フォト
無料ブログはココログ

MyList

« 2026年7月 | トップページ

2026年8月

2026年8月25日 (火)

SaaSの終わり <当面終わらないと思う>

年$600,000のSalesforce契約は、2ヶ月で作った自作CRMに置き換えられるのか? 中島聡 note (2026/8/16)

中島聡氏の有料メルマガの要約。
元記事は

Curative CEO says company ditched a $600k-a-year Salesforce contract after vibe-coding a CRM in 2 months医療保険のスタートアップ Curative社がCRMvibe-codingで内製し、Saleseforceを解約したという内容だ。

中島聡氏の要約を読むと、「SaaSの終わり」とAI使用拡大によるAIの使用量の増加について、見解を述べておられる。
機械要約の影響なのだろうか、既視感が強い記事のような感じだ。 
メルマガには、これらのテーマを深掘りしたり、別の観点があるのかもしれない。

[B! AI] なぜ日本企業のAI導入はこんなに遅いのか?|中島聡 はてなブックマーク
はてな民は反応しているけれど、日本の会社ではAIが使えないという、ありふれた内容が多い。
もっと炎上しているのかと思ったのに... 

 閑話休題

Saas

SaaSの終わり」について考えてみた。
元記事は年間60万ドルの契約を解除したという、センセーショナルな見出しだが、このケースは一般的ではないと思う。
Curative社はスタートアップだから、Saleseforceを解約して、内製したCRMに置き換えられるのだろう。

【スタートアップの特殊性】
スタートアップの間は、可用性や機密性より事業拡大が重要だから、vibe-codingで内製したシステムでも良いだろう。
保守上の問題が発生したら、改修せず、新たに作り直す方法もある。 なにしろ、2か月で作ることができるのだから。
また、セキュリティ上の問題で炎上したら、会社を閉じて別の会社を立ち上げる選択肢もある。 

【スケールしたら】
 
首尾よく、事業がスケールしたときに、問題になるのは、内製したシステムのスループットやレスポンスタイムが確保できることだ。
つまり、ストレスなく使えることが必須だ。

また、保守の負担も増えるし、保守しないことのリスクも大きくなる。
さらに、セキュリティ対策の不備は、一発アウトに繋がる。

 これらの問題は、vibe-codingでは解決できない。
なぜなら、AIが持っていない、経験と知見が必要だからだ。

AIの使用によるコーディングの効率化が一般的になってきて、専門知識を持っている人も、持っていない人もAIでコーディングしている。
ところが、ただ動くだけのシステムと、可用性、保守性、セキュリティの要件を満足するシステムでは、ビジネス用途としてのクオリティが大きく異なる。

少ないトラフィック、少ないデータ、少ない個人情報しか扱わず、攻撃者に見つからない間は、差は見えないだろう。
しかし、トラフィックが増え、データが増え、扱う個人情報が増え、更に攻撃者に発見されたら、大きな差が出てくる。

だから、内製を続けるならば、サービスを継続するために、専門のエンジニアを雇用しなければならなくなる。

【SaaSのメリット】
SaaSの使用料には、可用性の確保、セキュリティ対策の費用が含まれている。
スケールアウトすると、大きなリスクを取ることができなくなるから、リスクは転嫁した方が合理的だ。

つまり、当面「SaaSの終わり」は無いと思う。

【結論】
スタートアップ企業が、SaaSを使わないという選択肢はある。
スケールすると、SaaSを使う方が合理的だ。
SaaS企業は、スタートアップが解約しても困らないだろうが、「SaaSの終わり」というイメージは払拭したいところだ。


最近の投稿
Yoshiのよしなしごと】【Yoshiのブログ】【よしなしごと】【AI

2026年8月22日 (土)

IT・情シス DXPO 東京 '26 <ほぼAI展>

IT・情シス DXPO 東京 '26 に行ってきた。

【感想】
サービスの展示が多く物の展示がないため、どこも同じようなブースに見える。
説明員が多く呼び込みをやっているのだが、会社名を言われてもわからないし、サービスを言われてもありふれている。
足を止めて話を聞いたブースは、呼び込みや看板の「キーワード」で引っかかった。

