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2023年6月

2023年6月17日 (土)

リスキリング

環境変化に対応して自ら「学び・学び直す人」が育つ組織づくり 元吉由紀子 (2023.06.09)

リスキリングやリカレント教育が注目され始めたのはリンダ・グラットン氏のWORK SHIFTあたりからではないだろうか。

リスキリングはキャリアチェンジとペアで考えるとしっくりくる。
個人のキャリアデザインの中で考えるものだと思っていたが、最近、経営層まで組織的なリスキリングと言い始めた。

そもそもキャリアをデザインするのは自分自身だ。
WORK SHIFTが出版された頃はまだ余裕があって、そのうち考えようと先送りしていたが、コロナ禍で好むと好まざるに関係なくキャリアチェンジを迫られることが現実になった。

キャリアチェンジが必要であれば自分でキャリアをデザインすれば、必要なリスキリングは分かるだろう。
転職はキャリアチェンジに必須ではないけれど、自組織内にキャリアの選択肢が無ければ転職することになる。
あくまでキャリアを選ぶのは個人だ。

ところが、多くの経営層は年功序列、終身雇用を前提にしているから、キャリアは組織が個人に与えるものと考えている。
つまり、リスキリングは組織が描く社員のキャリアデザインの一環だと考えている。

だから、経営層の言うリスキリングは将来組織のために役立つように自前で学習することを望んでいるのではないだろか。

組織が用意したキャリアップ・プランではなく、個人が自主的に学習、スキルアップしようとすると自腹になることは多い。
当然のことだ。自主的に獲得したスキルをキャリアデザインのなかでどう使うかは個人が決めることだから。

組織の中でキャリアアップに使うのか、転職してキャリアチェンジ、キャリアアップするのかを組織が決めることはできないと思う。


WORK SHIFT (2017/4/14)


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2023年6月 7日 (水)

トビウオが飛ぶとき

トビウオが飛ぶとき 桑原亮子 株式会社KADOKAWA

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NHKの連続テレビ小説「舞いあがれ」の脚本を書いた桑原亮子氏の歌集。
ドラマの中で、重要な役割を果たした歌や、登場人物が詠んだ歌が収録されている。
すべて、桑原亮子氏の作品らしい。

俵万智氏が解説を寄せている、NHKのあさイチに出演した際にも同じことを言っていた。
脚本家の桑原亮子氏は登場人物がその場面で詠むであろう歌が詠める紫式部のような人らしい。

ところで、
写真がカメラでこの世のある一瞬を切り取るように、短歌もある一瞬を31文字で切り取るのだろう。
短歌は言葉を使うので、その一瞬の心情まで切り取ることができる。

写真も短歌も、それを見たり読んだりした人が心を動かされるのは、同じような景色を見た経験同じような体験から、その時の心が動かされたことを思い出すからではないだろうか。

写真の被写体は実際に存在しているが、小説は必ずしも事実や実体験でなくフィクションでよい。
フィクションかノンフィクションかが問題ではない。感じるのは読者だから。

短歌も同じようにノンフィクションでなくてよいと、この歌集を読んで分かった。


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2023年6月 5日 (月)

さつきあい <AIで作成されたグラドル>

週刊プレーボーイがAIで作成されたグラビアアイドルをデビューさせたらしく、炎上している。
賛否両論あるようだ。

〇著作権侵害問題
今は引退した実在のグラビアアイドルに似ているという意見がある。
人の顔を覚えることが苦手なオヤジが見比べた感想は、似ているような似てないような...

週刊プレイボーイのTwitterでは
「オトコの理想をギュギュッと詰め込んだ“たぬき顔”の“妹系美少女”」
らしい。
学習に使用したデータを公表していないので、特定のモデルの画像を多く学習させ〇〇似の画像を作ろうとしたのか、たぬき顔妹系美少女を作ったら、実在のモデルに似たのかは不明だ。
いずれにしても、たぬき顔妹系美少女モデルの誰かに似てくるのではないだろうか。

著作権、肖像権の問題に興味があったので調べてみたら、こんなサイトと見つけた。

著作権に詳しい福井弁護士はChatGPTをどう見る?
利用するにあたり重要な4個の視点と3個の著作権問題
 骨董通り法律事務所 代表 福井 健策 (2023/05/30)

著作権法では「他人の著作物を機械学習など解析できる」が、「著作権者の利益を不当に害することとなる場合は、この限りでない」らしい。
つまり、ケースバイケースで判断するということか?

〇AI出力の著作権
AIの出力には著作権は無いのかと思っていたのだが通説では、

「単純な指示だけでAIが自動生成したものは著作物ではない」
「人間がAIをツールとして自らの創作的寄与で作品を作ったなら著作物」
らしい。

とすると、さつきあい はおそらく単純な指示ではなくAI絵師や呪文者が創作的寄与しているのだろうから、著作物だろう。
著作物であれば、写真集で商売ができる。その代わりに、著作権侵害問題に対応しなければならない。

生成系AIを使ったグラビアアイドルの創造はメリットもリスクもよくわからないことが多いが、炎上したので、集英社としては目論見通りだろう。


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