さようなら! 僕らのソニー
SONY CEO交代 に書いた「さようなら! 僕らのソニー」を読んだ
ハッキリ言って後味の悪い本だ。
大きくはないのだが、怒りとせつなさが入り混じった感覚が後を引く。
おじさん達は「僕らのソニー」という感覚を大なり小なり持っているのではないだろうか。 10歳上の従妹が熱烈SONYファンだったので、SONYのラジオとかオーディオ製品は子供のころから知っていた。
特にSONYファンではないのだけど、自分で買えるようになってからは、
- 初代WALKMANをバイトして1月待ちで買った
- 初代Handycam(CCD-V8AF)を子供が生まれた時に買った
- もちろんWEGAも買った
- 娘が修学旅行にいくというのでCybershotを買った
- CLIEも買った
大げさに言えば、人生の節々にSONY製品があったわけだ。
ちょっと高かったけど頑張って買って、ワクワクしながら持ち帰り、しばらくして他社から安い製品が発売されたけどやっぱりSONYだよねと言っていた思い出、これが、「僕らのソニー」感ではないだろうか。
結局、この本は、
「SONY製品を買った思い出は自分の人生とリンクしているから大事にしていたのに、何てことしてくれたんだ。」
という おじさん達の哀愁だ。
閑話休題
この本を読んでハッとしたのは、「創業者の精神は語り継がれても、受け継がれない」という一節だ。ウチの部署も創業者精神を知らない人たちが増えてきたと感じているところで、ソニーの迷走・衰退は他山の石である。
創業者の精神を語るのではなく、その精神を昇華して実行することが、創業者の精神を受け継ぐということだと思う。
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