作業レベルでのAIの使用は一般的なユーザまで広がってきているようだが、AIエージェントの活用についてはまだ広がっていないようだ。
AIの話題を追っているので、世間とのギャップを感じた。

【展示】
・AI電話
音声ボットが何社から出展されていた。
実用になってきた STT、TTSをAI-Chatの入出力インターフェースにするアイディアは以前からあった。
実際の問い合わせ電話に応答して、要件を聞いて担当者に取り次ぐくらいはできるようになったようだ。

Photo_20260822141601

・営業のプロセス"見える化"マネジメント
AIで処理する前に、プロセスの見える化が必要って、ごもっとも。
書籍をもらった。ありがとうございます。

Photo_20260822141602

・手書き風DMサービス
プロッターで手書き風の手紙を書くサービス。
400字くらいのサンプルがあればすべての文字が書けるらしい。

手作業にこだわる人はどう感じるのだろうか?
Photo_20260822141701 Img_5541

・電波遮蔽フィルム
IT関係ではない、遮熱フィルムが展示されていたので、話を聞いた。
IT関係の話題として、電磁波の遮蔽効果もあることを紹介していただいた。
特定の帯域だが、60dB減衰する製品は多くない。
30dBくらいだと、携帯は圏外にならない。 携帯を使えなくする用途での、引き合いが多いらしい。

  • 銀行:ATM周りで使用し、振り込め詐欺対策
  • コンビニ:トイレでのサボり対策
  • 大学:カンニング対策

3_20260822141801 3_20260822141901

【セミナー】

・ひとり情シスによる生成AI導入しくじりのリアル
(一社)ひとり情シス協会 事務局 清水博

清水博によると、IT投資は直接的にROIや生産性、収益性に反映されるわけではなく、組織や人材に関する課題解決と組み合わさったときに効果を発揮するらしい。
技術は加速装置であるから、企業に元々あるものを増幅するとおっしゃる。
だから、AIも導入しただけでは効果は期待できない。

2026年8月19日 (水)

Copilot Coworkの従量課金 <RPAを使うとタダだけど...>

Copilot Coworkを従量課金で使っている。
課金は青天井では心配なので、全体と個人で月間使用量の上限を設定している。
先日、短期間で個人使用量の上限に達したユーザがいた。

  • 大量のファイルを定型処理
  • 大量のファイルの分析
  • 分析結果から資料作成

を実行したらしい。

いかにも、Copilotクレジット(課金単位)を消費しそうな重い処理だが、いずれのタスクもM365 Copilotライセンスで実行できるから、課金せずに実行することも可能だ。

定期的に実行したり、データが変化したときに自動的に実行するタスクは、従量課金されることになるから、M365 Copilotライセンスで実行可能でも無駄というわけではない。

ほぼ1人情シス的には、これまで、RPAスクリプトを作成して業務を効率化してきたので、もう少しクレジットが節約できるのではないかと思ってしまう...

つい貧乏根性が出てしまったので、効率化、費用対効果、上限の設定の観点で考えてみた。
Ai_20260818172001

【業務の効率化】
業務効率化の観点では効率化の効果は大きい。
今回の処理は、処理対象のファイルが大量にあるからAIを使用することで、作業時間は大幅に短縮される。
また、定型処理→ファイル作成、分析→資料化など、連続して処理できるため、業務を効率化できる。

【費用対効果】
短期間で個人の上限までクレジットを使用しているが、使用者の賃金(年収/稼働日数)と比較すると高額ではない。
一方で、処理時間は短縮されているから、費用対効果は悪くない。

【クレジットの節約】
RPAやスクリプトの作成能力があれば、クレジットを節約することは可能だ。
しかし、これらの作成能力を習得するにはコストが必要である。
つまり、コストをかけてこれらの能力を習得しなくても、AIを使用することで、業務が効率化できる時代になったということだ。

【上限の見直し】
現状で処理できないくらいのデータがあるならば、AIの使用は有効だ。
そうでない場合は、処理時間を短縮すると、余剰時間が生まれる。
問題は、発生した余剰時間を使用して、効果のない作業をやってしまうことだろう。

例えば、必要のないデータを処理したり、処理を複雑にしたり、求められていない出力を生成してしまう。
時間短縮は目に見える効率化だから、処理することが楽しくなり、手法が目的化してしまう。

