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よしなしごと

2025年5月19日 (月)

Copilot説明会 <最初のハードルを越える>

職場でMicrosoft 365 Copilot有料版のライセンスがあるのだが、活用されていないようだ。
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年度変わりでメンバーが変わった機会に、Copilotの使い方説明会を企画したら、思いの外参加者が多かった。

なぜ「Copilotの使い方説明会」
なのかというと、「Copilot使い方講座」とか「Copilot研修」とすると皆身構えてしまうから、最初はふんわり「Copilotの使い方説明会」とした。

Copilotの使用を推進するプレゼンだから、実例を示した方が良いだろうと、CopilotでPowerPointのスライドを作る方法を説明した。
Copilot有料版はそこそこの出来のスライドを短時間で作ってくれる。
「今見ているスライドは30分で作りました!」というと、インパクトは十分で、使ってみようと思うだろうという魂胆だ。

工程は↓

  1.  アウトライン作成
  2. アウトライン→Word下書き→説明加筆修正
  3. Word下書き→PowerPoint下書き
  4. スライド修正、確認

30分で作ったのは、2と3アウトラインからPowerPointの下書きを作るまで。誇大広告...?

伝えたかった重要なことは

  • 使いこなそうと思わないこと
    有料ライセンスは特に「使いこなさなくては」と思ってしまうが、自分が便利になる使い方で良い。
  • 結果や出力に惑わされず、プロンプトに着目しましょう。
    プロンプトがあれば同じような結果が得られます。無ければプロンプトと格闘が必要です。
  • プロンプトと手順を共有
    プロンプトと格闘しなくても、他人のプロンプトをパクって使いましょう。 

ということ。

使われない原因
を組織的な観点で考えると、

  • ライセンスを配布するだけ
  • 使う前から成果を求める
  • ユーザに変化を求める

↑をやると使われない。(今までそうだった?!)
最初のハードルを下げたら、使い続けるためのハードルを下げなければならない。


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2025年5月11日 (日)

「ほぼ1人情シス」で気づいたこと <業務ごとのマインドが重要>

「ほぼ1人情シス」を4年やって気づいたことがある。
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「ほぼ1人情シス」で担当している業務は、

  • 保守業務
  • ヘルプデスク業務
  • セキュリティ業務(監視、一時対応)

で、どの業務にも共通して必要なことは、

  • 技術(知識、技能)
  • 経験
  • マインド

で、特に「マインド」が重要だと思う。

技術は共通している部分が多いが、それぞれの業務に特有のマインドがある。
例えば、保守業務に重要なマインドは、システム障害を未然に防止することだ。
障害が起こってから対応するのではなく未然に防止することが重要だ。

このマインドは昔保守業務やっていて身についたものだから、昨日今日身についたものではない。
そして、マインドを知識として知るだけではなく、それが体現できて初めて身についたと言える。

ヘルプデスク業務もセキュリティ業務も過去に経験してマインドが身についたと思う。
経験していない業務のマインドを身につけることは困難だから、経験も重要だ。

情シス部門が無いような小規模の事業所は情シス要員の確保は大きな課題で、特に1人情シスの後継者問題は深刻だ。
1人情シスは多くの業務を抱えているから、全ての業務に必要なマインドを持っている人を探すのは困難だ。
また、技術や経験は客観的に示すことができるが、マインドを客観的に示すことは困難だ。
だから、面接でマインドの有無を判断することは難しい。

情報システムの重要性を認識しない経営者や管理者は多い。
1人情シスの事業所はおそらく情報システム以外に大きな課題があるのだろう。
だから1人情シスでバランスが取れているのかもしれない。


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2025年5月 2日 (金)

需要あるところに供給あり <朝ノ瑠璃の憂鬱>

生成AIで作成のわいせつ画像 販売した疑い 4人逮捕 全国初摘発 NHK (2025/4/15)
生成AIでわいせつポスター 販売容疑で4人逮捕、全国初―警視庁 JIJI.COM (2025/4/15)

