
って当たり前だけれど...「年寄りは変われないけど若い人は変われる」は固定観念だ。

成長期には、現状維持主義の人も浮かれて変わるのだけれど、閉塞感が漂い始めると途端に変わらなくなる。「鉄は熱いうちに打て」は正しい。

変わりたいと思っている人をサポートすることはできるかな。


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2023年2月14日 (火)

斜陽産業 <経営者の良心を期待してはいけない>

パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
中堅メーカー襲う規制強化、シェア争いの大波
東洋経済 (2022/07/20)

斜陽産業、衰退事業で働いていると、自社や自分の立場を客観的に見ることができなくなるものだ。
早く気がついて、対策を打つことができれば路頭に迷うことはないが、多くの人は茹蛙になってしまう。

パチンコ業界は今や斜陽産業で、大手のメーカーもリストラを始めたようだ。
大手のメーカは経営の多角化でリスクを回避しているので、衰退部門の人員を整理して段階的に事業縮小すれば会社は存続できる。
しかし、リストラされる(希望退職を迫られる)40代50代にとっては死活問題だろう。
会社に残ったとしても、その事業は既に泥舟だからいずれ沈んでしまう。

好調な事業にリソースを集中するとリスクが大きくなるのは、歴史が示している。
最近では、SHARPが良い例だ。液晶にリソースを集中した結果、立ち直れず身売りしてしまった。(東芝半導体のように切り売りされなくてよかったけど)

雇用されている側は、リストラされるか会社が経営破綻する時期(Xデー)を予想しなければならない。(辛いことだけど)
年単位の猶予があるなら、自分を変えることは可能だ。
40,50代は自分を変えないで転職できるチャンスは少ないから自分を変えなくてはならない。

衰退事業を成長事業に変えるには、何かしら変えなくてはならない。
それは、収益モデルかもしれない、主力製品かもしれない、社員のマインドかもしれない、従業員かも知れない...
いずれにしても雇用される者は変化を求められるのだ。

良心がある経営者ならば、余裕がある間に次に主力となる事業を考えるだろう。
少なくとも、若い人たちには、他の事業に移れるスキルの習得をサポートするだろう。

しかし、雇用される側は、経営者の良心を期待してはいけない。
悪意無く、衰退期にあることが分からなかったり、分かっても具体的な行動ができない経営者は多いのだから。


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2023年2月11日 (土)

とりあえずやってみる

前々職で採用されて10年くらい、システムの維持管理(保守)の仕事をやっていた。

保守の仕事はシステムは正常に動いて当然で、止まると大騒ぎになる。
最悪新聞ネタになるくらいの騒ぎになる。

ちゃんと仕事をすると、止まることは無くなるのだが、ユーザにとっては止まらないのが普通だから、良い仕事をすればするほど評価されてなくなる。因果な仕事だ。

システムを新たに導入したり、動いているシステムの設定を変更する前に、可能な限りのリスクを検討して対策を用意しなければ、安心して作業はできないからどうしても時間がかかる。
失敗したら-100点、成功しても±0点という環境で仕事をしていたらどうしても慎重になるのだ。

今時は、そんな悠長なことは言っていられない。良いプランを思いついたら可能な限りの早く実行して、失敗したら被害を最小限に止め、次の被害防止に備えないと、世の中の流れについていけない。

故オシム監督の本に感化されて、走りながら考えるようにしてきた。
几帳面な性格ではないから、走りながら考える方が性に合っている。

ところが、三つ子の魂だ。
何か始める時に、ざっくりリスクを考えて口にすると、そんな細かい事...という反応が返ってくることが多い。
本人は、精緻に詰めてるわけではなくて、ざっくりなのだが...

気がつかないうちに、考えてから走り出すようになっていたのかもしれない。
意識しなければ、三つ子の魂で行動し、まずリスクを考えてしまうのだろう。
改めて、走りながら考えるように心掛けよう。


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2023年2月 8日 (水)

そろばんでやれ

経理なのに「Excel?何それ?あんた日本人でしょ?日本語使え」と言われた女性【前編】 キャリコネ (2023/2/4)

Excelで集計しようとしたら「そんなうさん臭いものを使うな。そろばんでやれ」と言われたという。
おとぎ話のような記事だけど、本当にあるかもしれないと思ってしまう。

コメントを読むと、Excelが使えないからそろばんにこだわり他人にまでそろばんの使用を強要する年寄りを批判する投稿が多い。

しかしである。
クラウド環境で「ほぼ1人情シス」をやっている立場では、クラウドを導入したのならExcelは禁止にしてほしい。
(Excelの功罪 2023/01/31)
Excelを使うとデータが散逸するし共有できなくなるから、せっかくクラウドを導入しても業務は効率化もできないし、DXないんて夢のまた夢だ。

しかしExcelで成功体験がある人や勉強してデータベース関数が使えるようになった人、マクロが使えるようになった人は、Excelを手放そうとしない。
さらに、他人にExcelの使用を強要する。

そう!まるで、キャリコネの記事に登場するそろばんを強要する人のように...

そろばんにこだわる人とExcelにこだわる人に共通するのは、手段と目的を混同することだ。
多くの場合目的はそろばんを使うことでもExcelを使うことでもないもちろんクラウドを使うことでもない。
TPOに合わせて効率的な手段を選ぶことだ。



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2023年2月 4日 (土)

MSの大規模障害

マイクロソフト、1月25日に発生した大規模障害の原因を説明

1/25日に発生したMSの大規模障害の原因速報。
今回の障害の原因は、WANルータに投入したコマンドで一斉にルーティングテープルの再計算が行われたことらしい。

〇テーブルの再計算は鬼門
ルーティングプロトコルのおかげでルーターはルーティングテーブルを自動的に計算してくれるので、新設、交換が容易になっている。
ところが、大規模なネットワークではルーティングテーブルの再計算は鬼門だ。

一斉にテーブルを再計算するとパケットロスが増えたり遅延が増大するだけではなく、何日経ってもテーブルが収束しなくなる。
昔見たことがある。

予算の都合でメモリが少ないルータを使うと、新設した時にはなんとか動いているけれど、再計算が始まるとルーティングテーブルが溢れ、特定のLAN間で通信できなくなる。

ルーティングテーブルを溢れさせる原因になっているルーターが別のLANにあると、原因究明は困難だ。
ルータを設置するときには、通信できることを確認すると安心してしまう。
設定ミスで他所のルータのテーブルが溢れさせるとは思わないのである。

〇ネットワーク屋さん
ネットワーク屋さんは普段注目されることも感謝されることも無いのだけれど、障害が発生した時には非難される。
損な役回りだ。

速報で直接的な原因は発表されたけれど、問題は、なぜそのような危険なコマンドが承認なしに実行されたかだろう。
本当の原因を追求して対策しなければ、同じ事故が発生する。
多くの場合、ネットワーク屋さん個人の資質より組織風土などが要因になることが多い。
大型連休の度に止まる銀行のシステムのように。

詳細なレポートが発表されたら読んでみよう。


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