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2023年4月 9日 (日)

「置かれた場所で咲きなさい」に共感する人たち <置かれた場所から一歩踏み出そう>

「置かれた場所で咲きなさい」と言うリーダーは無責任 必要なのは「便所のネズミ」話 GLOBE+ 桃野泰徳  (2022/08/06)

「置かれた場所で咲きなさい」この言葉は人それぞれの価値観や置かれた状況によって様々な解釈がある。
渡辺和子氏の著書がこれだけ売れているところを見ると、共感する人が多いのだろう。

Photo 

著者の渡辺和子氏はキリスト教の聖職者でその言葉の解釈は著書のとおりだ。聖職者としての覚悟がある。

この言葉は、雇用する側、管理者にとって都合の良い言葉だ、労働環境や生活環境に起因する問題があっても、不便や不利益を被る側に我慢や努力を求めることができる。
だから、経営者や管理者がこの言葉を使うと、胡散臭さを感じる。

この言葉を使うリーダーは無責任と断じる桃野泰徳氏は経営者で雇用する側だから便利な言葉だ。
しかし、この言葉の使用を真っ向から否定する。
経営者として、便利な言葉に安易に頼らない覚悟を感じる。

さて、
この言葉に共感した人は聖職者や経営者だけではないだろう。
雇用される側、管理される側の多くの人たちがなぜ共感するのだろうか?

想像するに、
現状を変えたくない、今の場所から変わりたくない、と思っている人が大多数ではないだろうか。
この言葉は。現状に閉塞感や息詰まりを感じていながら一歩踏み出すことができない自分を肯定することができる。

つまり、
渡辺和子氏の解釈に共感しているのではなく、踏み出せない言い訳として使っているのではないだろうか。



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