メールが届かない <DMARC理想と現実>
職場の人が、元のメールが届いていないのに、催促メールが来たと憤慨していた。
情シス的には、この手のトラブルは障害の前兆だから、調査が必要だ。
調べてみると、元のメールはDKIMの設定にミスがあり、さらに、DMARCがquarantine(隔離)になっていたので隔離され、メールボックスに届いていなかった。
送信者に苦情が殺到して困っているだろうと思った。
DKIMの設定ミスは技術的な内容だから、送信者に伝えても困るだろうと考え、
隔離されたメールのメールヘッダーを添付して、システム管理者に見せるように返信した。
後日、送信者から対応に苦労した内容の返信があった。
簡単にまとめると。
- 送信者はメール配送システムの知識がない。
- メール配送システムは外注、DNSの管理は別業者に外注している。
- メール配送業者にDNSの設定を依頼したら断られた。
- 別の業者にDNSの設定を依頼した。
「大変でしたね」と言いたいところだが、この対応で良いか、組織的な見解がほしいとおっしゃる。
さらに、アドバイスや、対応してくれる業者を紹介してほしいと。
「システム管理者としての見解」ならば答えることはできるけれど、組織としての見解を答える立場ではないので、エスカレーションしておいた。
考えた。ほぼ愚痴だけど...
【情シス】
送信者の組織の「情シス」の存在が見えない。
情シスに相談すれば、直接解決できなくても、解決するための方法や、対応できる業者を知っているだろう。
送信者の眼中に情シスは存在しないのだろう。
【DMARC】
quarantine(隔離) で運用するのは良いのだが、最初は none(何もしない) の方が良いと思う。
レポートを確認する体制が無いのに quarantine(隔離) は無謀だ。
迷惑メール対策推進協議会や政府は quarantine(隔離) やreject(拒否)を推奨するけれど、現場は理想通りにはならないことを知るべきだ。
【ちょっと教えて】
メールは水や空気のように使えて当然の存在になっている。
しかし、使えて当然だからと言って、配送システムの構築やトラブル対応が簡単というわけではない。
むしろ、トラブル対応は面倒だから、専門的な知識や技能が必要になり、技術者が稼働すれば安くない賃金が発生する。
普段、意識せずメールを使用している人が、悪気なく「ちょっと教えてよ」と言うのはわからなくもない。
でもね、技術者は、その「ちょっと教えてよ」とか「ちょっとやってよ」の知識や技能でおまんま食っているのですよ。
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