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2025年2月

2025年2月27日 (木)

適性とか適職とか

適性とか適職ってホントにあると思う? しばたともこ@キャリアコンサルタント note (2024/12/5)

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しばたともこ氏は適職について、

今仕事が合わなくてつらくて、これは適職じゃないのかも、と思うのはよいが、どこかに適職ってやつがキラキラ待っててくれるってことはなくて、そっちを見るまえに

「仕事内容」「人間関係(環境)」「役割(期待)」の要素を一つ一つ探っていって、何がどう合わないのか、何がどうつらいのか、それはどう解決の方向があるのかを一緒に考えよう。

とおっしゃる。

娘たちが就職する際にはしきりに「自分探し」や「適職探し」をやっていた。
40年前くらいに就職するときには「適職」など考えたこともなかったが、働く前から「適職」があるものという暗黙の前提を疑わなかった。
還暦を過ぎて転職する際に「適職探し」をやったら、見事に見つからなかった。

そもそも、ジグソーパズルにラストピースのようにぴったり填まる仕事はなかなか無い。

しばたともこ氏は、

適職=自分はこの仕事していて楽しいし周りの役に立てているって思える、くらいのこと。

とおっしゃる。

この条件でも選べなかったら、
 自分はこの仕事をしていると楽しくない、または、周りの役に立っていないと思う仕事
を選択肢から外してみたら、選択肢はかなり少なくなると思う。

じゃあ今の仕事が、
 自分はこの仕事をしていると楽しくなかったり、周りの役に立っていないと思えない仕事
だったらどうするか?

・自分はこの仕事をしていると楽しくない、しかも、周りの役に立っていないと思えない仕事
だったら、ほかの仕事をしてみるのも良いと思う。

自分はこの仕事をしていると楽しくない、または、周りの役に立っていないと思えない仕事
・自分はこの仕事をしていると楽しい、または、周りの役に立っていると思える仕事
だったら、続けてみるのも良いと思う。


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2025年2月24日 (月)

現場の業務改善 <省力化できるけど保守作業は無くならない>

Xで↓こんなポストを見つけた

よくある話だろう、共感する人も多くいるようだ。

ほぼ1人情シスをやっている職場で、M365ではExcelマクロは使いにくいので、LISTと PowerAutomateにしましょうと提案したら、
Excelマクロは分かる人がいるけど、LISTやPowerAutomateは分かる人がいないからだめと言われたことがある。

「作った人が退職したら保守できなくなる」という心配は分かるので、
「保守できないなら、昔みたいに手作業に戻したらよいのでは?」と提案すると、
「一度便利になると、元に戻れない」とおっしゃる。

つまり、「一度便利になると、元に戻れない」から、今便利にしないというロジックらしい。(?_?

閑話休題

結局、情シスで使うデータはPowerAutomateで自動的に収集・更新するようにしてLISTで管理するようにした。
そのデータをExcelで使いたいなら、LISTから Excel形式でエクスポートすることにした。

Excelを使う→Excelマクロを使う→RPAなどで作業を自動化すると、作業量が減るけれど、それらを保守する作業は必要だ。
保守作業はそれを使う作業より高い能力が必要になることが多い。
だから、

減った業務量 × 作業者の単価 > 保守の業務量 × 保守者の単価

ならばペイするはずだ。

経営者や管理者は、作業を自動化してそれを保守している人が、

減った業務量 × 作業者の単価

の価値を生み出していることに気付いていないのではないか。
さらに、
保守に必要な能力、その能力を持った人の単価を知らない(評価できない)
作成・保守する人の能力は高いから、当然労働単価も高いのだが、正当に評価できない経営者や管理者は、手作業(人海戦術)でやろうとする。
この判断をする人は、人件費≒ゼロと考えているから、手作業の方が単価が低いと考えるのだろう。

蛇足
作業を自動化してそれを保守している人は、

保守の業務量 × 保守者の単価

のコストを負担していることを認識していないのではないだろうか?
このコストは結構大きいから、自動化した人がいなくなると保守できなくなってしまう。

自動化した人の不満は、自分がいなくなると保守されないことではなく、自分が負担していた保守のコストを評価されないことではないだろうか?


