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2012年11月

2012年11月30日 (金)

アナデバからの貰い物

すぐ使えるディジタル周波数シンセサイザ基板[DDS搭載](2012/11/28)の連携企画でアナデバが

を応募した全員にくれるというので申し込んでみた。

Anadev

AD5933 インピーダンス計測IC
Ad5933

ADP7104 CMOSリニア・レギュレータ
Adp7104

AD8051ARTZ 高速OPアンプ
Ad8051

ADA4897-1ARJZ 高速ローノイズOPアンプ
Ad4897

AD5933は100kHzまでのインピーダンス(実数部と虚数部)が測れる。何に使おうか。
ADP7104は電圧出力が固定されているタイプと可変できるタイプとあるようだけど、どのタイプかわからない。
データシートにはマーキングまで記載されていないようだけど、探し方が悪いいのだろうか?

 アンケートに答えると抽選でもらえる、トラ技DDSスーパー・キット DDS-001T(ベースボード+アッテネータ・ボード+Logアンプ・ボード)は外れたようだ。

2012年11月28日 (水)

すぐ使えるデジタル周波数シンセサイザ基板[DDS搭載]

【増刊】 すぐ使えるディジタル周波数シンセサイザ基板[DDS搭載] CQ出版

オマケでDDS基板が付く時代になった。
Dds

 発売直後に買ってアンケートに応募しただけで積読状態だ。ベースボードが当たるのを期待しているのだが...

 この基板に乗っているDDSはアナデバのAD9834で、特設サイトではAD5933のプレゼントがあったりとアナデバがんばったねという感じだ。
一方CQ出版は、この本の内容をトラ技に連載したりと手を抜いたねという感じだ。

 CQ出版のWebショップでは、ベース基板+アッテネータ基板+ログアンプ基板 \2,100がよく売れているようだ。

このボードについてぐぐってみたが何か作ったという記事はあまり見つからない。
JF1VVRさんが記事を書いておられる。

2012年11月26日 (月)

業は「呪いであり祝福である」

 kumikomi.netにRuby言語開発者のまつもと ゆきひろ氏の、第14回 組込みシステム技術に関するサマーワークショップ(SWEST14)での講演の記事があった。
気になった部分を引用すると

そんなまつもと氏が「世界に通用する技術者」になるために必要と考えているものは,才能や努力ではない.動機(モチベーション)であり,熱意の対象になるものがあるかどうかだという.また,それを継続できることだという.例えばまつもと氏は自身のことを,日本でもっともプログラミング言語のことを考え続けている一人であると考えている.

 そこまで強い動機とは,一種の業(ごう)でもある.まつもと氏は小学生のころ,「どうしてほかの人と同じことができないの!」と教師に叱られたという.業は,情熱や動機になると同時に,「普通の人」とは違うことにより,葛藤や衝突を生む.だから業は「呪いであり祝福である」(まつもと氏).

 他の人と同じことをしている「普通の人」は 「世界に通用する技術者」になれない。とも読める。逆は真ならずで「変な人」だから「世界に通用する技術者」なれるわけではないが、自分の好きなことをしている人は「変な人」として扱われることを甘んじて受け入れる覚悟が必要なのであろう。
子供の頃に、普通の人と違っていていいよと言ってくれる大人の存在が必要だ。両親、祖父母、学校の先生あたりだろうか。

孫が生まれたら「今のままでいいんだよ」と言ってやれる爺さんになろう。

2012年11月24日 (土)

Raspberry Pi (5)

Raspberry PiでAndroidが動くらしい。 Razdroid というらしい。
Android2.3はbootするけどとっても遅くて、ろうじて使える程度だそうだ。ということで動かしてみた。

 Androidpi wikiからSDイメージCyanogenMOD 7.2 (with Ethernet Menu)をDLしてSDに書いて起動してみると、何も表示されない。

 SDカードの最初のパーティションがFATでその中にあるconfig.txtで起動条件を指定できるらしく、HDMIのモードも指定できる。
config.txtのReferenceを見て試行錯誤した。ディスプレイにしているVIERAの取説を読んでみると、モードは480i,480p,720p,1080i,1080pに対応していることが分かったので、720pを指定すると画出力されるようになったのだが文字がつぶれて不鮮明だ。(モードが違っていてスケーリングされている感じ)

