苦しかったときの話をしようか <働くことの本質>
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」
森岡毅 ダイヤモンド社 (2019/4/10)
就活中の我が子に向けた人生の指南書。
自分の価値観を整理するために、自分の頭の中を文章として出力するのは有効だ。
とても、ここまで整理できない。
森岡毅氏は
自分が主役の人生を送りたいならば、ゾンビが平和に暮らしていた昭和のファンタジーにつきあっていてはいけないし、自分の職能を自分以外の誰かに決めさせてはいけないし、プロを育てない組織に身を委ねてはならない。一人の人間として、一人のプロとして、特徴を活かすことでキャリアを自律していかねばならない。
とおっしゃる。
長年働いていれば、成功も失敗も体験する。
理想もあるし、現実も知る。
それが、自分の働き方、生き方だ。
その働き方や生き方は一般的でも普遍的でもなく、その人独自の特殊な例だ。
そもそも、t他人とは時代背景や環境が異なる。
ところが、人は自分を否定したくないので、自分の生き方を一般的・普遍的なものだと思おうとする。それは、仕方のないことだ。
問題は、一般的でも普遍的でもない価値観を、伝えてしまうことだ。
40年以上働いてきた。
その大半の30年はいわゆる「失われた30年」だ。
行政が無策であったことは否めないが、その30年を働いてきた者もまた無策だったと思う。
つまり、我々の世代は、環境が変わったのに失わる前の昭和的な価値観を変えなかったから30年を失ってしまった。
子供たちは、失われてしまった社会で働かなければならない。
もう、昭和的な価値観は、時代に合わないのに。
我が子の将来を想うならば、昭和的な価値観を、さも普遍的であるかの如く伝えてはならないと思う。
それは、昭和的な価値観を我が子に伝え、失われた30年にしてしまった年寄りの後悔でもある。
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