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2025年2月21日 (金)

鈴波アミを探しています <喪失感は誰でも共感できる>

鈴波アミをまっています 塗田一帆 早川書房
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推しのVTuberが失踪した、オタク君が主人公のお話。
主人公の行動がキモいという書評は多いのだが、結末を読むと丁度良いバランスなのかもしれない。

「推し」がリアルの場合は、失踪しても捜し出して復活するよう説得することは現実的ではないから、時間の経過とともに思い出コレクションとなる。
この物語は、「推し」がVTuberだからだろうか、リアルでは到底できそうにない物語が現実味を帯びてしまう。

オヤジが若かったころには「推し」という言葉なかったけれど、ファンだったアイドルが引退したり、追っていたバンドが解散したり、毎週聞いていた深夜放送のパーソナリティが交代したりした時の喪失感と同じではないかと思う。
おそらく「推し」がいなくなったときの喪失感は、VTuberでもリアルでも変わらないのではないかと思う。


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2025年2月18日 (火)

もうすぐ消滅するという人間の翻訳について

もうすぐ消滅するという人間の翻訳について 平野暁人 note (2025/1/1)
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翻訳という仕事がAIに取って代わられることは以前から指摘されていた。
平野暁人氏は、機械化が難しいであろうと考えられていた、芸術分野の翻訳に関してもAIに取って代わられたとおっしゃる。
原因は、日本経済の低迷により、顧客がコストを重視した結果、翻訳の精度を求めなくなりAI翻訳が使用されたことを指摘しておられる。

平野暁人氏の投稿は多くの論点があるので、AIと専門家の能力、その能力に対する需要について考えてみる。

芸術は門外漢だが、芸術作品が伝えようとしている非言語の部分まで含めての翻訳は、経験を積んだ人でなければ困難かもしれないと思う。
そのような領域の翻訳作業は、特定分野の専門知識機と経験を積む必要があるのだから、対価は高額にならざるをえない。

高い能力→高クオリティのアウトプット→高額の対価

このロジックは当然のように感じるだろう。
平野氏の指摘は、顧客が高クオリティのアウトプットを求めなくなったその結果、高額の対価を得ることができなくなった ということのようだ。
しかし、求めなくなったのだろうか?
もともと、顧客はそこそこのクオリティを求めていたが、高クオリティの翻訳家しかいなかった。
最近、そこそこのクオリティの翻訳をAIが提供したという可能性は無いのだろうか?

高い技能を持った人は、すべての顧客が高いクオリティを求めていると思いがちだが、実際は高いクオリティを求めているケースは少ない。
顧客が言う「いくら金額がかかっても良いものを!」はほとんどの場合勢いだから本気にしてはいけない。

マネジメントしていた時に思ったことだけど、高いクオリティで売っていこうと考えるなら、そのような仕事を取ってこなければならないし、需要を開拓しなければならない。

個人事業者は能力の維持・向上の他にセルフ・マネジメント、セルフ・ブランディングが必要だ。


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2025年2月15日 (土)

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?
著者  スペンサー・ジョンソン
訳者  門田美鈴
扶桑社
2017083

最初に
変わるきっかけを与えてくれた本。
何度読んでも読むたびに新しい気づきがある。

今回引っかかった部分は、

自分が変わるには、自らの愚かさをあざ笑うことだ。

自分の
愚かさを笑うには、自分から離れて第三者目線で自分を見る必要がある。
しかし、何かに固執していると自分から離れることができず、自分を客観視できない。
自分を客観視できると、何故こんなくだらないことに拘っているのだろうと思うことができる。

拘りは
自分自身が大事にしていることだから、自分の拘りを捨て去ることは難しい。
特に長年拘って大事にしてきたことを、捨て去るには大きな決心が必要だけれど、捨て去る必要はなく自分の中で大事にしておけば良いのだろう。
他人に対して主張しなければならないほどのものは多くないのだ。

できることではなく、やりたいことを大事にしようと考えていたのに、つい、できることに拘ってしまった。
もう一回スニーカーをはいて、チーズステーションを探しに行こう。


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2025年2月12日 (水)

VTuber学 <AZKiと奏みみの物語的アイディンティ>

VTuber学〔電子書籍版〕
編著者:岡本 健(オカモト タケシ)
    山野弘樹(ヤマノ ヒロキ)
    吉川 慧(ヨシカワ ケイ)
発行所:株式会社 岩波書店

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著者の1人、山野弘樹氏は、
「VTuberはどのようなものか」について、

筆者がここで提案するのは,「配信者とモデルは,配信者がVTuberとしての身体的アイデンティティ・倫理的アイデンティティ・物語的アイデンティティを獲得することを通して結びつく」