 Androidは起動が遅く、画面が表示されていない場合手も足も出ないので、Raspbianで試行錯誤することにした。Raspbianならば画面表示できなくてもsshでログインできる。
/usr/bin/tvservice -s でvideo出力のステータスを確認したら、HDMI offになっていることが分かった。

 結局

hdmi_force_hotplug=1

を指定すれば良いことが分かった。(VIERA固有の問題?)
これがconfig..txt

hdmi_drive=2
hdmi_force_hotplug=1
config_hdmi_boost=4
hdmi_ignore_edid=0xa5000080
#720p  60Hz
hdmi_group=1
hdmi_mode=4

そして起動画面
Rpiandroid
自分やフラッシュが映り込まないように撮るのは難しい。

Rpiandroid23

本当に遅い!!マウスを操作するとマウスが止まってもかなりの時間カーソルが動いている。

バージョン情報
Rpiandroid237

言語を変えようかと思ったら
Rpiandroid237_lang
Japaneseがない!!

 このSDイメージはWifiだけでなくEthernetの設定ができるのだがちゃんと認識していないようでNetにアクセスできない。

 ICSはアクセラレータが使えるとAndroidpi wikiには書いてあるのだが

Official Android 4.0.3 (built by Broadcom): Boots, very fast with hardware acceleration, lacks AudioFlinger support.

これ以上の情報を見つけることができなかった。

2012年11月22日 (木)

空気の研究

空気の研究 山本七平 春秋文庫
Photo

 意思決定を支配する「空気」(その場の雰囲気)についての考察である。
誰も「空気」に逆らうことができず、「空気」に逆らうと、良くて村八分、悪くすると社会的に抹殺されるという、誰でも知っているあの「空気」である。

 「空気」の制御装置として「水」がある。「水を差す」の「水」である。
皆が「空気」に動かされているときに本当のことをいうと、場が白けるが皆が正気に戻る。
太平洋戦争における大和特攻や公害論争における車等空気に支配され判断を誤った例を挙げ、日本人は「水」が機能していないことを指摘している。

 初版は1983年(昭和58年)だが、今読んでも全く変わっていない。
千年をかけてできた日本人の気質だから、数十年で変わるわけがない。
事実、最近の、原発推進→原発事故に関する意思決定をみると、今でも日本人の意思決定が「空気」に強く支配されていることがわかる。

 個人的には、これまでの人生における居心地の悪さの原因がよく分かった。
生来の捻くれ者なので、論理的におかしいと思ったら口に出さずにはいられない性格である。個人の風体、性格には興味がないのだが、論理的に辻褄が合わないことには、ついつい反応してしまうので、うまくコミュニティに溶け込むことができず、コミュニティの淵にいる感じだ。コミュニティの中に入ってしまうと「空気」で居心地が悪くなってしまう。
 これまで、居心地が悪いのは、自分が「水」だったからか?「水」が主流になると「空気」になるらしいので「水」は「空気」にならないようにしよう。

 だが、なぜマネージメントは壁につきあたるのか(2012/6/14)

空気の教育 (2012/3/3)で書いたように、人が育つ空気、技術が伝承される空気は作ろうと思う。

 

2012年11月20日 (火)

NHK ようこそ先輩 山口絵理子

 有名人が母校で授業を行うというNHKの番組「ようこそ先輩」で
山口絵理子氏が母校で「いいものは高く売れる」を伝えるという内容。

 番組冒頭、緊張されていたのか、雰囲気が変わったような感じがしたが、番組が進むにつれてメディアでよく見かける穏やかな表情になった。
山口絵理子氏のブログを読むと子供たちに何を伝えるか、ずいぶん考えられたようだ。
放送では、「援助とは」と商品を作る上で「品質」と「創造力」が重要というメッセージを感じた。

###
 2010年5月に山口絵理子氏の講演を聴講したことがある。
その時のメモ
2010_514

内容は「裸でも生きる」に書いてある内容。
終始にこにこしていて修羅場をくぐりり抜けてきた感じではないが、夢やビジョン語るときには表情が変わり厳しい雰囲気になる。語り終わると、はにかんだ表情の後にまた穏やかな雰囲気に戻るのが印象的であった。

講演で学んだことは、

夢を本気で語る。暑苦しくなく笑顔で語る。



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2012年11月18日 (日)