需要あるところに供給はある。
新しい技術の普及を促進するエンジンはエロだ。
古くは、VHSがベータに勝ったのは、洗濯屋ケンちゃんの影響が大きいとか。

閑話休題

朝ノ瑠璃さんと運営のハリネズミことノリさんが、最近のVTuer界隈にについて語っていた。
昨今のV業界について語ってみた

朝ノ瑠璃さんは、黎明期(2018年)から活動している古参VTuberだ。
最近VTuber界隈は、

  • 箱売り
  • ガチ恋営業
  • アイドル化

が多くなり、当時思い描いていた状況ではないことを嘆いている。
ハリネズミさんは、今後現れるVTuberは A-VTuberではないかとおっしゃる。
需要があれば、収益が得やすい方向に流れるのは自然なことかもしれない。

###
昔、初のVTuber、キズナアイさんを初めて見た時には、技術面から見たから、新しい表現の可能性は感じたけれど、どの分野で活動するのだろうかと思った。

VTuberはアニメ+声優と同一視する人も多かったからこの界隈と親和性が高く、アニオタ、アイドルオタが増えた。
当然、これらのユーザをターゲットにするVtuberが増えたのは自然な流れで、いち早くここに目を付けた大手Vtuber事務所の経営者は先見の明があったというべきだろう。

現在は、アイドルVTuberは飽和状態になっているので、大手Vtuber事務所は脱アイドル化に動いているように見える。
武道館ライブを実現した星街すいせいさん(2024/4/20)や、知識を活かして美術館とコラボしている儒風亭らでんさん(2024/2/22)は、アイドルにとらわれない活動志向しているようだ。

しかし、古くから活動しているVTuverの卒業が増えているのは、朝ノ瑠璃さんが指摘する風潮と無関係ではないだろう。
儒風亭らでんさんは、苦手なダンスレッスンをやらなくても良いようになればもっと自由に加糖できるのではないだろうか。

黎明期は存在自体に希少性があり利益を気にせず活動できたが、今は利益を得なければ活動は続けられない。
それは、やりたかったことでは無いかもしれない。

朝ノ瑠璃さんは、自身のことを懐古厨というが、古参Vtuberと呼ばれる人達は、利益とやりたいことのバランスをとってきたら生き残ってきたのだろう。
これからも、やりたいことを続けてもらいたい。



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2025年4月29日 (火)

Japan IT Week 2025 春

Japan IT Week に行ってきた。

Japan DX Week, 営業・デジタルマーケティング Week、EC・店舗 Week
も同時開催で、東京ビッグサイト東棟のホール1~ホール8まで使用していた。

印象は「混沌」似たようなサービスがたくさん出展していた。
狭い通路は、メイド喫茶最盛期の秋葉の裏通りみたいな感じで、客引きが多くて歩くのが大変なくらいだった。

エッジコンピューティングAI鳥害防止システム

カメラで撮影した画像をAIで解析して鳥を検知し、
無線で位置情報を送信して
ドローンが鳥を追い払う
という仕組み。
ドローンは格納ステーションに帰ってくると自動的に充電される。
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〇情シスのぼや木
 情シス応援パビリオンが開催されていたが、ほとんどコンサルだった。
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免振装置(μ-Solator)
 凸凹があるプレートの上にシート敷いて、その上にラックなどを設置する。
 床が動いても、シートの上に乗ったラックが滑って転倒を防止する仕掛け。
 サーバーラックへの導入事例もあるようだ。

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↑銀色のプレートの上を黒色のシートが滑る。

4足歩行ロボット
 ARアプリと4足歩行ロボットとの連携させて、遠隔で現場の巡回監視するソリューション
 災害現場の調査への応用が紹介されていた。
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偵察ロボット?


