第二回VTuber歌唱王 <富士葵の大御所感>
2024/5/4に開催された第二回VTuber歌唱王を見た。
優勝した富士葵さんおめでとうございます。
歌を評論する知見はないので、富士葵の大御所感について考えてみた。
前置き
2D、3Dアバターで活動するUTuber(VTuber)の活動は、歌やゲーム実況、企画動画、雑談配信などの分野がある。
その中で、もっぱら歌をメインに活動しているVTuberはVSingerと呼ばれている。
VTuber歌唱王は、VSingerや歌うまVTuberが採点機能付きカラオケで競う企画だ。
前回は歌った4曲が全て95点以上を出した獅子神レオナさんが圧倒的な強さで優勝した。
今回は決勝まで全て95点以上で歴代最高得点を出した松永衣織さんが圧倒的な強さだったが、惜しくも準優勝だった。
優勝したのは、決勝で高得点を出した富士葵さんだった。
企画の趣旨は、誰が上手いかを決めるのではなく、所属事務所を超えて歌が好きな人が集うことらしい。
歌うまは主観的なものだから、カラオケの採点機能で測れるものではないけれど、うまい人は高得点を出す技能を持っていて、あざとくなくその技を発揮できる。
今回は本番前に主催者の律可さんとのコラボ配信で1人づつ出場者が紹介された。
最初に発表されたのが富士葵さんだった。
富士葵さんは、活動歴も長く、メージャーデビューしているし、何度も単独ライブに出演し、Fesの常連だし、カラオケで高得点を出す歌い方もできる。
歌うまとしての意外感は無ので、最初に発表されたのだろうか。
この配信を視聴したときに感じたのは、富士葵の大御所感だった。
歌だけではなく企画動画も多いし、他のライバーとのコラボ配信も多いし、安定感がある。悪く言えば意外感は無い。
2人目に発表されたのが松永衣織さんで、この配信ではじめて聞いた。
流石に歌専門の事務所に所属しているだけのことはある。
主催者は松永衣織さんが本命と思っていたのではないだろうか。
前置きが長くなってしまった
人は努力してその分野の第一人者になって、大御所と呼ばれるようになると驕ってしまう。そして、成長が止まる。
第一人者としての評価基準は過去のものだから、成長しなくなると、「昔第一人者だった人」になる。それが大御所の宿命だと思う。
大御所になると、新しい挑戦をしなくても一定の評価は得られる。
例えば、人が採点すると大御所に忖度したり、固定観念でバイアスが生じる。
ところが、この企画では採点は機械だ。
機械は大御所でも忖度しない。高得点が出ない可能性はあるから、大御所が挑戦するとリスクが大きい。
機械採点で高得点を出すには、高得点が出る歌い方を研究して、緊張する状況でも練習どおり歌えるように練習するしかない。
だから、優勝したことよりも、大御所というポジションに驕ることなく努力したことを評価したい。
富士葵さんはVTuber歌唱王の称号を得たのだが、大御所やレジェンドにならないでほしいと思う。
進化を続けると、Vtuberに収まらなくなるかもしれないけれど、応援し続けたいと思う。
第二回VTuber歌唱王参加者
最近の投稿
【Yoshiのよしなしごと】【Yoshiのブログ】【よしなしごと】【Vtuber】
最近のコメント