岡本太郎 躍進

所用で週末岡山に行ってきた。
岡山駅は改装されている。新幹線口は西口まで通り抜けできるようになっていて、商業施設もできている。
その商業施設の入り口奥で岡本太郎のレリーフを見つけた。以前、新幹線口の階段横にあったものが移設されたらしい。
Photo
予備知識がなくても岡本太郎と分かる圧倒的な存在感である。

 岡山を出発する、岡山に到着する新幹線口に見上げるように展示してあったので新幹線口を使う人は皆目にしていた、岡山駅のシンボル(桃太郎も2人いるけれど)だったけど、今は、商業ビルの奥にひっそり(見上げなくてもよいので)展示してある感じだ。

 今日は、このレリーフの前のホールでボートレース(競艇)のキャンペーンをやっていて、岡本太郎と同じくらいの大きさのアッキーニャがいた。

ちょっと残念な感じだ。

2012年11月15日 (木)

チップワンストップで買い物

チップワンストップでSamsungのeMMC KLM8G2FEJAを買った。
仕入先からの納期遅れで納入が遅れるというメールが来たのが11/9でかなり待たされるのかと思っていたら11/13に出荷のメールが届き、11/14に届いた。
Emmc_klm8g2feja1

↑こんな立派な箱にパレットで納入された。佐川さんはパッキンが詰まった箱を運んでいるようなものだ。
何個買ったかというと
Emmc_klm8g2feja3

↓拡大
Emmc_klm8g2feja4

非常に助かるけれど、UKから送ってくれたRSコンポーネンツもそうだが、こんな小商いで儲かるのか心配である。

なんだか申し訳ないので、チップワンストップにリンクを張っておきます。

2012年11月13日 (火)

Interface 2012/12 ARMコンピュータでI/O

特集はARM搭載シングルボード・コンピュータである。

Interface読んでる奴はオタクだと言われた。
そんなことはないでしょう!「700MHzが3,000円台から」のキャッチコピーを見ると心躍るでしょう。
Interface201212

この特集では、Raspberry Pi,Beagle Bone,Beagle Boardが取り上げられている。
Raspberry Piが届き始めているのでタイムリーな特集だ。

###
 若い人に聞くとInterface誌はムツカしいのだそうだ。
表紙が黒かった頃から考えると、マンガも増えて(しかも巻頭カラー)ずいぶんとっつきやすくなっていると思うのだが。

1995/1のInterface誌、表紙は黒が基調
確か翌年からA4版になって今のような白を基調とした表紙になった。
Interface19951

内容は変わっていないなあ、ターゲットCPUはZ80からARMになったけど
この月の記事にV25+LSICでROM化の記事がある。この頃にはCで開発できたんだ。

2012年11月11日 (日)

8052BASIC(6)

プログラムがEEPROMにセーブできない原因を調べていた。

 配線を調べたが間違っていないようなので、EEPROM書き込みタイミングの問題かと思いEEPROMをSRAMに変えてみたが症状は変わらない。
 ロジアナを持ち出して調べてみたところ、EEPROMの#WE、#OE、#CE、R/#Bは問題ないようだ。
良く見るとデータが全て00Hである??。

 EEPROMをダンププログラムでダンプするとちゃんと読めている。問題はEEPROMではないのではと思いEEPROMを取り外してROMのアドレスをダンプすると全て00hである。
Dump8000h

あれれ、EEPROMを取り外したので、全てFFHが読み出されるはずだ。
誰かがデータ・バスをLにドライブしている?ともう一度配線をチェックすると
Pullup

データバスをプルアップしている集合抵抗の左端はVccに接続しなければならないのだが、よく見るとGNDに接続されていてプルダウンされているではないか!!更に、この集合抵抗は7素子でAD7には何も接続されていない。お粗末>自分

 原因がわかったところで、集合抵抗を8素子の物に変えて、本当にプルアップしたら
Dump8000h_ff

全てFFHが読み出されるようになった。

 EEPROMを戻して、プログラムがセーブすると
Fprog1

エラー無く書き込まれた。EEPROMのアドレス8000hをダンプすると、ちゃんと書き込まれているようだ。

 ROMにセーブされたプログラムの一覧を表示するプログラムを書こうかと思ったら、ここにあった。
Romdir

プログラム番号、先頭アドレス、サイズ、先頭のREMを表示してくれる。

2012年11月 9日 (金)

