裏方 <動くことが当然のシステムが今日も動いていること>
警察の情報通信を支える「縁の下の力持ち」 朝日新聞デジタル (2025/3/14)
(↑Micorosoft Copilotさんが考える「シンプルなアニメ風の、通信インフラ保守のプロフェッショナル」)
「裏方」は働く目的や目標でははないと思っているので、殊更「裏方」を強調する記事に違和感を覚えた。
多くの仕事は、
表に立つ人「表方」に比べて、裏で働いている人「裏方」の方が多い。
どちらが重要かという議論は無意味だ。
「表方」も「裏方」も同じ目的を達成するためにどちらも必要で、「表方」も「裏方」もプロフェッショナルであることが求められる。
ところが、
「裏方」は表から見えにくいので仕事の内容や必要な能力が理解されないことが多い。
見えないものは評価されなかったり不当な扱いを受けることがあるので、真っ当な企業・組織や業界は、人材確保や企業・組織の価値の認知・拡大などを目的に広報に力を入れている。
冒頭の記事もその目的で取材に応じたのだろう。
その観点で読むと、
・仕事がプロフェッショナルな仕事であることが分からない。
・この職場で働くプロフェッショナルな個人が見えてこない。
と感じた。
最近(60歳を過ぎて)就職活動したので、その職場で働く個人に着目する習慣が付いたのかもしれない。
閑話休題
昔は通信インフラの保守の仕事、今は情シスの仕事をやっている。いずれの仕事も「裏方」だ。
インフラ保守の仕事、情シスの仕事で、最も評価すべきは「インフラや情報システムが事故なく稼働していること」だが、これを評価する経営者や管理職は極めて少ない。
ともすれば、「事故が起きたときに迅速に対応したこと」やその能力を持っている人を評価しがちだ。
昔マネジメントをやっていた時には、真っ当な評価を得たとは言い難く苦い経験だ。
今は自分自身のことなので「動くことが当然のシステムが今日も動いていること」に対する評価を求めていこうと思う。
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