空気の研究
意思決定を支配する「空気」(その場の雰囲気)についての考察である。
誰も「空気」に逆らうことができず、「空気」に逆らうと、良くて村八分、悪くすると社会的に抹殺されるという、誰でも知っているあの「空気」である。
「空気」の制御装置として「水」がある。「水を差す」の「水」である。
皆が「空気」に動かされているときに本当のことをいうと、場が白けるが皆が正気に戻る。
太平洋戦争における大和特攻や公害論争における車等空気に支配され判断を誤った例を挙げ、日本人は「水」が機能していないことを指摘している。
初版は1983年(昭和58年)だが、今読んでも全く変わっていない。
千年をかけてできた日本人の気質だから、数十年で変わるわけがない。
事実、最近の、原発推進→原発事故に関する意思決定をみると、今でも日本人の意思決定が「空気」に強く支配されていることがわかる。
個人的には、これまでの人生における居心地の悪さの原因がよく分かった。
生来の捻くれ者なので、論理的におかしいと思ったら口に出さずにはいられない性格である。個人の風体、性格には興味がないのだが、論理的に辻褄が合わないことには、ついつい反応してしまうので、うまくコミュニティに溶け込むことができず、コミュニティの淵にいる感じだ。コミュニティの中に入ってしまうと「空気」で居心地が悪くなってしまう。
これまで、居心地が悪いのは、自分が「水」だったからか?「水」が主流になると「空気」になるらしいので「水」は「空気」にならないようにしよう。
だが、なぜマネージメントは壁につきあたるのか(2012/6/14)
や
空気の教育 (2012/3/3)で書いたように、人が育つ空気、技術が伝承される空気は作ろうと思う。
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