これを防ぐために、個人の上限は大きく変えず、上限に達したときに、処理を見直すきっかけにしよう。
処理しているタスクにより、

  • 個人の上限を引き上げる
  • 組織的に処理するタスクとして別管理にする
  • 他の作業の効率化を検討する

などだ。

【まとめ】
M365 Copilotライセンスがあっても多くの人は、Coworkを使用して業務の効率化に活用していない。
クレジット使用量が個人の上限に達する人は、業務を効率化しようとしている人だから応援したい。
また、情シスも現場が必要としている処理について情報を得ることができる。

データ量と処理時間と結果(出来ばえ)を、経験値として持っておくことは重要だ。
今後、一般論ではなく説得力がある説明ができたり、効果的な使い方ができるようになることを期待している。


最近の投稿
Yoshiのよしなしごと】【Yoshiのブログ】【よしなしごと】【AI

2026年8月12日 (水)

AIの出力で満足している人はセンスがない <「センス」が説明できない>

「AIの出力で満足している人はセンスがない」という言葉がバズっているようだ。

元記事は、米村歩氏のXへの投稿で、自分は「センス」が無いと思っているので、引っかかってしまった。

【結論】
自分は「センス」という言葉を理解していないことが分かった。
Ai_20260807182901


以下の観点で考えてみた。

  • デザイナー業界におけるAIの影響
  • AIとセンスの関係
  • センスの言語化

【業界の事情】
デザイン業界は、AIの普及で業界が縮小し、会社の廃業、デザイナーの失業が発生しているらしい。
このような環境の変化には抗いようがないので、業界も個人も適応するしかないし、以前から指摘されていたことだ。

翻訳業界での似たような例について、「もうすぐ消滅するという人間の翻訳について(2025/02/18)」に書いた。

【AIとセンスの関係】
AIの出力には「センス」がないことは、多くの人が感じているだろう。
「ありきたり」とか「AI臭さ」と表現されることもある、「アレ」だ。

では、AIの出力で満足する人にはセンスがないのだろうか?

満足するかどうかは場合によると思う。
仕事で使うなら顧客の要望で決まるし、個人で使うなら使用目的で決まる。
「センス」が必要ならば、AIを使う人が付加すればよいし、「センス」が必要ないならそのまま使えば良い。

だから、AIの出力で満足する人が増えたのは、「センス」が必要ない使い方が多いということだろう。
極論すれば、これまで、「センス」が必要ない顧客に対して、高額な「センス」込みの成果物を提供していたのかもしれない。

【センスの言語化】
正直なところ、「センス」の定義がよく分からないので、言語化できない。

グラフィックデザインに関するセンスは、[デザイナー不要論の正体]、
Webデザインに関するセンスは、[【AIは知らない】WEBデザインに必要なのはセンスではなく知識という事実]
に言語化されている。(すばらしい)

では、自分の業務に関するセンスとは何か、と考えてみたのだが、ノウハウとの違いが分からない。
先に挙げた例はいずれも、特定分野のセンスだから、もう少し抽象化しなければ、自分の分野に応用できない。

【分かったこと】
分かったことは、自分が「センス」を理解していないことだ。
学ぶ必要がありそうだ。

【ところで】
冒頭の投稿は結構バズっているのだが、コメントしている皆さんは、同じ「センス」の認識で議論、コメントしているのだろうか?


最近の投稿
Yoshiのよしなしごと】【Yoshiのブログ】【よしなしごと】【AI

2026年8月 9日 (日)

AIで仕事を効率化したら、なぜか僕の仕事だけ増えた話 <報酬の定義を変えてみる>

AIで仕事を効率化したら、なぜか僕の仕事だけ増えた話 はてな匿名ダイアリー (2026/08/05)

はてな匿名ダイアリーの投稿がバズっているようなので読んでみた。
AIで仕事を効率化したら、逆に仕事が増えたという、最近よく見る話題だ。
Ai_20260807122501

生産性に関する経営者と労働者の認識のズレ (2026/03/17)」にも書いたのだが、
多くの労働者は、AIを使用しても生産性は向上しないどころか、効率化すると生産性が低下する。
これは、コメントにもあるようにAI特有の問題ではない。