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2025年4月16日 (水)

情シス業務に必要なこと <40年前に教えてもらった>

情シスを(保守、監視、セキュリティ担当)4年くらいやって分かったことがある。
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この仕事に重要なことは、
40年前の通信設備の保守・運用の仕事で得たものだということ。

現在の保守対象は情報システムで、40年前は通信(無線や電話)設備の保守だから機器やシステムは違うのだが、保守の考え方は同じだと思う。

保守業務を経験していない人と、考え方が違うと感じるのは、リスク管理の考え方だ。

基本的な考え方は、リスクが顕在化したときに、

  • 自分の知識・技能と時間、使用できる機器などの保有リソースで対応できるようにする。
  • 顧客(サービスを提供しているユーザ)のダウンタイムを最小限にすること

だ。

リスクを管理するには、リスクが認識・評価できることが大前提だが、リスクが認識・評価できない人は、そのリスクが顕在化しなければ対応はできないから「トラブルが起きた時に対応を考えれば良い」と考えているようだ。

なぜ、自分はリスクを管理しようとしているのか考えてみた。

おそらく、
失敗の経験によるものだろう。
歳をとっているから失敗も多い(自慢にはならない)のだが、考え方が違う人は、失敗経験がない大門未知子なのかもしれない。

自分だけでは回復できないくらいの失敗や、多数のユーザに影響が出るような失敗を経験すると、失敗の原因を考えて、同じ失敗をしないように対策するものだ。
つまり、失敗したことで、リスクを認識し、失敗の後始末をすることで、リスクが顕在化したときの影響が評価できるようになった。

正直なところ、
失敗経験に由来する考え方の違いは埋めようが無いと思う。
しかし、考え方が違う人主流の環境で仕事をするのはストレスが溜まる。

閑話休題

組織的には、
経験が少ないメンバーの失敗経験をコントールすることで、リスクが管理できるようにな人材になり、リスクコントロールできる組織になる。
40年前に失敗が経験できる職場で働けたことに感謝している。

蛇足
先日もETCシステムの大規模障害があったが、保守の現場で失敗をコントロールする余裕がなくなっているのではないかと懸念している。


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2025年4月 8日 (火)

エンジニは性格が悪いのか? <バカの壁では?>

■エンジニアってなんか性格悪い人多くね? ハテナ匿名ダイアリー (2025-03-05)

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養老先生が仰る「バカの壁」ではないだろうか。営業部門と技術部門の関係が悪いことがよく分かる投稿だ。

一般論だけど、
文章によるコミュニケーションは難しい。
目的や相手によって、書き方を切り替えることがベストだけど、つい普段使っている書き方になってしまう。

技術部門では
事務連絡に文字によるコミュニケーションを使うことが多い。
対面で話せる位置にいても、どちらか集中モードの場合は、相手の集中を中断したくないので、あえて文字によるコミュニケーションを選ぶことが多い。
その場合は、行間を排除して事実や要点を伝える。

対人関係が確立ししている相手に、行間を排除して事実や要点を伝える書き方だ。

一方で、
営業部門は顧客とのコミュニケーションが重要だ。
顧客とのコミュニケーションは、相手と人間関係が確立していないことが多いから、失礼にならないことをが重要だ。
行間に含みを持たせた書き方になるようだ。

人間関係が確立していない相手と、行間に含みを持たせた書き方だ。

行間の含みは、
文章そのものの意味以外の意味、つまり他意がある文章だ。
行間に含みが無い、他意がない文章を、他意が有る前提で読んだ場合は、悪意を感じてしまう。
逆に、行間に含みがある、他意がある文章を、他意が無い前提で読んだ場合は、丁寧を超えて慇懃に感じてしまう。

この2つの書き方をTPOで切り替えられれば良いのだが、どちらか一方しか使えないと、この投稿のような、コミュニケーションミスが発生する。

この投稿の場合は、
エンジニアは営業と他意のない書き方でコミュニケーションを取ろうとしたけれど、営業はエンジニアと他意のある書き方でコミュニケーションを取ろうとしているから、当然コミュニケーションミスが発生して相互不信になる。

