なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか
なぜ「若手を育てる」のは今、こんなに難しいのか
〝ゆるい職場〟時代の人材育成の科学
古屋星斗
日経BP
今時の若者に対して感じていることとをアンケートを基にしたデータで検証している。
今の若者を世間はZ世代と一括りにするが、到底一括りにはできない多様性があるようだ。
これまでの日本の社会構造は世代の一様性を前提にしてきたように思う。
年寄りたちは、本当は存在しない一様性を前提にZ世代を理解しようとしているため、これまでにない世代ギャップを感じているのではないだろうか。
古屋星斗氏は
「やりたいこと」や本人の希望を尊重しそれを過剰なほどに求める現代の学校教育に始まる状況は、それが〝ある〟若者にとっては最高の環境になりうるが、それが〝ない〟若者には辛く苦しく、〝ある〟若者との差が広がる一方である
とおっしゃる。
◯やりたいこと
進学や就職の際に「やりたいこと」を求められる。
そして、娘が就職する際に「やりたいことは何?」と訊いた。
それは、自分が子供の頃から「職人」になりたいと思い、就職してからも「技能者」に拘っていたから、「やりたこと」が無いことがよくわからなかった。
だから、悪気なく「やりたいこと」をつい訊ねたのだと思う。
特に「やりたいこと」がない人に対して「やりたいことは何」という質問がつらいならば、「とりあえず興味があることをやってみたら」というアドバイスを思い付く。
◯まずは行動してみたら
ところが、古屋星斗氏は、今時のマネジャーは「まずは行動してみたら」「やればわかるよ」と伝えるよりも「行動のための言い訳」を提供することを提案しておられる。
◯マネジャーの成功体験
「行動のための言い訳」としてマネジャーの成功体験は有効ではない可能性は高い。
昔の成功体験に普遍性はないから。
マネジャー自身に「やりたこと」があったか、なかったによらず、マネジャー自身の成功体験、失敗体験に拘らず、「行動のための言い訳」になりそうなネタを見つけて提供することが必要なのだろう。
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