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2013年4月21日 (日)

一流の職人に学ぶ人づくりの流儀

一流の職人に学ぶ人づくりの流儀 榎園豊治 日本能率協会マネジメントセンター
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「見えないもの」をどうやって伝えるかという内容。
結論は

本当の師匠は自分の中にある。弟子も、師匠も

ということか

 師匠と弟子が共に成長するには「師匠と弟子が大いなる目的を共有する」ことが必要であると榎園氏はいう。同じ職場で偶然出会った者が単に上司・部下の関係になるか、はたまた師匠・弟子の関係になるかは、ここで決まるのかもしれない。

 実際は(ウチの職場では)師匠としての成長の時間もなく弟子を育てる時間も無い現場が多いような気がする。早期育成という言葉だけが独り歩きしている。

 伝達される能力の量は

能力の伝達量 = 教える側が持っている能力 × 教える側の教え・伝える能力 × 教えられる側の学ぶ能力

である。

 教える側(師匠)は業務遂行能力(腕前)の他に教え・伝える能力が必要である。教えるべき知識・技術などの能力が無いのは論外だが、教え・伝える能力がなければ伝わらない。
 「仕事は見て盗め」や「背中で育てる」が、榎園氏がいう「教えるために教えない」であればよいのだが、単に教え・伝える能力がないことの言分けであることは多い。

 教えられる側(弟子)に教え・伝えられる能力が付いてきて、教えられる準備ができたのを見計らう必要があるが、この見極めもまた教え・伝える能力である。

 異動間隔が短い職場では、教えられる準備ができるまで待つ時間的余裕がない。異動してきた新しい上司が必ず教え・伝える能力を持っているわけでは無い。人材育成に関するスキルがマネージャ昇進の必須要件でないからである。

 早期育成などと言っていること自体、師匠と弟子が大いなる目的を共有し、共に成長することを期待していないのだから。<<愚痴だね

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