推測だけど、
営業部門とエンジニア部門は人間関係が確立していなくて、相互理解できていないのではないだろうか。
投稿者の職場に限らず良くある話だと思う。

AIにメールを添削してもらうと良いというコメントもあった。
含みがある文章、慇懃な文章、他部門や他社の人へのメールが苦手な人は、AIに添削してもらうと良いと思う。
実際に、社外に送るメールを書いたら送信する前に、AIに添削してもらうようにしている。

含みがある文章、慇懃な文章が苦手なので、ついぶっきらぼうな文章になることは認識している。
案の定、AIさんは「お前の文章はぶっきらぼうで乱暴だ」とおっしゃる。
そしてAIさんが提案してくれる修正案は、慇懃に感じる。

おそらく、世の中のビジネスメールは、慇懃(主観ですよ)なのが普通なのだろうと思っている。
しかし、背中が痒くなるような慇懃な文章にはかなりの抵抗感があって、毎回AIさんの提案を受け入れるか葛藤している。

閑話休題
営業部門の人も、エンジニアも、自分の常識や習慣でコミュニケーションを取ろうとしていることが原因だかけど、どちらかに合わせるのは無理があるだろう。
であれば、双方が少しづつ歩み寄るしかないと思う。

ぶっきらぼうなメールは脳内で行間を補い、慇懃なメールは要点だけ抽出すると、改善しそうだ。
当然、双方の人間関係が築かれいることが前提だが。

蛇足
コミュ障なので、頭ごなしに「性格悪くね?」と言う人と良好な人間関係を築く自信はなかったりする...


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2025年3月18日 (火)

生成AIのハルシネーションをどうやって検知するか

生成AIのわかりやすいハルシネーションの例として、古典的パズル贋金問題を使用している。

目で見ただけでは違いが判別できない、9枚の金貨があります。
9枚のうち、少しだけ重い金貨が1枚あります。
天秤秤を2回だけ使って、重い金貨を判別する方法を教えてください

この問題は古典的でネットにはたくさん解答例があるからだろうか正しい手順を出力する。

ところが、9枚の金貨を10枚にすると、9枚の手順と同じ手順を示す。

この手順は、天秤を最大3回使用しています。

と指摘すると。

ご指摘ありがとうございます。10枚のコインの中から1枚の偽物を天秤を2回だけ使って見つけるのは、実際には不可能です。天秤を2回だけ使って判定できるコインの最大数は9枚です。

10枚のコインの場合、天秤を2回だけ使うと、どうしても3回目が必要になる場合があります。したがって、10枚のコインの中から偽物を見つけるためには、天秤を3回使う必要があります。

と答える。(最初に言えよ!)
さらに、

何故3回必要になるか説明してください。

と詰めてみると、

10枚のコインの中から1枚の偽物を見つけるために天秤を3回使う必要がある理由は、天秤を2回だけでは全ての可能性を排除することができないからです。

具体的に説明します:

  1. 最初の天秤の使用:
    - 左の皿に3枚、右の皿に3枚のコインをのせます。
     - つりあった場合:残りの4枚の中に偽物があります。
     - つりあわなかった場合:軽い方の3枚の中に偽物があります。
  2.  次の天秤の使用:
    - つりあった場合(残りの4枚の中に偽物がある場合):
     - 残りの4枚のうち、左の皿に2枚、右の皿に2枚のせます。
     - つりあった場合:残りの2枚のうち1枚が偽物です。ここで3回目の天秤の使用が必要です。
     - つりあわなかった場合:軽い方の2枚の中に偽物があります。ここでも3回目の天秤の使用が必要です。
    - つりあわなかった場合(3枚の中に偽物がある場合):
     - 軽い方の3枚のうち、左の皿に1枚、右の皿に1枚のせます。
     - つりあった場合:残りの1枚が偽物です。
     - つりあわなかった場合:軽い方が偽物です。

このように、10枚のコインの中から1枚の偽物を見つけるためには、天秤を3回使う必要があります。天秤を2回だけでは、全ての可能性を排除することができないため、3回目の使用が必要になるのです。

と正しい手順を出力する。最初にこの手順を出力しろよ!

