Eメールはかなり不確実な通信手段
「ほぼ1人情シス」をやっていて感じることは、Eメールはかなり不確実な通信手段だということ。
インボイス制度に対応するために請求書発行を外注したらしい。
請求書発行業務をデジタル化したわけではなく、請求書を送る前までは、紙に印字してハンコを押している。(^^;
システム管理業務の委託を受けて「ほぼ1人情シス」をやっている職場に保守料の請求書を送ったと聞いたので、メールの配送履歴を確認したら、なんと、SPAMメール判定されている。
確認すると無事、ジャンクメールフォルダで発見されたようだ。
ヨカッタ。給料がもらえる。
請求書発行の担当曰く「難しいことはわからない!! メールがちゃんと届いて、請求金額が振り込まれたらOKだから!!」って、そのメールがちゃんと届いていないんですけど。
日本中でこんなことが起きているんだろうな。
最近政府はDMARCを推進している。
普通の会社はなりすましの被害を受ける可能性は低いから、他人事で普及しないだろうと思っていたのだが、請求書が届かないとなると、他人ごとではなくなるのでDMARCの普及が進むかな。
よくある誤解
- Eメールで送ったら郵便と同じように相手に届くのだろう
郵便事業は国の許可・認可が必要で、郵便法という法律もある。だから、ほぼ確実に届くし、届けられない場合は戻ってくる。
しかし、Eメールは途中でなくなることがよくある。
昨今、迷惑メールや、詐欺メール、ウイルス付きメールが増えているから、危険なメールと判定されると相手に届かない。
★しかも、届かなかったことは通知されない。 - 危険なメールでなければ届くのだろう
Eメールはインターネットに善人しかいなかった頃にできた仕組みだから、昔は、他人に成りすましてEメールを送ることができた。
今時は、送信側がなりすましでないことを証明しなければ、受け取ってもらえなかったり、ジャンクメール扱いされる。
大企業や通信事業者はこの仕組みを導入していていることが多い。中小企業は通信事業者のメールシステムを使用していることが多いから、なりすましでないことを証明できない場合、Eメールを受け取ってもらえないことがある。
★この場合、Eメールを送った人も、送られた人も、届かなかったことを知ることができない。 - 迷惑メールフォルダでも届いていればよいだろう
自分が知り合いの家に書類を届けるときに相手の家まで行って届けることを考えてみる。
留守だった場合にポストに投函しておくのはOKだろう。しかし、勝手口においてあったゴミ箱中に入れて帰ったらどうだろう。
届けたのだから、「ゴミ箱の中を漁ってよ」と言うのだろうか?
「メールソフトの迷惑メールフォルダを探して」と言うのは「ゴミ箱を漁って」と言うのと同じことだ。
「ほぼ1人情シス」をやっていて感じることは、「届くはずのメール」を捜索することがよくある。
Eメールはかなり不確実な通信手段だと思う。
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