混然一体Excel
データ再利用性の高いExcelブックの設計指針を考える
~整然データをExcelテーブルで管理する~
Qiita @mochimo (2020/01/01)
@mochimo氏は「Excel方眼紙は悪か?問題」の中で、
~ 即ち「データから切り離された表現シートについては、Excel方眼紙を用いることは全く悪ではない」むしろ「Excel方眼紙を使わない」が教義と化してしまい、無理やり他の方法で表現を作り込むほうが生産性を落としてしまう可能性が高い。という立場だ。
とおっしゃる。
重要なことだと思う。
データ → Excel方眼紙 → 印刷 という使い方をする場合は、Excelは便利だ。
表示フォームや印刷フォームを作るのは面倒だが、Excelが使えると自分で作れるようになる。
特にExcelの印刷機能は充実しているし、PDFファイルにも出力できる。
「Excel方眼紙」だけで完結していて、データと表組が分離しない使い方をやめようということだ。
Wordが使いにくい <アプリの種類以前に問題がある> (2026/2/8) で
WordだけでなくExcelも清書(印刷)のためのツールとして使用していると書いた。
日本の罫線文化は、表計算ソフトと相性が良いので、Word vs Excelのような議論になりがちだ。
清書(印刷)の前に、データと表組(View)の分離が重要だと思う。
【昔話】(年寄り与太話がうっとうしい人は読み飛ばしておくれ)
40年くらい前に、表計算ソフトが使えるようになった時に、まず明細表を作った。
品名、規格、単価、数量、小計を入力すると自動的に小計、合計が計算できて、印刷できるのはありがたかった。
きれいな字は書けないし、注意散漫な性格なので、手書き・手計算で作成していると、何回計算しても合計が合わないのだ。
そろばんが使える人とか、ブラインドタッチで電卓を使っている人は神だった。
最初の頃は、前回作成したシートをコピーして使っていた。
使っているうちに、同じ品名を入力することが増えてきたので、品名、規格、単価を集めた表を作って、参照するようにした。
データと計算、印刷フォーマットを分離したのだが、今ほど機能がなかったので、同一シート内で工夫していた。
異なるシートのデータが参照できるようになってすごく便利になったのを覚えている。
その頃はまだ、案件ごとに、データと計算とフォーマットを混然一体に扱っている人が多かった。
アプリの機能が足りなかったし、PCのリソースも少なかったから、その方が手っ取り早かったのだ。
【そして時は流れ】
元号は2回も変わったのに、未だ渾然一体のExcelシートを見かける。
渾然一体Excelはデータだけ取り出すのが難しい。
取り出せたとしても、データベースとして使うには、手入れが必要だし、データの保守という概念が無い。
だから、そのデータを使い続けることが難しい。
クラウドやAIが使えるようになって、処理や出力は飛躍的に便利になったのに、渾然一体Excelのおかげで、便利な機能が使えないのだ。
【Excel活用能力】
Excel活用能力には
入力できる < 関数が使える < VLOOKUP関数が使える < マクロが使える
という段階的なレベルがあるといわれている。
未だに、VLOOKUP関数が使えると能力が高いという認識が残っている。
正直なところ、今時、せめてXLOOKUP関数を使うとか、FILTER関数を使おうよ、と言いたい。
VLOOKUP関数を使えることが能力が高いわけではなく、データとビューを分離することができる人だろう。
だから、VLOOKUP関数より、使いやすく、関数を入力するセルが少なくて済むXLOOKUP関数やFILTER関数を使うことで、データとビューの分離が簡単になることを広めるとよいと思う。
- Excelの配列数式 (2022/01/06)
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