贋金問題の場合枚数によらず同じパターン出力しているのではないかと思い、

贋金問題において、コインの枚数をN枚数のとき、判定に必要な天秤の使用回数M回として、Mを求める式を求めなさい

と問うと、

贋金問題において、コインの枚数 (N) に対して、判定に必要な天秤の使用回数 (M) を求めるための式は、次のように表されます:

 M = ⌈ log3 N ⌉  

ここで、(⌈ ⌉) は天井関数(ある数値以上の最小の整数を返す関数)です。つまり、コインの枚数 (N) に対して、天秤を使う回数 (M) は、(N) を3の対数で割った値の天井を取ったものになります。

この式は、各回の天秤の使用でコインを3つのグループに分けることができるため、3の対数を使用しています

一般解を説明しているページもあるから思考して導いた結果ではないだろうが、一般解も答えることができる。

★ハルシネーション
この問題の場合は質問者が正解を知っていているからハルシネーションを検知できて、誤りを指摘したり、一般解を問うことで、正解を出力させることができた。
では、質問者が正解を知らない場合に、ハルシネーションを検知できるのだろうか?



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2025年3月15日 (土)

裏方 <動くことが当然のシステムが今日も動いていること>

警察の情報通信を支える「縁の下の力持ち」 朝日新聞デジタル (2025/3/14)

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(↑Micorosoft Copilotさんが考える「シンプルなアニメ風の、通信インフラ保守のプロフェッショナル」)

「裏方」は働く目的や目標でははないと思っているので、殊更「裏方」を強調する記事に違和感を覚えた。

多くの仕事は、
表に立つ人「表方」に比べて、裏で働いている人「裏方」の方が多い。
どちらが重要かという議論は無意味だ。
「表方」も「裏方」も同じ目的を達成するためにどちらも必要で、「表方」も「裏方」もプロフェッショナルであることが求められる。

ところが、
「裏方」は表から見えにくいので仕事の内容や必要な能力が理解されないことが多い。
見えないものは評価されなかったり不当な扱いを受けることがあるので、真っ当な企業・組織や業界は、人材確保や企業・組織の価値の認知・拡大などを目的に広報に力を入れている。

冒頭の記事もその目的で取材に応じたのだろう。
その観点で読むと、
・仕事がプロフェッショナルな仕事であることが分からない。
・この職場で働くプロフェッショナルな個人が見えてこない。
と感じた。

最近(60歳を過ぎて)就職活動したので、その職場で働く個人に着目する習慣が付いたのかもしれない。

閑話休題
昔は通信インフラの保守の仕事、今は情シスの仕事をやっている。いずれの仕事も「裏方」だ。
インフラ保守の仕事、情シスの仕事で、最も評価すべきは「インフラや情報システムが事故なく稼働していること」だが、これを評価する経営者や管理職は極めて少ない。
ともすれば、「事故が起きたときに迅速に対応したこと」やその能力を持っている人を評価しがちだ。

昔マネジメントをやっていた時には、真っ当な評価を得たとは言い難く苦い経験だ。
今は自分自身のことなので「動くことが当然のシステムが今日も動いていること」に対する評価を求めていこうと思う。


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2025年2月27日 (木)

適性とか適職とか

適性とか適職ってホントにあると思う? しばたともこ@キャリアコンサルタント note (2024/12/5)