投稿の後半に、視点を変えた考察があったので最後まで読んで、考えた。

【報酬を定義する】
元増田さんは、

誰も頼んでいないのに、勝手に会社の未来を背負っていました。

とおっしゃる。

これは昭和的価値観では正しい行動だった。
社員の労働時間に対する報酬は、賃金やポスト、表彰だ。
今時は、終身雇用で定年時の退職金を期待して働くという時代ではなくなっているから、社員が投入したリソースに対する報酬は得られなくなっている。
だから、社員が、契約で決められた報酬の範囲内で働く「静かな退職」は合理的かもしれない。

社員の選択肢として、「静かな退職」の他に「報酬を自分で定義する」という選択肢もある。
(詳しくは、「公平理論(2025/08/24)」を参照)

「静かな退職」と「報酬を自分で定義する」働き方の違いは

  • 前者は旧来の価値観での働き方
  • 後者は自分の価値観での働き方

という点が大きく異なる。

客観的にみると、元増田さんが体験した、

  • 業務を効率化する知識と技能を得たこと
  • 組織的な効率化が達成できなかったこと
  • 人の働き方を考えたこと

は貴重だと思う。
「旧来の報酬」では、この経験に価値はないが、「自分が定義した報酬」次第では大きな価値になる。

課題を解決するためには共に働くメンバーを集める必要がある。
その時に、失敗経験を含めて、多くの経験を持っている人、報酬の定義を変えられる人は貴重だ。

【これから】
元増田さんは、これから

誰にも説明を求められず、役に立つかどうかも問われず、面白いからやる。

とおっしゃる。

主観だが、とても良いと思う。

自分の報酬を「仕事への興味と面白さ」と定義すれば
それを達成したときの満足感はPricelessだ。

一生同じ定義である必要はなく、この先の人生で賃金が重要な局面では、報酬を賃金とすればよい。



最近の投稿
Yoshiのよしなしごと】【Yoshiのブログ】【よしなしごと】【AI

2026年8月 6日 (木)

2026年広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式

今年の広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式はYouTubeで視聴した。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

【核実験抗議活動】
1960年代~1970年代に大国は頻繁に核実験を行っており、被爆者団体は、その都度、広島平和公園で座り込みによる抗議活動を行っていた。
この抗議活動は無意味だという意見も多い中、1人の参加者による抗議の座り込みが行われ、メディアで報道されたことがあった。
当時、核実験への抗議活動も形骸化していたし、市民の関心も薄れていた。

そのニュースを見たときに、なぜ、1人でも抗議活動を行うのか理解できなかったのを覚えている。

記憶に残っていた人は森滝市郎氏ではないかと思い、調べてみたのだが、その記事を見つけることができなかった。

【平和の誓い】
1995年から、式典で小学生による平和の誓いが述べられている。(今年の平和への誓い
為政者など大人に向けた言葉は無く、広島に生まれた者としての決意が述べられていた。
大人を頼らないという子供たちからのメッセージかもしれない。

平和への誓い」の中に

平和への思いを、自分なりの方法で表現すること。
一人一人の小さな行動が、平和への後押しとなります。

という言葉があった。

たとえ、効果がわずかでも、まず自分が行動することが重要であることは、先人が身をもって示している。
その意志は、子供たちに受け継がれているようで、未来に希望が持てる。

【平和宣言】
松井一實市長による平和宣言を聞いて、マイルドになったように感じた。(令和8年(2026年)平和宣言
市長の政治的スタンスが平和宣言に反映されることはよくあることだ。

今年の宣言に、政府に行動を求める内容はあったが、政府の公式見解に沿った内容であったように感じる。

【総理挨拶】
それを受けてだろうか、高市総理は抑揚をつけて明るい感じで挨拶された。(広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式挨拶)
被爆者の高齢化により、活動団体はイデオロギーを前面に出せなくなり、首長も政府に強い提言をしなくなった感じがする。
政府と活動団体、政府と首長との関係に緊張感がなくなったことが、総理の声が明るくなったことと関係しているのだろうか。

この式典は、原爆死没者慰霊式でもあるのだから、もう少しトーンを落としてもよかったのではないだろうか。



最近の投稿
Yoshiのよしなしごと】【Yoshiのブログ】【よしなしごと

« 2026年7月 | トップページ

2026年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

最近のトラックバック