斜陽産業 <経営者の良心を期待してはいけない>
パチンコ、「倒産」と「リストラ」ドミノの深刻背景
中堅メーカー襲う規制強化、シェア争いの大波
東洋経済 (2022/07/20)
斜陽産業、衰退事業で働いていると、自社や自分の立場を客観的に見ることができなくなるものだ。
早く気がついて、対策を打つことができれば路頭に迷うことはないが、多くの人は茹蛙になってしまう。
パチンコ業界は今や斜陽産業で、大手のメーカーもリストラを始めたようだ。
大手のメーカは経営の多角化でリスクを回避しているので、衰退部門の人員を整理して段階的に事業縮小すれば会社は存続できる。
しかし、リストラされる(希望退職を迫られる)40代50代にとっては死活問題だろう。
会社に残ったとしても、その事業は既に泥舟だからいずれ沈んでしまう。
好調な事業にリソースを集中するとリスクが大きくなるのは、歴史が示している。
最近では、SHARPが良い例だ。液晶にリソースを集中した結果、立ち直れず身売りしてしまった。(東芝半導体のように切り売りされなくてよかったけど)
雇用されている側は、リストラされるか会社が経営破綻する時期(Xデー)を予想しなければならない。(辛いことだけど)
年単位の猶予があるなら、自分を変えることは可能だ。
40,50代は自分を変えないで転職できるチャンスは少ないから自分を変えなくてはならない。
衰退事業を成長事業に変えるには、何かしら変えなくてはならない。
それは、収益モデルかもしれない、主力製品かもしれない、社員のマインドかもしれない、従業員かも知れない...
いずれにしても雇用される者は変化を求められるのだ。
良心がある経営者ならば、余裕がある間に次に主力となる事業を考えるだろう。
少なくとも、若い人たちには、他の事業に移れるスキルの習得をサポートするだろう。
しかし、雇用される側は、経営者の良心を期待してはいけない。
悪意無く、衰退期にあることが分からなかったり、分かっても具体的な行動ができない経営者は多いのだから。
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