RSで買い物

RSオンラインでKingstonのeMMC KE44B-26BN/4Gを買った。
Emmc_rs

立派な箱に2つだけ
Emmc_ke44b26bn

 在庫がUKにあって通常4日営業日で届くと表示されたが、11/1にUK発送されて到着は11/7なので5営業日かかっている。
 DidigkeyはUPSで3日で着く、RSは一旦横浜の配送センターに送られてから飛脚で配達される差だろう。
RSは手数料無料の代引きが使えるし、送料460なのでガマンする。(Digikeyは\7,500以下送料\2,000)

2012年11月 7日 (水)

職人学

職人学 小関智弘 日経BP
Photo

旋盤工の筆者が高い技能を持った職人を語るという内容

 この本に登場する人はほとんどが金属加工に従事する職人だ。
腕の立つ職人は治具や道具を自分で作るという。IT技能者(IT職人)なら使い捨てプログラムといったところか。

 伝統工芸や金属加工の職人さんは”コンピュータ化”を嫌う人が多いようだ。
IT業界では職人さんに忌み嫌われているコンピュータを扱っている訳だが、技能も職人気質も情熱もある。

 筆者の小関氏が師に尋ねた

「どうして技術の進歩に負けなかったんだろう」

に対する師の答え

「そうねえ。負けたかないやね。すぐに興味を持つほうだから、なんとかなるんだね。できないとは言えないしね。超硬バイトが出たときだって、もう俺の時代じゃないって尻尾巻いて去っていった職人がいたけれど、わたしは、こりゃ面白そうだぞって気になったものね。~略~」

にあるように、新しい技術・デバイスが出たときには先ず、面白そうと思う(興味を持つ)ことが重要であることは、旋盤工でもIT技術者でも同じである。

 重要なことは、ブラック・ボックへの対応方法ではないだろうか。
新しい技術・デバイスは最初ブラック・ボックスとして現れるが、取組んでいるうちに完璧に理解できないにしても、使えるようにはなる。使いこなせるようになるためには、科学的・学術的理解だけではなく暗黙知の習得が必要である。

 一方ブラック・ボックスをブラック・ボックスとして扱う方法もある。
ブラック・ボックスは、訳は分からなくても一定の結果を得られる便利なシステムである。
ブラック・ボックスをどこかで調達して(パチって)きて、未熟な者を沢山連れてきて数で勝負する。 熟練者の調達にはコストがかかるが、未熟な者(バイトでOK)を使用するとコストが抑えられるので、マニュアル+バイト+"そこそこ"のサービスというビジネスモデルは多い。

 一定以上の結果を求めたり、"すぺしゃる"なサービスを提供しようとするならブラック・ボックスの理解は必須であり、その原動力は興味である。

 組織のマネージメントを考えるとブラック・ボックスを作る人材が必要である。ブラックボックスの調達コストは高いし、いつもパチってくるわけにもいかない。
体力がある大手は、ブラック・ボックスを使う作業者から選抜してブラック・ボックス作ることができる技術者を育てるという技能伝承のサイクルを保つことができる。 大手企業が未だに技能五輪に参加している理由はここにあるのだと思う。

 体力のない中小零細にとって技能伝承は大きな問題である。
新しい技術・デバイスに対して興味を持つという素質を持った者が燃え尽きる前に育てなければならない。

 技能伝承に無関心なマネージャは後先考えず、素質を持った人材を燃え尽きるまで酷使するので困ったものである。

2012年11月 5日 (月)

トラ技2012/11オマケ基板

トラ技 2012/10のオマケLPC1114FN282012/11のオマケ基板に載せてみた。
先日マルツを覗いたときにはパーツセットやPL-2303SA USB-シリアル変換モジュールが売り切れていたので、手持ち部品で作ってみた。
_2012_11_2

左側のUSB-シリアル変換モジュールは未実装だ。
手前の8PINヘッダにRXD,TXDが出ているのでここにUSB-シリアルを接続する。
電源は外部5VかSWDの3.3Vを使う。

_2012_10_111

2012年11月 3日 (土)

8052BASIC(5)

