サイゼリヤの非公式クライアント
サイゼリアの非公式クライアントの話題がバズっているようだ。
AIを使用して作成した、サイゼリアのセルフ注文クライアントで実際に注文できたという、高校生の投稿が火種だ。
不正アクセス警察や倫理警察、イノベーション保護主義者が入り乱れて炎上している。
彼が検挙されているわけではないが、この実験やアプリの公開はグレーゾーンなので、NET民の格好のターゲットになったようだ。
多くの人が様々な観点からコメントしているので、ちょっと斜に構えて書いてみる。
【自分のスタンス】
まず、自分のスタンスから。
動機が、『「お勧めのデザートを注文して」でデザートが届く、を実現したい』ならば、
行動力と実現する具現化能力は素晴らしいと思う。
ICT業界で成功した人たちの行動様式は、とりあえずやってみて、叱られたら改める方法で成長してきた。
動機が、「注文クライアントのAPIのハッキング」ならば、
探求心をもつことは素晴らしいと思う。
探求心はイノベーションには欠くことができない要素だから、イノベーションを起こすことができる才能を持っていると思う。
動機が、「私利私欲」ならば、クソガキだな。
【神目線】
レスを読んで感じたことは、神目線が多いということ。
(※神目線:自分を安全な場所において議論を進めること)
彼と同じ目線に降りて考えてみると、違う議論ができると思う。
【倫理】
一般人よりも、力(能力)を持つ者は、その分野についての倫理観が必要だ。
だから、技術で生きる者は、技術の使用についての倫理観が必要だと考えている。
投稿を読んで、「才能の芽をつむな」「正しい方向に導く」「倫理観は後から」など、神目線の発言が気になった。
人様に人の倫を解く柄ではないので、若者を、正しい方向に導いたり、倫理観を醸成させることは、かなり難しいと思っている。
今でこそ、技術者倫理が必要だと考えているが、10代、20代の頃は、フラフラだったし、他人が自分の信念に干渉することに抵抗があった。
若いころの自分を考えてみると、神目線からの正論パンチでは「曲がった根性」はまっすぐにはならなかったと思う。
【技術】
開発界隈で仕事をしている人は、技術的な詳細を取り上げて、拙いとか、AIを使うと誰でも書けるなどと評価している人が多いようだ。
彼より長く生きてきた経験で、今の彼の技能を評価しているのだろう。
将来、自分と同じだけの経験を積んだ彼と自分を比較するのは、仮定の話として逃げることができるから。
では、習得速度で考えた場合はどうだろうか。
習得レベルに対する習得期間を考えると、AIを使っている彼の習得期間は、せいぜい2年だろう。
技術の習得は習得期間に対して直線的ではないから頭打ちになる可能性はあるが、好奇心と行動力がある人は、頭打ちになりにくいように思う。
実は、新しい知識、技能の習得速度と、歳をとっても低下しないことが、自分の強みだと秘かに思っていた。
しかし、学習にAIを利用すれば、いとも簡単にその強みではなくなるようだ。
AIを利用して学習速度を加速する方法を習得する必要がある。
【羨ましい】
正直なところ、彼が羨ましいと思う。
IT黄金世代(1945年~1955年生まれ)と第2IT黄金世代(1971年~1973年)との間に生まれた。
IT業界で生きるようになったときに、IT黄金世代の才能や環境が羨ましかった。
某OSのメーカー創業者に対して、「高々BASICを移植しただけ」と揶揄していたが、実は羨ましかったのである。
それと同じように、環境と才能に恵まれた彼が羨ましい。
【まとめ】
年寄りは余裕を見せて、「社会を変えるイノベーションを期待している」と書いておこう。
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