SaaSの終わり <当面終わらないと思う>
年$600,000のSalesforce契約は、2ヶ月で作った自作CRMに置き換えられるのか? 中島聡 note (2026/8/16)
中島聡氏の有料メルマガの要約。
元記事は
Curative CEO says company ditched a $600k-a-year Salesforce contract after vibe-coding a CRM in 2 months医療保険のスタートアップ Curative社がCRMをvibe-codingで内製し、Saleseforceを解約したという内容だ。
中島聡氏の要約を読むと、「SaaSの終わり」とAI使用拡大によるAIの使用量の増加について、見解を述べておられる。
機械要約の影響なのだろうか、既視感が強い記事のような感じだ。
メルマガには、これらのテーマを深掘りしたり、別の観点があるのかもしれない。
[B! AI] なぜ日本企業のAI導入はこんなに遅いのか?|中島聡 はてなブックマーク
はてな民は反応しているけれど、日本の会社ではAIが使えないという、ありふれた内容が多い。
もっと炎上しているのかと思ったのに...
閑話休題
「SaaSの終わり」について考えてみた。
元記事は年間60万ドルの契約を解除したという、センセーショナルな見出しだが、このケースは一般的ではないと思う。
Curative社はスタートアップだから、Saleseforceを解約して、内製したCRMに置き換えられるのだろう。
【スタートアップの特殊性】
スタートアップの間は、可用性や機密性より事業拡大が重要だから、vibe-codingで内製したシステムでも良いだろう。
保守上の問題が発生したら、改修せず、新たに作り直す方法もある。 なにしろ、2か月で作ることができるのだから。
また、セキュリティ上の問題で炎上したら、会社を閉じて別の会社を立ち上げる選択肢もある。
【スケールしたら】
首尾よく、事業がスケールしたときに、問題になるのは、内製したシステムのスループットやレスポンスタイムが確保できることだ。
つまり、ストレスなく使えることが必須だ。
また、保守の負担も増えるし、保守しないことのリスクも大きくなる。
さらに、セキュリティ対策の不備は、一発アウトに繋がる。
これらの問題は、vibe-codingでは解決できない。
なぜなら、AIが持っていない、経験と知見が必要だからだ。
AIの使用によるコーディングの効率化が一般的になってきて、専門知識を持っている人も、持っていない人もAIでコーディングしている。
ところが、ただ動くだけのシステムと、可用性、保守性、セキュリティの要件を満足するシステムでは、ビジネス用途としてのクオリティが大きく異なる。
少ないトラフィック、少ないデータ、少ない個人情報しか扱わず、攻撃者に見つからない間は、差は見えないだろう。
しかし、トラフィックが増え、データが増え、扱う個人情報が増え、更に攻撃者に発見されたら、大きな差が出てくる。
だから、内製を続けるならば、サービスを継続するために、専門のエンジニアを雇用しなければならなくなる。
【SaaSのメリット】
SaaSの使用料には、可用性の確保、セキュリティ対策の費用が含まれている。
スケールアウトすると、大きなリスクを取ることができなくなるから、リスクは転嫁した方が合理的だ。
つまり、当面「SaaSの終わり」は無いと思う。
【結論】
スタートアップ企業が、SaaSを使わないという選択肢はある。
スケールすると、SaaSを使う方が合理的だ。
SaaS企業は、スタートアップが解約しても困らないだろうが、「SaaSの終わり」というイメージは払拭したいところだ。
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