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2024年7月 1日 (月)

Goole検索を使いこなす子供

「Google検索使いこなす子供」に潜む"大きな問題"
検索で出た答えは正しい?若者に必要な視点
前田 圭介 : かえつ有明高等学校・社会科教員 (2024/05/22)

前田 圭介氏は

「タイパ」を意識する若者は粘り強く考えることができなくなっていて、倫理や哲学など答えがない問いを深く考えることが重要ではないか

とおっしゃる。

東洋経済だからだろうか「若者は」というスタンスに違和感を感じる。

若者論
「タイパ」を重視するのは若者だけではないと思う。
年寄りに効率が良い方法と悪い方法どちらを使うか尋ねたら、わざわざ効率が悪い方法を使うという人はいないだろう。

若者はICT機器が使えるから、検索エンジンやAIを使用することで効率を上げることができる。
年寄りは今時のICTの習得ができない(しようとしない)。
効率が良い方法がありながらそれを使えないから、若者論にすり替えているだけではないだろうか。

考えること
タイパを上げるためには、思考を省略しなければならない。
それは例えば、前田氏が指摘する「ネットの情報やAIの出力は正しいとする」ことだ。
「ネットの情報やA Iの出力は正しい」とすれば、それの妥当性を検証しなくて良いから効率的だ。
そして、短時間で情報を引き出す作業は練習すれば早くなる。
つまり、深く考えることなくタイパを上げることができる。

タイパを求める姿勢は、今時の若者に特有の特性でないと思う。
年寄りが若かった頃は、NETもGoogleもChat-GTPもなかったから、本を読むしかなかったけれど、本に書いてあることを鵜呑みにする人は多かった。
「本に書いてあることは正しいと」して、思考を省略していたのだ。

思考の省略
思考を省略しているのは、若者だけではなく年寄りも思考を省略しようとする。

自称評論家の中には、何かにつけ「海外では、欧米では」という「ではの神」がいる。
また政治家や役人は、欧米の施策を真似て「日本版◯◯」という施策を提唱する。
「海外の流行や、施策は正しい」として思考を省略しているのだ。

学校の勉強
受験のための勉強では、理解しなくても正解を答えればよいという風潮がある。
多くの人は理解に必要な期間より受験準備期間の方が短いから、効率良く正答するテクニックを磨くことになる。
それは、最近始まったことではなく何代も前から始まってたのだ。

結論
問題解決のツールとして検索エンジンやAIは積極的に使うべきだと思う。
ただし、学校の勉強とは違って実社会では、検索エンジンやAIの出力をそのまま適用できるケースは稀だから、検索エンジンやAIの出力を参考にして、正解を見つける能力を獲得する必要がある。


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