ずるい
この前、昔の仕事の同期と飲んだ時に、
「お前は転居を伴う異動しなかったのでズルい」
と言われた。どれだけ本気なのかはわからないので、とりあえずスルーしておいた。
彼は、本人の異動希望を考慮されず、彼方此方転勤して、昭和的な出世を果たした。
自分は、昭和的な出世を望まなかったので、異動はあったけど転居を伴う転勤しなかったし、単身赴任もなかった。
彼は、昭和的な出世とそれに伴う収入を得て、職種を選ぶことを手放した。
自分はその逆で、職種、職場にこだわって、昭和的な出世を手放した。
それだけのことだ。
多くの場合、同時に手に入れらないものはある。
そして、何を手に入れて何を諦めるか、それはその人の生き方だろう。
自分が手放したものを手に入れた者をなぜ「ズルい」と感じるのだろうか?
彼は、昭和的出世を得る選択はしたが、手に入らないものを諦める決心をしなかったのではないだろうか。
何かを諦めることは辛いことだ。
古い組織風土は、昭和的出世が唯一の価値観だから、その価値観に反するということは、それとセットになった終身雇用も否定することになる。
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