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2013年8月 1日 (木)

MADE IN JAPAN

MADE IN JAPAN 盛田 昭夫・エドウィン ラインゴールド 朝日文庫
Madeinjapan

 この本に書いてある、SONY設立後は戦後日本の右肩上がりの歴史だ。
この本が米国で発売されたのが1986年で文庫本の初版は1990だから、その後失われた20年にに突入するわけだが、盛田昭夫氏の先を見通す見識の確かさや、その後SONYがどうなったかは言うまでもない。

 創業者が陣頭指揮を執っていた頃のSONYは、

国内にあって日本的でなく。国際社会にあって欧米的でない

企業だったのだろう。

 盛田昭夫氏はこの本の中で、米国型経営の短期的な利益至上主義や安易なリストラを戒める一方で日本型没個性社会を批判している。

 日本の企業では、個性的な社員を好まないために、協調とコンセンサスという言葉でごまかす場合がよくある。私はよくこんな憎まれ口をきくことがある。コンセンサスばかり強調する役員や管理職は、社員の才能を引き出し、彼らのアイデアを統合する能力が自分にはないと公言しているも等しいのだ、と

↑の件を読みたくてこの本を読んだ。

 それとは別に、最近考えていたことのヒントがあった。

 日本の経営が欧米のそれに優る部分があるとすれば、それは主としてこの企業哲学が存在することではないかと思う。たとえ、社長や重役が入れ替わっても、簡単にはこれを変えることはできない。日本では、企業の長期計画システムと稟議制によって、上層部と若手管理者との密接な関係が保たれ、長年のあいだに特定の行動様式が形成され、企業哲学を存続させるのである。

 トップが入れ替わった際の混乱が大きいのは組織の哲学が{無い|無くなった}のかもしれない。組織の哲学に基づく特定の行動様式が形成されていないということだ。
そして、行動様式形成に重要な役割を担うのは若手管理者だ。

30年も前から重要なことは変わっていない。

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