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しばたともこ氏は適職について、

今仕事が合わなくてつらくて、これは適職じゃないのかも、と思うのはよいが、どこかに適職ってやつがキラキラ待っててくれるってことはなくて、そっちを見るまえに

「仕事内容」「人間関係(環境)」「役割(期待)」の要素を一つ一つ探っていって、何がどう合わないのか、何がどうつらいのか、それはどう解決の方向があるのかを一緒に考えよう。

とおっしゃる。

娘たちが就職する際にはしきりに「自分探し」や「適職探し」をやっていた。
40年前くらいに就職するときには「適職」など考えたこともなかったが、働く前から「適職」があるものという暗黙の前提を疑わなかった。
還暦を過ぎて転職する際に「適職探し」をやったら、見事に見つからなかった。

そもそも、ジグソーパズルにラストピースのようにぴったり填まる仕事はなかなか無い。

しばたともこ氏は、

適職=自分はこの仕事していて楽しいし周りの役に立てているって思える、くらいのこと。

とおっしゃる。

この条件でも選べなかったら、
 自分はこの仕事をしていると楽しくない、または、周りの役に立っていないと思う仕事
を選択肢から外してみたら、選択肢はかなり少なくなると思う。

じゃあ今の仕事が、
 自分はこの仕事をしていると楽しくなかったり、周りの役に立っていないと思えない仕事
だったらどうするか?

・自分はこの仕事をしていると楽しくない、しかも、周りの役に立っていないと思えない仕事
だったら、ほかの仕事をしてみるのも良いと思う。

自分はこの仕事をしていると楽しくない、または、周りの役に立っていないと思えない仕事
・自分はこの仕事をしていると楽しい、または、周りの役に立っていると思える仕事
だったら、続けてみるのも良いと思う。


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2025年2月24日 (月)

現場の業務改善 <省力化できるけど保守作業は無くならない>

Xで↓こんなポストを見つけた

よくある話だろう、共感する人も多くいるようだ。

ほぼ1人情シスをやっている職場で、M365ではExcelマクロは使いにくいので、LISTと PowerAutomateにしましょうと提案したら、
Excelマクロは分かる人がいるけど、LISTやPowerAutomateは分かる人がいないからだめと言われたことがある。

「作った人が退職したら保守できなくなる」という心配は分かるので、
「保守できないなら、昔みたいに手作業に戻したらよいのでは?」と提案すると、
「一度便利になると、元に戻れない」とおっしゃる。

つまり、「一度便利になると、元に戻れない」から、今便利にしないというロジックらしい。(?_?

閑話休題

結局、情シスで使うデータはPowerAutomateで自動的に収集・更新するようにしてLISTで管理するようにした。
そのデータをExcelで使いたいなら、LISTから Excel形式でエクスポートすることにした。

Excelを使う→Excelマクロを使う→RPAなどで作業を自動化すると、作業量が減るけれど、それらを保守する作業は必要だ。
保守作業はそれを使う作業より高い能力が必要になることが多い。
だから、

減った業務量 × 作業者の単価 > 保守の業務量 × 保守者の単価

ならばペイするはずだ。

経営者や管理者は、作業を自動化してそれを保守している人が、

減った業務量 × 作業者の単価

の価値を生み出していることに気付いていないのではないか。
さらに、
保守に必要な能力、その能力を持った人の単価を知らない(評価できない)
作成・保守する人の能力は高いから、当然労働単価も高いのだが、正当に評価できない経営者や管理者は、手作業(人海戦術)でやろうとする。
この判断をする人は、人件費≒ゼロと考えているから、手作業の方が単価が低いと考えるのだろう。

蛇足
作業を自動化してそれを保守している人は、

保守の業務量 × 保守者の単価

のコストを負担していることを認識していないのではないだろうか?
このコストは結構大きいから、自動化した人がいなくなると保守できなくなってしまう。

自動化した人の不満は、自分がいなくなると保守されないことではなく、自分が負担していた保守のコストを評価されないことではないだろうか?


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