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2026年6月29日 (月)

思考様式を数値化してみる

AIは増幅装置 <劣っている思考様式も拡大する> (2026/07/02)

で、AIは使用者の思考様式・行動様式を加速すると書いた。
ところで、
「思考様式」は概念的にはなんとなくわかるけれど、言語化するのが難しい。
自分の思考様式を定量的に表せるならば、AIを使用する前と、使用を始めた後の思考様式を比較できるのではないかと考えた。

※この記事は、実験レポートではありません。

【アイディア】
このブログの記事は思うがままに書いているので、思考様式を分析しやすいだろう。
さらに、10年以上書いているので、思考様式の時間的変化がわかるかもしれない。

映画、インサイド・ヘッドのように、自分の頭の中に複数の人格がいて、与えられたテーマについては話し合いと考える。
思考様式を、話し合いへの各人格の関与の度合いを数値化することで表せるのではないかと考えた。

Photo_20260628003601

【手順】

  1. 人格群の認識
    1. 初期人格: 自覚している複数の人格を初期人格群として、各人格の説明とともにAIに与える。
    2. 分析: ブログの記事を分析させて、人格群の関与度合いを出力させる。
    3. フィードバック:初期人格群以外の人格を認識した場合や、初期人格の挙動が認識からズレた場合は、人格の特徴を更新する。
    4. 推測人格群:複数のブログの記事を分析させて、AIが修正した人格群を得る。
  2.  推測文章作成
    1. AIにテーマを与えて、推測人格群を使用してブログ記事を出力させる。
    2. AIに、推測人格群が書いたブログ記事を分析させる。
    3. 自分が書いたブログを分析させる。
    4. 2つの分析結果を比較する
  3.  他人が書いた文章との比較
    1. 他人のブログ記事を、推測人格群で分析する。
    2. 同じテーマで自分が書いたブログ記事を、推測人格で分析する
    3. 2つの分析結果を比較する

【プロンプトの認識】
自覚している複数の人格と脳内にあるアイテムの説明を初期人格群として与え、分析方法を指示したところ、AIは以下のように認識した。

初期人格群

  • 第1人格:窓口担当
  • 第2人格:観察者
  • 第3人格:哲学者
  • 第4人格:演出家
  • 第5人格:平和主義者
  • 第6人格:格闘家

オブジェクト

  • 円卓
  • 本棚
  • ごみ箱

分析

  • どの人格が前面に出ているか
  • 人格同士の協力関係
  • 人格同士の対立関係
  • 円卓・本棚・棚・ごみ箱の動き
  • このモデルに存在しない新しい人格や物の兆候

    を中心に読み解き、

  • どの人格が主導しているか
  • 人格間の力関係
  • 円卓・本棚・棚・ごみ箱の状態推定
  • このモデルに存在しない新たな人格・物の有無
  • 心理学的観点からの考察

    を整理して分析する。

【推測人格群】
10編のブログ記事を入力した結果、AIは20の人格を認識した。

中核人格は、

  • 哲学者
  • 観察者
  • 仲介者
  • 地図製作者

で、思考パターンは、

  • 観察者が客観的に材料を集め、
  • 地図製作者が対立構造を描き、
  • 哲学者が「本当の問い」を定義し、
  • 仲介者が、誰が悪いのかではなくなぜそう見えるのかを考える。

らしい。

【推測文章の生成】
既に書いているブログ記事を同じテーマを指定して、推測人格群を使用してブログ記事を作成させた。
推測人格群が自分の思考様式を表しているならば、人間が書いた文章と似ているだろう。

ところ、異なる特徴を持った文章を出力した。
それぞれ分析したところ、文章から推測できる人格構成が異なっていた。

AIの予測は

  • 生態学者
  • 検証者
  • 職人

が中心で、人間が書いた記事は

  • 仲介者
  • 地図製作者
  • 生態学者
  • 観察者

が中心だった。

人間がブログを書くときには、観点や切り口を考えて文章をまとめるので、これらの情報を与えると、推測できる可能性はある。

【筆者の識別】
他人が書いた記事を、推測人格で分析させ、登場人格と関与度を出力させた。
同様に、同じテーマで自分が書いた記事を、推測人格で分析させ、登場人格を出力させた。

結果は、

人格 他人の文章 自分の文章
職人 30 10
格闘家 25 0
守護者 20 0
観察者 15 10
哲学者 10 25
仲介者 0 20
地図製作者 0 20
生態学者 0 15

と、明確な違いが出た。
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【考察】

  • 自分が認識している初期人格では格闘家が主要な人格だったが、AIの認識人格では格闘家は主要な人格ではなくなっている。
    最近、攻撃的な文章を書かなくなったことが影響していると推測する。
  • 推測人格を使用して文章を作成した場合ずれが大きい。つまり、「Yoshiらしい」文章を書かせるのは難しい。
    試行回数を増やすこと、追加の情報を与えると、「Yoshiらしい」文章に近づく可能性はある。
  • 推測人格群を使用すると筆者の識別ができるかもしれない。
    「Yoshiらしくない」が検出できる可能性がある。

文章から「思考様式」、「らしさ」をAIで検出するアイディアを試してみた。
プロンプトを手入力したので、試行回数が足りない。自動化して試行回数を増やすと傾向が見えてくるかもしれない。

何に使えるかって?  後から考えればいいんじゃない ^^)


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