天職
こんなサイトを見つけた。
なるほど、なるほどと読めてしまうのは著者が同い年だからだろうか(悪く言えばオヤジの小言だ)
面白いのは、読者から寄せられたコメントである。
総じて、若い人は批判的、おじさんたちは肯定的だ。
中島聡氏がいう「自分が好きなことやりたいこととマッチした職を選ぼう」はハッキリ言ってキレイごとだ。
今時「自分が好きなことやりたいこととマッチした職」を選ぶ就活は困難だし、就職して金を貰って仕事をしていればキレイごとですまされない場面はしょっちゅうある。
また、自分が好きなことやりたいことを仕事にして成功するのは運が良い人、は事実である。
コメント#9,#10,#11の人は,今まさにキレイごとではすまされない場面で悩んでいるのかもしれない。
では、いい年をしたおじさんが今更何故キレイごとをいうのか?である。
実はおじさんたちも同じように悩んできたのではだろうか?
経験から言えば「自分が好きなことやりたいこととマッチした職」はなかなか現れなかった。
「自分が好きなこと、やりたいこと」ではないことの能力が高く仕事ができて、周囲の評価は高いけど全然楽しそうぢゃない人を何人も見てきたし、「つまるところ金よ。」と嘯く人もいた。
経験から分かったことは、「自分が好きなことをやること」と「成功すること」、「評価されること」を両立する必要はないということである。
「自分が好きなことをやること」やってその結果を自分で受け止めれば良いのである。
成功しなくても、評価されなくても、「自分が好きなこと」をやる覚悟だと思う。
いい歳をしたおじさんたちは、覚悟を決めたか、覚悟を決められなかったか、いずれにしても覚悟について考えたことがあるのではないだろうか。
一方、批判的なメントの人たちはその覚悟ができているのだろうか?考えたことがあるのだろうか?
と思う。
「天命を知る」年齢になったけど、「天職」はまだ不明だ。棺桶に入るまでには分かるか?
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