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2024年11月

2024年11月24日 (日)

思考の過程

「なぜ私のツイートは長くなるのか」考 篠原 信 Facebook (2024/11/20)

 

篠原信氏のツイートは論文のようだ。

研究者は、
「◯◯は◇◇である」という仮説を検証し、新たに生まれた仮説を検証する。
検証は、事実に基づくデータの分析や、検証済みの論説、実験で確認した事実により行う。
この過程を過程を言語化した文章が論文だ。

篠原信氏の投稿は、思考の過程を言語化・文章化されたものなので論文のように感じるのだろう。

論文のようだとはいえ、篠原信氏の説は公理や定理ではないから、無批判に肯定し無条件に受け入れるものではなく、結論に至る過程の検証は必要だ。
検証に必要な知識や思考能力の有無によらず、検証した上で受け入れる姿勢が必要だ。

要約や結論だけ求める人は思考の過程を検証する意思がないのだろう。

教育者は、
公理、定理、通説の解説や、これらを基にした解法を説明することが多い。
複雑な問題は、公理、定理、通説まで遡って説明すると時間が足りないので、どこかで「〇〇は◇◇と思いねえ」が登場する。
生来の捻くれ者で猜疑心が強いから「〇〇は◇◇と思いねえ」と説明されると、モヤっとしてしまう。

もちろん、「〇〇は◇◇と思いねえ」を一人で検証し理解できる頭の良い人はいる。
「〇〇は◇◇と思いねえ」を一人で検証し理解できない者が、理解に執着すると全体が理解できない。
また、「〇〇は◇◇と思いねえ」を無批判に受け入れ記憶した人の方が、テストで高得点を得ることができる。
つまり、学校教育では「〇〇は◇◇と思いねえ」を無批判に受け入れ記憶した方が良いようになっている。

詐欺師は、
直接「〇〇は◇◇と思いねえ」とは言わず、有名人の言葉や事実、数値を並べてミスリードする。
しつこく訊くと、最後には「〇〇は◇◇と思いねえ」が登場する。

世の中の問題は複雑なので、すべてを検証して理解することはできないのだけれど、「〇〇は◇◇と思いねえ」と言われたときに理解を試みる習慣があれば、詐欺師の口車に乗せられることがなくなるのではないだろうか。


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2024年11月15日 (金)

知っていることから知らないことを知る <北白川かかぽの思考過程>

三菱商事IT部門、「雑談9割」の真意 石田三成に学ぶ「才能」の生かし方 日経ビジネス (2024/5/24)

専門家が
非専門家に専門的な内容を伝えるには、工夫が必要だ。
伝えられる側が優秀であれば、「〇〇がわからない」とか「〇〇って□□ってこと?」など、補足説明を促してくれる。
しかし、普通の人は、理解できないと思ったら、そこから先は理解しようとしないし、聞いてない。
「何を言ってるのかわからない!」と言ってくれる人は良いが、「うん、うん」と聞いているが全く理解できていないケースは多い。

冒頭の記事はIT部門の技術者に向けた内容だが、どの分野にも当てはまる。
経営者(経営の専門家)が社員を前に訓示しても、ほぼ理解できていないことは多い。(経験的にそう思う)

この記事のように
専門家が非専門家に対する説明方法を見ることが多い。
ところが、非専門家が専門家の説明を理解する方法は、あまり見ない。
人は専門分野より非専門家分野の方が多いのだから、非専門家として専門家の説明を理解する能力を獲得する方が効果的だと思うのだが...

経験から考えると、
学校での教育や職場の研修は、知識の獲得が大半で、
獲得した知識を活用して、理解を深めたり、初見の問題を解決する訓練は少なかったような気がする。

「ものの考え方」を習得していないのだろう。
冒頭で例に挙げた、優秀な伝えられる側の人は、「ものの考え方」を習得していのだろう。

Vtuberの北白川かかぽ氏は
サイエンスコミュニケータで、物理学の博士号を取得しているらしい。
北白川かかぽ氏の配信動画に、他分野の専門家が出題するクイズに答える企画がある。

物理学の博士号を取得しているとはいえ、歴史や美術、法律に関しては、専門知識を持っているわけではない。
配信だから、黙って考えられないので、答えを考える過程を言語化しているのだろう。
その、思考過程を聞いていると、一般的な知識を元に論理的に考察して専門的な問の解答にたどり着いている。

コミュニケーションギャップになっている、
専門家と非専門家との間ある知識のギャップは、専門家側が埋めるべきと言う主張は多いのだが、北白川かかぽ氏のように非専門家側から埋めることもできるのではないだろうか。



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2024年11月 3日 (日)

Japan IT Week 2024秋

Japan IT Week 2024秋に行ってきた。

最近のITWeekは年2回開催になっている。
特にAI界隈は速いので年2回開催しないと時代遅れになってしまう。

サービスの展示が多かったのであまり写真は撮っていない
〇日東工業の水冷サーバーラック(もう少し引いて撮ればよかった)
Photo_20241031215201

冷却システムは、これなのか?
専用の給水システムが必要らしい。

〇いらない社員は何故生まれるのか
 FOX HOUND(株)取締役 斎藤 輝幸氏

 AIを補助(ツール)として使うのではなく、AIに任せられる業務を切り出してAIに任せる。
「AIに仕事を任せる」というところが新しい観点だった。

20241102-201407
1つの仕事にいくつかの作業が含まれていて、何人かでその仕事をやっていような場合を考える。(左図)
そして複数の作業の中にAIが使えそうな作業があるとする。

・労働者のの観点では、

AIを使用すると生産性が向上するけど、人しかできない作業があるから、仕事が無くなることは無い。

と考える。

・経営者の観点では

AIがに任せるられる作業だけくくり出してAIに任せて、人は人でなければできない作業だけ担当すると、人を減らすことができる。
(右図のTask3)

と考える。
ところが「なる早で、いい感じでヨロシク」という経営者は右図のように仕事を再編できない。
AIに「なる早で、いい感じでヨロシク」と指示すると、満足な出力はえられないから、AIは使えないと判断するだろうから。

AIが普及すると無くなる仕事が話題なったことあった。
イノベーションで仕事が無くなるのはAIに限ったことでは無い。
技術分野で仕事をしていると、イノベーションで無くなった仕事を随分見たし、実際に無くなって困ったこともあった。
しかし、仕事が無くなれば必ず新たな仕事が生まれる。

今時AIを使ったことがない人はいないだろう。
多くの人は「AIは使えない」や「AIを使って仕事を楽にしよう」と評価しているようだ。
「AIは使えない」という人は、AIに「なる早で、いい感じでヨロシク」と指示しているひとで、AIに指示を与える人(βの人)ではない。

今時どのような仕事にもAIが導入されるから、新しく生まれた仕事ににもAIは導入されるだろう。
つまり、新しく生まれた仕事でも、αかβの人しか仕事を続けられないということだ。

αかβの人になれなければ、新しい仕事を転々としなければならない。


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