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2012年9月29日 (土)

もしもウサギにコーチがいたら

もしもウサギにコーチがいたら 伊藤守 大和書房
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 コーチングは10年くらい前東洋経済の特集で知った。その後コーチングの本を何冊か読んでこの本が一番良かった。
 大抵のコーチングの本は大抵体系立てて書いてあり、しかも具体的な手法まで書いてあるので理解はできる。が、実行できるかどうかは別の問題である。

 今でも、引っかかっているのはコミュニケーションにおいて、沈黙を怖がらず相手が答えるまで待つということである。やはり沈黙は苦痛だ。相手が自分の中で答えを見つけようとしているのか、質問者が欲する答えを探しているのかは外見からはわからない。

 コミュニケーション能力に長けた人ならば、見分けられるかもしれないが私にとってはとても難しい。結局、コーチング本に書いてある手法を表面だけ真似ても、何か居心地の悪い感じがぬぐいきれず、結局付け焼刃だと思っていた。

 この本は、お堅い教科書的な内容ではなく、コーチングを日本的に日本人向けに説明してあるので、読んでいて多少気が楽になった。

特にこのページ!
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 自分にとって無理なくできそうな内容からやってみることにした。読み返しているうちにできることがだんだん増えてくるだろうという感じだ。

 コーチング本を読むと本に書いてある手法を誰かに使ってみたくなる。囲碁や将棋の定石を覚えたら使ってみたくなるのと同じだ。

 手軽に試せるのは家族なので子供に対して「君はどう思う?」などと使ってみると、怪訝な顔をして「イジワルしないで教えてくれればいいじゃない」とか「その聞き方イヤミだよね」とか言われる。家族はストレートに言ってくれるけど他人は言ってくれないので、本に書いてある手法が使えるようになるには修業が必要だと思う。

 定石は相手に想定外の手(定石外し)を打たれた時が重要であるように、コーチングの手法も相手が想定外の挙動をしたときに難なく対応できるようならなければ使えるものではないのだと思う。

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