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2026年7月 5日 (日)

AIエージェント 

【最初は愚痴】
ある人が、特定の業務のマニュアルや、チャットの履歴から、質問に答えてくれるAI Agent (マニュアル・エージェント)を作ってくれた。

ファイル単体やフォルダ内のデータをナレッジソースにするAI Agentの作成は簡単だ。
プロンプトもAIに作らせることができるので、本当に簡単に作ることができる。

作成したマニュアル・エージェントを見て、担当の人は大喜びで「文明開化だ!」と言い出す始末だ。

【ちょっと待て】
1年以上前に、新任者向けに生成AIを使ったFAQ botを作って、同じ人に見せたことがある。
その時の反応は、「へ〜 ?_?)」のような反応だった。
「なんだ、この反応の差は‼︎」である。
エージェントを作ってくれた人曰く「あるあるですね♡」と。
Aifaqbot43

考えてみた。


【立場】
担当さんにとってマニュアル・エージェントは、自分が質問する側だから、有効性がわかるし、何が省力化できるかわかる。

一方、担当さんは、新任者から質問を受ける側だから、FAQ botを使うことはない。
だから、質問する人の便利さがわからないのだろう


つまり
AIを使う側は便利と思うし、使わない人は便利とは思わ
ない。

【ナレッジ】
AIを特定用途で使用する場合、用途に応じたデータ(ナレッジ)が必要だ。

マニュアル・エージェントは参照するデータが少ないし、メンテナンスされているから、回答精度も良い。

一方、FAQ botは、 botが参照するデータがまとまっていないし、どのデータが最新かわからない。
さらにPower Pointのスライドが多く検索精度が悪い。

つまり
AIは使えるデータがあれば、有益な回答を返すし、無
ければゴミ回答を返す。

【仕事のやり方】
マニュアル・エージェントを作ってくれた人は、マニュアルの内容についての質問に答える立場の人だ。
これまでに、「マニュアルに書いてあるでしょ!」とか、「勝手に判断しないで聞いてよ!」と思うことがあったらしい。
ひょっとすると、最大の目的はマニュアル・エージェントに「◯◯さんに相談してください。」と答えさせることかもしれない。

FAQ botを作ったときに、 botが答える基になるデータを、メンテナンスしましょうと提案したら
「わからないことがあったら、直接聞いてくれればいいのに」
と言っていた。
そもそも、「新任者は、何を、誰に聞いたらよいのかがわからない」のだけれど...

つまり
質問される人の省力化・脱属人化への動機により
、AIを活用する動機は大きく変わる。

【AIが補完した能力】
マニュアルや説明文などは、読む人が知りたい内容を書くべきだ。
しかし、書く人が知らせたい内容を書くことは多い。

読み手を考えて、わかりやすい文章が書けたり、わかりやすい説明ができる人は、少ない。
AIを使用することで、わかりにくい文章や説明でも、AIが質問者に応じて翻訳してくれる。

つまり、AIは、わかりやすい文章を書いたり、わかりやすく説明する能力を、肩代わりしてくれるということだ。

【人間に求められること】
最低限AIが理解できる文章を書こうよ、いやいや、せめてAIが見つけられるところにドキュメントを置こうよ。
AIの性能や、エージェントの作りやすさより、AIーReadyになっているかが重要だ。

【AI-Ready】
AIに効率化、省力化を求める人は多いし、売る人は、AIで簡単に実現できるとおっしゃる。
しかし、AI-Readyな職場であることが条件であることを言わないようだ。

AI-Readyでない職場は、データの収集、保存、更新などの保守が必要で、情報セキュリティやデータガバナンスの確認が必要だ。
これらの作業は、地味で面倒でコストが必要だが、「AIを売る人」にとっては関係のないことなので、あえて触れることはない。

【まとめ】
今回作った、マニュアル・エージェントは使われるだろう。
しかし、AI-Readyでないことに変わりはないし、AI-Readyを意識していないので、自然にAI-Readyになることはないだろう。
だから、FAQ botは有益な回答を返せないままだ。

それでも、このような小さな一歩を積み重ねるしかないのだろうと思う。

ふぅ...


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