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2026年7月26日 (日)

チャットツール <不便なことも我慢すると不便でなくなる>

Slackで「頼むから守ってくれ」と思う5つのこと(ガチ) もとやま note (2026/5/20)

タイトルはSlackだが、チャットツール全般に言えることだ。
もとやま氏が言う5つある原則の中で、

原則1:すべての仕事はパブリックチャンネルでやる

理由1:情報格差をなくせる
理由2:依頼が雑になりづらくなる
理由3:誰に何のボールが飛んでいるかが見える

に引っかかってしまった。
因みに、原則3以降は有料(500円)だ。

Chanelchat

Slackではなく、Teamsのチーム内の「チャネル」へのメッセージ投稿と個別の「チャット」の2種類について考えてみた。
この2種類はよく似ているが、

  • チャットはスレッド形式で投稿できない。
  • チャットは添付ファイルがOneDriveに保存される。
  • チャットの参加メンバーは組織的に管理されない。

という点で、大きく異なる。
この差を考えず、便利だからとチャットばかり使用すると、

  • 同じような話題を扱うグループがたくさんある。
  • グループチャットで合意形成されている。
  • 全員に周知すべき情報がやり取りされている。

という問題が発生する。
どのような問題が考えられるか、いろいろな観点から考えてみた。

【情シスの観点】

・スレッド形式
チャットはスレッド形式の投稿がサポートされていない。
大勢が参加するグループチャットで、複数の話題が流れている場合は、話題を追うのが大変だ。
引用はできるのだが、引用が増えると鬱陶しい。しかし、まったく引用が無いと会話の流れが追えない。

・添付ファイル
チャットにファイルを添付すると、投稿したユーザのOneDriveに添付ファイルが保存される。
そのユーザがいる間は添付ファイルを開くことができるが、異動などでアカウントを削除するとOneDriveの領域も削除されるから、添付ファイルも開けなくなる。

・参加メンバーの管理
誰が管理しているかわからない。
参加してほしい人は、誰かがその都度追加するが、削除はしないので、参加メンバーが増え続け、管理できなくなる。

【組織内コミュニケーションの観点】

・グループの乱立
同じ話題を扱うグループがたくさんあるので、どこに投稿したらよいか分からない。
チームはユーザを管理する人がいるので意識しなくても良いが、チャットグループは誰が管理しているのかわからないので、参加が難しい。
そもそも、どのようなグループがあるのかわからない。

・合意形成
グループチャットで合意形成している場合は、参加していない人は認識できないし、合意形成の経緯を見ることもできない。
グループチャットに参加していない人は完全に蚊帳の外になる。
昔、重要なことが喫煙室で決まっていた、あの仕組みと同じだ。

・全員に周知すべき情報
グループチャットに参加している人は、参加していない人がいることを認識していないので、全員に周知すべき情報を投稿する。
当人は、全員に周知しているつもりだから始末がわるい。

【ナレッジマネジメントの観点】

・知見の蓄積
チャットは、過去に投稿したメッセージや共有したファイルが分からなくなるから、知見が蓄積されない。
異動してきた人が過去の経緯を知るには、人の記憶に頼らざるを得ない。
40年くらい前、ICTを使っていなかった頃と同じだ。

・AIの使用
最近のAIは、Teamsのメッセージも取得して分析できるようになった。
合意形成の経緯や、やり取りのフェーズなど動的な情報もメッセージから判断できる。
しかし、ユーザが読めない投稿は、AIも読めないから、動的な情報が取れない。
だから、AIを導入しても有効利用できない。 AI-Readyではないのだ。

【改善方法はあるのか】

不便な思いをしている人が多いが改善されないことは多い。
なぜなら、人はすぐに慣れてしまい、そんなものだと思うようになるからだ。
アクセスできない情報があったとしても、その情報の存在を知らなければ、不便と思わない。
たとえば、新幹線の存在を知らない人は、東京~大阪間を在来線で移動しても不便と思わない。そんなもんだ。フゥ...

不便な思いをしている人に、改善を提案すれば受入れられるが、不便だと思わない人が大半なので、いつまで経っても改善されない。

システム的な問題ならば、設定やサービスを変更するなどの対応が可能だ。
しかし、設計や使い方の問題の場合は極めて困難だ。

もとやま氏のように、嫌われても徹底的に注意するしか方法はないのだろうか?


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