東京科学大学 <Institute of Science Tokyo>
東京工業大学(Tokyo Institute of Technology)と東京医科歯科大学(Tokyo Medical and Dental University )が統合して東京科学大学になるらしい。
統合には驚かなかったのだけれど、新大学が東京科学大学(Institute of Science Tokyo)にはちょっと違和感がある。
科学と工学は密接に関係しているけれど、別のものだ。
大きく異なるのは、
科学Sienceは物ごとの原理を解き明かす学問で、
工学Technologyは人の便益を目的にしているから、必ずしも原理を解き明かす必要はないし、人の便益にならなければ価値はない。
これは、医学にも共通している。
生命科学と医学は密接な関係があるけれど、医学は人の命を救ったり傷みを取ることができないなら価値はない。
中山先生がIPS細胞の研究でノーベル賞を受賞されたあと、「IPS細胞はまだ人の命を救っていない」とおっしゃったのを覚えている。
この医師としての姿勢は、技術者にも通じるものだ。
その医師や技術者を育成していた、東京医科歯科大学と東京工業大学は、医学や工学より科学の研究を選ぶということなのだろうか?
日本人は、TechnologyとEnginiaringの区別がないしSiennaとの区別も曖昧だ、皆理工系と一括りにする。
今時は区別することより学際分野や領域を越える研究が重要だから、ScienceとTechnology を分けることに意味はない。
だからといって、Sienceとするのはかなり違和感がある。
Technology 軽視でなければ良いのだが。
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