とおっしゃる。

VTuberのプロフィールや名義が変われば別のVTuberと認識できるが、プロフィールを継承して、モデルが大幅に変わると、同じVTuberとして認識できなくなるリスナーが現れる。
VTuberは配信者とモデルは一体だから、アニメのように、声優が交代したり、作画タッチが変わることに、寛容ではないようだ。

VSingerのAZKiさんは、
イノナカミュージックでVSingerとして活動を始め、2022年から同じ企業のホロライブで活動している。
イノナカミュージックからホロライブに移籍する際にモデルが大幅に変更されたため戸惑ったファンがいたようだ。

名義とプロファイルは継承しているのだが、イノナカ時代は「仮想世界の歌姫」だが「アイドル」を経て今は「歌うまの地図のお姉さん」だ。
ファンにとって、山野弘樹氏がおっしゃる「物語的アイデンティティ」の不連続が生じ、モデルが変わったことと相まって同じVTuberとして認識できないファンがいたのではないだろうか。

VSingerの奏みみさんは、
Smarpriseから、ぽっちゃり猫の姿で活動を始めたVSingerで、猫耳人形に変身できるようになり、ダンス動画をTiktokやYouTube shortで公開している。
更に2023年にリアルな姿に変身できるようになって今はトランスフォーム・シンガーとしてライブハウスなどの実ライブでも活動している。

奏みみさんのモデルの変化はAZKiさんより大きく、ぼっちゃり猫→人形猫耳→リアルの人 で全く別のモデル(猫→人)に変化(変身)している。
しかし、奏みみさんが猫から人に変身(モデルの変更)したり、リアルな姿で活動することに戸惑うファンは少ないく、ぼっちゃり猫も人形猫耳もリアルな姿も「奏みみ」と人ししているようだ。

奏みみさんの物語アイデンティティは「成長」というキーワードで連続しているから、ファンは同じVTuberとして認識しているのだろう。

つまり、視聴者がVTuberを同一と感じるには、そのVTuberの物語アイデンティティの連続性が重要ということだろう。



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2025年2月10日 (月)

成功事例 <学べることは少ない>


FaseBookの篠原信氏の投稿を読んで考えた。

結論を先に、
◯他人の成功事例を真似ただけでは成功することは難しい。
◯失敗事例は成功事例より学びやすいが、テクニックが必要だ。


成功事例を無批判に真似る人が結構いるが、真似て成功した事例は聞かない。
その理由を考えてみた。

成功の要因が3つ(S1,S2,S3)、失敗の要因が3つ(L1,L2,L3)あったとする。
成功の条件は、成功の要因3つを全てクリアし、失敗の要因3つ全てを回避すること。
論理式で表すと、
S1・S2・S3・L1L2L3
(S1 && S2 && S3 && !(L1 || L2 || L3 ))←C言語風


成功事例は、
成功の要因が全て明らかになっていないことが多い。
上の例ではS1,S2,S3,L1,L2,L3が明らかになっていないということ。
さらに、知ってか知らずか回避した失敗の要因は語られるはない。
つまり、成功要因S1だけが説明されて、そのほかの要因は説明されないということ。
だから、成功事例を真似ただけでは成功する可能性は低いし、要因が多いから学ぶことが難しい。

「勝ちに不思議な勝ちかあり」だが、勝ったことでヨシとする人は多い。

失敗事例は、
L1,L2,L3いずれかの要因を踏んだら失敗するが、直接的な失敗の要因(例えばL1)が判るので、検証しやすく、多くの学びを得ることができる。
しかし、本当の失敗の要因を明らかにするには、「なぜを5回繰り返す」のようなテクニックが必要だ。

失敗すると少なからずダメージを受ける。
そこから更に失敗の要因を暴く作業は辛いので、本当の失敗の要因は明らかされないことが多い。

だから、直接的な失敗の要因(L1)を回避しても、違う失敗の要因(L2,L3)を踏んでしまう。

「成功の秘訣は成功するまで諦めないこと」は正しい。
失敗の要因を1つづつ潰すと最後には成功するけれど、最初の失敗の時にちゃんと検証すれば失敗の回数を減らすことができる。

本当の失敗の要因を明らかにするためには心理的安全性が重要だ。
失敗が叱責されたりペナルティが与えられる環境では、本当の失敗の要因を明らかにできないから、また失敗してしまう。

結論
◯他人の成功事例を真似ただけでは成功することは難しい。
◯失敗事例は成功事例より学びやすいが、テクニックが必要だ。

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