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2013年4月 8日 (月)

今すぐに役に立たないこと

 今すぐに役に立たないことでも、 経験のないのことに自らの意志で取り組んでいると、将来役に立つ。

 「明日までに何とかしろ!」のよう仕事をしなければならないことがある。
 期限が極短く設定された仕事を期限内に解決するする力は、言うなれば、「技術的な瞬発力」である。 「技術的な瞬発力」が必要な仕事は知識・経験を総動員して取り組む必要があって、自分が持っている知識・経験の総量が多くなければ解決できない。

 知識・経験の総量が少い者はどう頑張っても、このような仕事はできない。

 NETを利用すると容易に知識を得ることができる。
 人間が大量の知識を記憶しなくてよい時代になったのだけれど、経験はNETから得ることはできないので、いくら検索が上手になったとしても、瞬発力が必要な仕事はできるようにならない。

 経験値を増加させることが重要であるのだけれど、ともすれば、他人の経験談(知識)で自分の経験値が増えたと錯覚してしまう。

 経験は失敗することで学ぶことが多い。
 誰かが書いた手順書やマニュアルのとおりに作業して成功しても経験値は増えない。失敗して、その原因、解決方法を自らの頭で考えてそれを克服することで経験値が増えるのである。

 職場で「開発改善コンクール」を毎年やっている。
応募作品をみると通常業務が忙しいんだろうなあという作品ばかりだ。やっつけ仕事感、やらされ感が溢れている。審査員も遊び心がなく明日から使えるものという観点で採点する。今すぐに役に立たないオモシロいものでも将来性や洒落で選ぶという粋を持ち合わせている審査員も少数だ。

 エライ人達もそのあたりを感じているのか、課題を設定しようかという案があるのだけれど、課題は今すぐ役に立たないけれど10年後を見据えた課題でなく、近視眼的な課題を考えているようだ。

 エライ人たちの思いどおりにならない方に3000点である。

 若かった頃何度かこのコンクールに応募したことがある。
 当時はハードウェア部門にエントリしていて、今すぐに役に立たないことを学ぶ良い機会と考えて、新しいデバイスや、使ったことの無いデバイスを使うことを心掛けていた。トラ技等に掲載された回路を頂いて(パクって)アレンジすればお茶を濁すことはできるがオモシロくない。

 今、現場ではオモシロイを追いかける余裕は無いのだろうけれど。
なにか創るなら、周りの人や審査員に「ヲヲ」と言わせるオモシロイ物を創りたいものである。いますぐには役に立たないとしても。


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