圧縮型vs展開型 <異なる認知スタイルをどう評価するか>
ソフトウェアの「設計原則」を、なぜ一部のエンジニアは生理的に嫌うのか Zenn Takami Torao (2026/05/11)
Takami Torao氏は、
人が全ての知識や情報を、分割→圧縮→記録 というステップで処理する場合の、
「記録」には、
・保持:すぐに必要な情報を、脳のワーキングメモリに格納する
・外化:すぐに必要のない情報を、外部に配置する
の、2つの方法がある。
そして、保持に比重を置く人を圧縮型、外化に比重を置く人を展開型と定義して、それぞれの型の特徴を考察しておられる。
【自分のタイプ】
自分のタイプは、「圧縮型」だと思う。
圧縮型の特徴である、先天的に大きなワーキングメモリを持っているわけではない。むしろ、先天的にワーキングメモリが小さいと思う。
さらに、片づけられない性格だから外化も苦手だ。
外化できず、小さなワーキングメモリで対応しようとした結果、知識や情報は重要ではない部分を切り捨てて、さらに抽象化して理解しようとしていたので、圧縮型になったのだろう。
インターネットの情報が検索できるようになった当初は、有用な情報のリンクを保存する方法で、外化していたが、ほどなくしてやめた。
必要になったときに検索することにして、欲しい情報を効率的に発見するノウハウをワーキングメモリに置く戦略に変えた。
圧縮型にとってインターネット検索は究極の外化ツールだと思う。
さらに、AIを外化の手段として使用すると、検索だけでなく、再構成、要約してくれるので、外化した情報を活用できる。
【異なるタイプの評価】
他人を評価する際に、タイプが異なる人の能力を低く評価しがちだ。
タイプの差は、処理方法の差だから、能力の差ではないし、それぞれのタイプに向いている業務と、向いていない業務がある。
だから、他人を評価する場合は、タイプを認識しなければならないと思う。
研修の講師をやっていて気になっていたことがある。
それは、説明用スライドを欲しがる人が多いのだ。
経験では、説明用の資料をもらっても後から見返すことは稀で、後から見ても理解に役立った経験が無かった。
もっぱら、自分で実行、実践してみて、問題はその都度解決する方法で、知識・技能を習得していた。
だから、説明用スライドを欲しがる人の気持ちが理解できなかったのだが、圧縮型と展開型の違いと考えると理解できる。
自分は圧縮型だから、外化用の資料を入手してもあまり役に立たないが、
資料を欲しがる人は、おそらく展開型で、説明資料があると、自分で外化する手間が省けるため有効なのだろう。
【AIの存在】
AIは圧縮型が優位な作業も、展開型が優位な作業も代替することができる。
つまり、タイプに関係なく作業はAIに代替されるということだ。
そう考えると、今後、AIを使って作業を効率化できることは、当然求められる能力になるだけでない。
作業を効率化した上で、さらに、何ができるかを考えて、それを実践できる能力が重要になると思う。
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