JAXA記者会見 <失敗の定義は人によって違う>
打ち上げ中止「H3」会見で共同記者の質問に批判相次ぐ ロケットを救った「フェールセーフ」とは (2023/2/17) IT media
H3の打ち上げは
直前で異常を検知し中止したようだ。
そのことよりも、JAXAの記者会見で、共同通信社の記者が「失敗」という言葉にこだわったやりとりがネットを騒がせているようだ。
「失敗」という言葉の定義が違うので最後まで話しが合わなかったのだろう。
そして、共同通信の記者が
「わかりました、それは一般に失敗といいます。ありがとうございます。」
といって質問を終えたのが、ネット民には捨て台詞と映り反感を買ったようだ。
おそらく、
JAXAは、ミッションで達成すべき目標が達成できなくなる状態を「失敗」と呼んでいるのだろう。
イプシロンロケット6号機は2022/10/12に衛星を軌道に投入する前に爆破司令を送信した。
これを、JAXAは「失敗」と表現している。(イプシロンロケット6号機打上げ失敗に関する対応状況について)
ロケットも人工衛星も失って、もうミッションは継続できないのだから誰が見ても「失敗」だ。
一方共同通信の記者は「失敗」を、2023/2/17に衛星を軌道に投入すること、としているのだろう。
「それは一般に失敗といいます」
と共同通信の記者が言ったところ見ると、「失敗」の定義がJAXAと一般人でずれていると思っているのかもしれない。
共同通信社はJAXAの記者会見に文芸部の記者を派遣しないだろう、であれば、多少なりとも科学技術の知識があると考えるのが自然だ。であれば、共同通信記者がJAXAの認識が一般人の読者に伝わるような記事すればよいのではないだろうか。
言葉の概念が異なることはよくあることだ。
話している相手と概念が異なるとわかったときに、相手の概念を自分の概念に合わせるべきと考えるのは驕りだろう。
ちなみに
共同通信のニュースは、実にあっさり事実だけ伝えている。
H3ロケット、宇宙センター移送 発射寸前着火せず、原因調査へ KYODO ( 2023/02/18)
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