鈴波アミを探しています <喪失感は誰でも共感できる>
鈴波アミをまっています 塗田一帆 早川書房
推しのVTuberが失踪した、オタク君が主人公のお話。
主人公の行動がキモいという書評は多いのだが、結末を読むと丁度良いバランスなのかもしれない。
「推し」がリアルの場合は、失踪しても捜し出して復活するよう説得することは現実的ではないから、時間の経過とともに思い出コレクションとなる。
この物語は、「推し」がVTuberだからだろうか、リアルでは到底できそうにない物語が現実味を帯びてしまう。
オヤジが若かったころには「推し」という言葉なかったけれど、ファンだったアイドルが引退したり、追っていたバンドが解散したり、毎週聞いていた深夜放送のパーソナリティが交代したりした時の喪失感と同じではないかと思う。
おそらく「推し」がいなくなったときの喪失感は、VTuberでもリアルでも変わらないのではないかと思う。
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