EEPROMにプログラムが保存できない問題があるが、何はともあれメモリダンププログラム
Hexdump

データメモリをダンプしてみた

 久しぶりにBASICでプログラムを書くと違和感がある。
LISTを表示したときのこのインデントはなじめないなあ。


100    REM


110    REM ###############################
120    REM dump memory
130    REM ###############################
140    STRING 11,5 :  DIM ASCI(16)
150    REM INPUT "address: ",ADR
160    INPUT "length: ",L
170    REM == dump ==
180    FOR I=ADR TO (ADR+L-1)
190    IF (I.AND.0FH)=0 THEN  GOSUB 4000
200   C=XBY(I)
210   HH=C :  GOSUB 2000
215    PRINT " ",
220   ASCI(I.AND.0FH)=C
230    IF C<20H.OR.7EH<C THEN ASCI(I.AND.0FH)=ASC(.)
240    NEXT I
320    GOSUB 3000
325    PRINT
330    INPUT "next:1 end:0 ?",ANS
340    IF ANS<>1 THEN  STOP
350   ADR=ADR+L
360    FOR II=0 TO 15
370   ASCI(II)=0
380    NEXT II
390    GOTO 180
900    STOP
990    REM ===================================
1000   REM print 16bit data / HHHH:print data
1010  HH=INT(HHHH/256) :  GOSUB 2000
1020  HH=HHHH-HH*256 :  GOSUB 2000
1030   PRINT ": ",
1040   RETURN
2000   REM print 8bit data / HH: print data
2010  BB=INT(HH/16)
2020   PRINT CHR(30H+(BB>9)/65535*7+BB),
2030  BB=HH-BB*16
2040   PRINT CHR(30H+(BB>9)/65535*7+BB),
2050   RETURN
2990   REM ===================================
3000   REM print ascii data
3020   FOR II=0 TO 15
3030   PRINT CHR(ASCI(II)),
3040   NEXT II
3050   PRINT
3060   RETURN
4000   REM
4010  HHHH=I :  GOSUB 3000 :  GOTO 1000

行番号2020、2040nの PRINT CHR(30H+(BB>9)/65535*7+BB), をC風に書くと
putchar('0' + (BB>9)? BB+7: BB);
のような感じだ。丁寧に書くと
if (BB>9)
      
putchar('A'+(BB-10));
else putchar('0'+BB);

BASIC-52のtrueは65535(FFFFh)ということを知った。

 お約束の8Queen問題

8queenb52

 BASIC-52はNEXTをGOTOやRETURNで飛び越してはいけないらしい。(ちょっとハマった。)
それにしても遅い!!インタプリタだからね。

 プログラムはPC上のviで書いてターミナル(Traterm)を使って送信する。スクリーンエディタ無しでは生きていけないヘタレになってしまった。
8queenb52_load

 1行入力後処理時間を取らないと文字を落としてしまうのでディレイを入れる。特に長い文は時間がかかるようだ。
8queenb52_load_delay

1      REM ################################


2      REM 8Queen
3      REM Sep. 2012 / Yoshi
4      REM ################################
10     REM init
20    TRUE=(0=0)
30    FALSE=(0=1)
40    N=0 : rem pattern
50    D=0 : rem debug level
60     FOR Y=1 TO 8
70    A(Y)=0       : REM init array
80     NEXT Y
100    REM
110    REM main routine
120    REM
130   S=1
140    FOR Y=1 TO 8
150    FOR X=S TO 8
160   YY=Y : XX=X :  GOSUB 1000 :  REM check
170    IF CHK=FALSE THEN  GOTO 220 :  REM end if
180   A(Y)=X
190   X=8
200   S=1
210    REM gosub 2000
220    REM end if
230    NEXT X
240    IF CHK=TRUE THEN  GOTO 330 :  REM end if
250   S=A(Y-1)+1
260   A(Y-1)=0
270   Y=Y-2
280    IF S<9 THEN  GOTO 320 :  REM end if
290   S=A(Y)+1
300   A(Y)=0
310   Y=Y-1
320    REM end if
330    REM end if
340    IF D>=1 THEN  GOSUB 2000
350    NEXT Y
360    N=N+1
370    GOSUB 2000
390    REM
900    STOP
990    REM =====================================
1000   REM check : pos(x,y)
1010   IF D>=2 THEN  PRINT "(",X,",",Y,")"
1020  CHK=TRUE
1030   IF Y=1 THEN  GOTO 1100 :  REM end if
1040   FOR YY=1 TO Y-1
1050   IF A(Y-YY)=X THEN CHK=FALSE
1060   IF A(Y-YY)=X+YY THEN CHK=FALSE
1070   IF A(Y-YY)=X-YY THEN CHK=FALSE
1080   IF CHK=FALSE THEN YY=Y
1090   NEXT YY
1100   REM endif
1110   RETURN
1120   REM
1990   REM ======================================
2000   REM print array
2010   PRINT "--",N,"--"
2020   IF D>=2 THEN  PRINT "(",X,",",Y,")","S:",S
2030   FOR YY=1 TO 8
2040   FOR XX=1 TO 8
2050   IF A(YY)=XX THEN  PRINT "|X", ELSE  PRINT "| ",
2060   NEXT XX
2070   PRINT "|"
2080   NEXT YY
2090   RETURN
2100   REM

