海外に出稼ぎに行く若者
“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~ クローズアップ現代 (2023/2/1)
記事:日本人が海外で出稼ぎ!? 若者たちが海外を目指す背景にあるもの
NHK クローズアップ現代で、海外に出稼ぎに行く若者を特集していた。
日本で専門知識を習得して働くよりも、海外でブルーベリーを摘むアルバイトの方が賃金が高いのだと...
ブルーベリーの栽培は農業技術が必要だが、ブルーベリーの実を摘むアルバイトには農業の知識も必要ない単純労働力の提供だ。さらに英語が話せなくてもよいから割の良いアルバイトらしい。
日本は、中国、フィリピン、ベトナムから実習生名目で単純作業を担う人材を受け入れている。
しかし、円安の影響で日本で働くメリットが少なくなっているという。
単純作業の労働力も国際的な競争にさらされているということだ。
そして、日本は競争力が無くなっている。
番組に登場していた若者の元の職業は、教師、看護師、介護士など。
いずれも、長時間労働、低賃金が問題になっている職業だ。
共通するのは、これらの職業の経営は国の規制があるため、賃金を上げることが難しいことだ。
つまり、国が政策により儲からない職業にしている。
日本の高齢化、少子化は大きな要因だ。増加する高齢者のための政策は良いが、若者から搾取する構造になっている。
赤字国債を財源にした政策は次世代にツケを回すと避難されるが、ツケを回すどころか、若者から搾取しそれを高齢者に回す政策になっているということだ。
オーストラリアの高齢者介護施設で働く元看護師が、インタビューに応えていた。
日本にいる時には、低賃金、長時間労で将来のことを考える余裕がなかったそうだ。
ところが、オーストラリアの高齢者介護施設アルバイトすると、日本より多くの賃金と自由になる時間があるのだそうだ。
将来は、日本に帰って訪問看護事業を立ち上げるために勉強していた。
つまり、日本の若者は将来の夢さえ持てないということだ。
既に、そのような国になったということだ。
日本がジリ貧になっていることは分かっているつもりだったが、現実を突きつけられて衝撃受けた。
自分は、高度成長を成し遂げた現在の高齢者と、高齢者に搾取される若者の間の世代だ。
先輩達の働き方を真似ていたが、成長するのではなく、安定、現状維持を目指していたのだろう。
しかし、それは安定ではなく、衰退している状況を続けていたけだったのだろうか。
40年間衰退に手をこまぬいて働いてきたと考えると、やるせない。
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