ビジョナリカンパニー3 衰退の5段階
第2段階 規律なき拡大路線 が気になる。
- 維持不可能な成長の追求と、大きさと偉大さの混同
- 関連しない分野への規律なき飛躍
- 主要なポストのうち、適切な人材が配置されているものの比率の低下
- 容易に利益を得られることによるコスト面の規律の緩み
- 官僚制による規律の破壊
- 組織の利害より個人の利害を優先
いくつか該当しているような気がする。
付録に「第5水準のリーダーシップ」があって、その中の項目の
- 適切に人を選び、その後で目標を選択する
「誰を選ぶか」を先ず決めて、その後に「何をするか」を決める
は、官僚的組織には無い発想で目から鱗である。
既存の仕事に合う人材、設定された成果が期待できる人材を選ぼうとするから無理が生じるし、それが複数であれば答えのないジグソーパズルである。
また、「主要なポストに適切な人材の要件」もある
- 適切な人材は会社の基本的価値観にあっている
自社の基本的価値観に合う性格の人を採用し離さないようにする - 適切な人材は厳しく管理する必要がない
誰かをしっかりと管理する必要があると感じた場合には、採用に失敗している。 - 適切な人材は「肩書」を持っているのではなく「責任」を負っていることを理解している
「わたしが最終責任を負っているのは....」と自己紹介ができる、 - 適切な人材は達成すると約束したことは必ず達成する
規律の文化では約束は神聖なものだと考える。達成できないことは約束しない。 - 適切な人材は会社とその仕事に情熱を持っている
情熱がなければ何事も達成できない - 適切な人材は「窓と鏡」の成熟した思考様式を持っている
成功を収めたときは窓の外をみて、成功の原因を自分以外のところに見いだす。
事態が悪くなっているときは鏡をみて「私の責任だ」という
内容は簡単だ。
このような人材を探すのは大変だ。
自分が実践するのはもっと大変だ。
- ビジョナリカンパニー 特別編 (2-15/01/23)
- ビジョナリカンパニー4 (2012/10/04)
- ビジョナリカンパニー3 衰退の5段階 (2012/10/24)
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