ICT部門に求められること
以前働いていたICT部門が再編・縮小されるという話を聞いた。
その部門は、CTは土管から、ITはコンピュータシステムまでカバーする部門だ。ここまで広い分野をカバーできる部門は貴重だ。
しかも、世の中は猫も杓子もDXだし、DXに必要な要素技術は持っている。
なのに、再編・縮小されてしまうようだ。
ところで、4月から転職して「ほぼ一人情シス」をやっている。
昔、UNIXとWindows95のころ小さな事業所で「ほぼ一人情シス」をやっていたことがある。その後、情シス部門に異動した。正直、大きい情シス部門は楽しくない。
4月に転職する際に情シスと聞いて、面白くなさそうだとためらった。しかし、やってみると「ほぼ一人情シス」は結構楽しい。
今時もうUNIXはない。ユーザ管理はAzureAD、グループウェアはMicrosoft365だ。Azureは知らないことが多すぎてダンジョンみたいな感じで日々新しい発見がある。
そしてもう一つ発見したことは、情シスに求められているのは管理ではなく問題解決だということ。
- 課題を解決すること
- 課題解決をサポートをすること
が求められている。
今時は、業務の課題を解決するために何年もかけてシステムを作る時間的余裕はない。時代の変化は速いのだ。
さらに、流行りはノーコード、ローコードプログラミングだからコードが書けなくてもよいし、AIやRPAは開発する必要はなく部品感覚で使えるサービスがあるから、問題の整理と課題の抽出ができれば、技術者でなくてもちょっと勉強すれば課題が解決できる環境が整ってきた。
つまり、今重要視されているのは技術力ではなく問題解決能力。現状維持マインドではなく変革マインドだ。楽しくないと思っていた「ほぼ一人情シス」が結構楽しいのは、前々職で問題解決法や組織風土改革に取り組んでいたことが影響しているのではないかと思う。解決できそうな問題があって、自分で解決できそうな手段がある。そして何より、解決のために行動することができると、結構楽しい。
ところで、冒頭に書いたICT部門が再編・縮小されるのは、現状時代の流れに対応できてなくて、今後も対応できそうにないと経営層が判断したのかもしれない。
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