専門書
若い人達の前で喋る機会があった。
若い人達の前では、エラそうなことを喋っているが、実は自分のやる気SWを入れなおす良い機会だったりする。
若い人たちに、「専門書をどれくらい持っている?単位はmで」と聞いてみると、1m以下の人が結構いて驚いた。
おやじの経験則では、知識の豊富な人、誰からも一目置かれる技術を持っている人は大抵、専門書をたくさん持っている。
電子データになっている雑誌も多いのだが、電子化されている専門書を買っているようでもない。
ネットワーク社会になったのに今更紙ベースの書籍ってどうなのよと若い人たちに言われそうだが、実際は「困った時のWiki pedia」ではないだろうか。
技術資料で重要な点は
○体系立てて書かれた資料か
○第3者が校閲しているか
であるが、ネット上にある電子化された資料は玉石混淆だ。(石が圧倒的に多いけど)
個人的に記述された資料が多いので、自分の専門分野は詳しいけれど、専門外の分野は子引き孫引きだったり、事実誤認、誤字脱字があったりだ。
洋書を機械翻訳して有名人の監修を付けただけの書籍もあるけど、複数の人が良いという本はやはり良いと思う。
専門書を読んだからとたちどころに技術が身に付くわけではない。
理論と現実がリンクするように自分の手で動かしてみて体験することが不可欠だ。
理論+技能+暗黙知⇒技術 だとすると、専門書を読むことで、理論、技能の、実体験を通じて、技能、暗黙知の修得が必要なところを、都合のよいHowToだけをネットから探してその場限りの対応をしているのではないかと心配になる。
もっと重要なことは、自分の技術を向上させるために、自己投資していないことだと思う。
冒頭の、知識の豊富な人、誰からも一目置かれる技術を持っている人は専門書に限らず自己投資している。
専門書を読むことは身近で簡単な自己投資である。
若い人達が専門書以外の自己投資で自分の技術を向上していればよいのだが。
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