行番号1と2の間の改行はわざと入れてある。
 NEW実行後、最初に行番号付きでプログラムを入力すると処理に時間がかかるので、行番号1と行番号2の間に改行を入れておくと、ターミナルからプログラムをDLしたときに、ちゃんと入力されるようになる。

2012年11月 1日 (木)

才能を引き出すエレメントの法則

才能を引き出すエレメントの法則 ケン・ロビンソン 祥伝社
Photo

 TEDで「学校教育は何が問題か」について語ったケン・ロビンソン氏の著書で、内容はTEDでの講演そのものである。

 TEDでの講演を聴いたときには、学校教育のあり方についての提言かと思っていた(ので駄文を書いてしまった)が、ケン・ロビンソン氏の提言は自分らしく生きる方法についてであり、自分らしく生きることを最も阻害しているのは学校教育であるという主張であることが分かった。

 ケン・ロビンソン氏は、 エレメントを「生まれ持った才能と情熱の合致点」と定義して、好きなことを仕事にするためには、純粋に自分らしく生きるためにはどうするかについて述べている。

 天職(2011/10/04)に書いたけれど、
若い人たちは、好きなことを職業にすることは(現実離れした)理想で、更に自分の好きなことで成功するのは極々稀であり、一度失敗・挫折すると即ゲーム・オーバ(人生の落伍者)だと思っているようだ。 iPS細胞の中山教授の「若い間にいっぱい失敗して、挫折してください」にネットの若者たちが反発しているのも同じ理由のようだ。
これこそが、ケン・ロビンソン氏がいう学校教育の問題点である。

 物心付いたときからこのような考え方を、親を含む大人から刷り込まれ、更に学校で教えられるので、ようやく社会に出て働き始めた若者がこのような考え方を持っていても不思議ではない。むしろこのような考え方をする若者の方が圧倒的である。
(この考え方は若者特有かと思っていたが、我々が若いころから既にあったと最近気が付いた。)

 「やればできる」は成功者の意見であまり好きではない。
頂上に上った人は登ってきた道が見えるけれど登頂途中の人は、登ってきた道を見る余裕など無いし、その道が正しいかどうかもわからない。
しかし、今登っている道が正しいということと道を登っていることが楽しいということは全く別物である。更に、漠然とできるかもしれないと思ったことは結構できるものである。
 結局、失敗・挫折の原因や結果を自分で引き受ければよい。エレメントに関することならば誰かにやらされていることではなく、自らが選択し行動していることなので、失敗・挫折の原因や結果を自分で引き受けることは容易ではないか。

 エレメントの発見やエレメントに集中するには、運と指導者が必要であるとケン・ロビンソン氏はいう。最も身近な指導者は両親であり次に学校の先生であろう。

 現在の状態は、人を教え育てることがエレメントでない教師(我々を教えてくれた先生達か)が多かっため、子供達(当時の我々)はエレメントを発見できない、または発見できても継続・集中できなかった。そのような子供が親(我々)になるわけだから益々エレメントを発見できない子供(我々の子供)が増え、結果的に閉塞感が充満しているのであろう。

 この本で紹介されているエレメントを見つけ成功した人は、世間の常識では"一風変わった人"である。エレメントを発見し職業にするには、周りから"一風変わった人"と評価されることを覚悟しなければならないということかもしれない。

 ケン・ロビンソン氏の提言は、人の多様化を認め"一風変わった人"を受け入れる社会になれば、エレメントを発見し易くなるという主張のようにも感じる。

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