電流測定
ICT業界にいる人は誰でも、テスターを使って電流測定ができるものと思っていた。
ところが最近、電流測定ができない人の方が増えているこが分かって、ちょっと驚いている。
娘に聞いてみても電流の測定は方法は習っていないという。(ホントに?)オームの法則は知っているようだけど。
のような図を見せて、電流を計るための接続ができるかやらせてみたところ、電流計を負荷に並列に接続した。↓
彼女は理系ではないが、理系の職場でも電流が測定できない者が多数いるところを見ると学校の理科教育に起因する問題かもしれない。
おじさんたちは、電流が測定できることは”特殊技能”ではないと思っているので「君、電流の測定できるよね」などと聞かない。
ところが、やらせてみると電流が測定できない、場合によっては、電流計や機器を破損してしまうという切実な問題がある。
何故、ICTを業としているにもかかわらず電流の測定が”特殊技能”になったのかである。IT分野なら分からなくもないが...
極めて微弱な電流や、大電流を測定するのでなければ、電流測定に必要な技能の習得は容易である。
一方、技能を修得する場合には、使用する機会が多い技能から習得しようと思うが、使用する機会が少ない技能は特に興味がなれば積極的に習得しようとは思わないのが普通である。
結局、今時のICT業界では、電流の測定は必須の技能ではないということであろう。
因みに、はんだ付けも必須の技能ではないようだ。
初めて電流を測定したのは、小学生の理科の時間であった。
簡易電流計のキット(こんなやつ)を作って、電池と豆電球を繋いで電流を計ったことを覚えている。
そのキットはエナメル線を自分で巻いてコイルを作り、針が付いた磁石をコイルの中に取り付けるという簡単な構成(可動磁石型?)である。この構造だと感度が悪いが、豆電球が光るくらいの電流であれば測定可能である。
また、零点は12時方向で、電流の向きにより左か右に針が振れるので、電流の向きも測定できる。零点が左端にある電流計は接続を間違うと針が逆振れし、最悪電流計を破損する恐れがあるが、零点が12時方向であれば逆振れにより破損する心配もなく、初心者向けである。
初めて買ったテスターは 日置Model 3002 ビギナー向けの製品である。
厨房のとき、お年玉を持って広島の松本無線まで買いに行った。
カタログを見ると定価\4,500、携帯ケース\1,400とある。 もう少し安い製品もあったけれど、ミラー付きスケールのテスターが欲しかったのでミラー付きで一番安い製品を買った。
次に買ったのは日置Model 3217
カードテスターが出始めの頃ラジオデパートの東映無線で\2kくらいで買った。
当時無線屋さんだったのでいつも作業着の胸ポケットに入れていて重宝した。
その頃職場に YHPの2012があった。0.5級の17レンジ電圧・電流計である。
←(https://www.techeyesonline.com/img/measuring-device/HINCD-00338-201200.jpg)
針を振り切らせて上司に叱られたことがある。(基本は守らないとね)
YHPは横河メータ&インスツルメンツ株式会社になったらしいが、2012をまだ売っているらしい。すごいな!!
電圧、電流、抵抗、導通の他に周波数、容量、ダイオードVFが測れる。、
改造するとデータがシリアル出力できるらしいので買ってみた。(まだ改造していない)
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