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2013年2月 2日 (土)

減点主義と積極性

 評価には成果に対して正の評価する加点主義と、失敗や目標未達に対して負の評価をする減点主義がある。

 マネージャが成果をコントロールしようとして、逐一報告を求めたり。細かな手法にまで口を出したり、まるで箸の上げ下ろしまで小言を言うようになると、減点主義型組織の出来上がりだ。

 減点主義型組織では、誰も新しいことに挑戦しないし、自主的・積極的に行動するなど到底無理な話だ。
マネージメント対象が「具体的な行動基準が欲しい」と言い始めたら、どっぷり減点主義に浸かっていると思って間違いない。
そのうち、減点主義型組織は恐怖政治型組織にグレードアップする。

 通常時より多くのマンパワーが必要だが頭数を増やすことができない状況のときに、アメとムチや減点主義はカンフル剤のようなものでごく短期的にマンパワーが増えたように見えるが。その後やってくる”無気力”という副作用が怖い。
 減点主義型組織での大衆のマインドは基本的に現状維持である。それ以上のマンパワーを引き出そうとすると「内的動機付け」がどうしても必要になる。

 そこでマネージャは、自主的に積極的に行動してほしいと言うのだがそれは無理というものだ。
 減点主義型組織や恐怖政治型組織においてリスクを取って自主的・積極的に行動できる者は、意識が高く後にリーダーになるような人か、周囲に関して我関せずの自由人で、その他の大多数は自主的・積極的に行動を起こすことはない。(積極的なフリをするウマイ奴はいる。)

 最近「内的動機付け」というキーワードをよく見かけるようになったが、先ず、減点主義や恐怖政治に頼るマネージャに対して内的動機付けをしなければららないのか。

 短期間(2~3年)でのマネージャの交替はデメリットであることが多いが、減点主義型組織や恐怖政治型組織が好きなマネージャの存在を考えると、結構よくできた安全装置として機能しているのかもしれない。フウ-_-)

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