トランジスタ技術 2013/2 「作る!Myディジタル・オーディオ」
トランジスタ技術 2013/2 作る!Myディジタル・オーディオ
Stereo誌オマケADCで遊んでいるのでタイミングが良いなあ
オーディオ雑誌のように認知科学の世界に踏み込まないようにしているのは技術雑誌の自覚か。
コラムに
「11kHz付近で位相雑音が5dB改善される 低ジッタ・クロック回路で高S/N再生 」
の記事がある。
「位相雑音が5dB改善される」だけ読むと”おや”だけど、記事を読むと、信号(11kHz)付近にある-100dBくらい雑音が5dB改善されるという内容であった。
オーディオマニアの中にはこの変化がわかる人がいるからなあ...
CQ出版は、MUSESヘッドホン・アンプ完成基板ユニットを\17,850で発売するらしい。
OP-AMPはJRCの高級オーディオ用OP-AMPのMUSE02だ。
JRCにMUSEのオフィシャルサイトがあって、ここを見ると、説明がいかにも感覚的だ。
MUSESのコンセプトは
数値として表わせない「音の奥行き感」「広がり感」「楽器の響き」にこだわり、回路構成、チップレイアウト、製造プロセスを最適化しました。
らしい。数値として表せないと言い切ってしまうあたり相当マニア向けを意識しているようだけどマーケットは広くないような気がする。1個\3,500のOP-AMPが、すべてのオーディオ機器に採用されるわけではないだろう。
オーディオマニア向け製品を対象にするのではマーケットが小さすぎるのでMUSESが商売的に成功するとは思えない。
JRCはセカンドソースを作っている会社というイメージを払拭するためにフラグシップが欲しかったのか?
しかしである、
作っている技術者はMUSESの「数値として表せない」という売り方をどう思っているのだろうか。 技術者として、「数値として表せない」はクオリティが制御できないと同義であると思うのだが。
定番・伝説のオーディオ用OP-AMPといえばRaythonのRC4558やSigneticsのNE5532だけれど、RC4558やNE5532はオーディオ用として売り出されたわけではなく当時主流だった製品に比べて低雑音、高速、広帯域、高出力、デュアルという使いやすさが受け入れられた理由だろう。
最近は、どこのメーカでも低雑音、高速、広帯域の製品をオーディオ用として売っているので、JRCがいくら自信を持った製品を出しても、その製品が定番・伝説になるのは難しい。
でも
あなただったら数値に表せないこの違いが分かると思いますよ
的な売り方は半導体メーカとしていかがかなものかと思うのだが。
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