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2026年2月 7日 (土)

還元教養 <形骸化の弊害>

相変わらず「還元教養」という言葉に反応してしまう。
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「還元教養」は

個人がOJTなどの研修で得た知識を持ち帰り、受講者が講師となって研修で得た知識・技能を職場の人に教えること。
くらいの意味だ。
「教えることは最大の学び」の格言があるように、他人に教えることで、不足している理解に気づいたり、知識を定着させることができる。
また、個人が得た知識・技能を組織の智慧として蓄積・活用できるようにする、効果的な取り組みだ。

ところが、これが形骸化すると、研修でもらったテキストをコピーして配るだけになったり、テキストを読んでお茶を濁すだけになったりする。

「還元教養」を実施したという実績が欲しいだけの管理職は、受講者の理解や、組織の智慧にしようという意思は無い。

実は昔「還元教養」をやっていたことがある。
その「還元教養」の席には知見を持った人が参加していて、生煮えの知識で説明すると鋭いツッコミが入るという、まるで終了試験(口頭試問)のような場だった。

だから、「還元教養」を行う人は受講後すぐに実施できない。まず復習して、理解できた部分を説明していた。
(理解していないまま説明すると墓穴を掘るから)

自分の理解を説明するので、説明用のスライドは自分で作っていた
研修でもらった資料は他人が作ったものだから、他人の資料で説明できるくらいの知識があるなら、研修を受けなくて良い。

いつからか「還元教養」が形骸化して、もらったテキストをコピーして配布し、説明用のスライドまで欲しいという、研修の受講者が大量発生するようになり、管理職もそれでよしとするようになった

受講者の知識を深めるわけでもなく、組織の智慧にするわけでもなく、「還元教養」の実績だけ欲しいのなら、研修で使用したスライドをもらうと効率的だ。

「教養」という言葉を広辞苑で調べると
1. 教え育てること。
2. 学問、知識、道徳、芸術、心身の修練などによって、個人の人格を練り上げ、豊かな精神生活を営めるようにすること。
3.(文化の所産としての)知識。
の意味がある。

単に知識の伝達だけでは、研修受講者個人の知識・技能は向上せず、組織の智慧も蓄積しない。
「個人の人格を練り上げる」という教養本来の意味を失った、組織は衰退する。


研修内容を還元すべきか? <還元は目的ではない> (2018/07/27)


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