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2013年8月30日 (金)

開発改善コンクール

今すぐに役に立たないこと(2013/4/8)で「開発改善コンクール」について書いた。

 職場の「開発改善コンクール」応募作品を見る機会があった。懸念したとおりやらされ感あふれる作品が多い。応募作品をみると、身近にある問題を改善することが目的ではなく、コンクールに応募することが目的になっているものが少なからずある。
「手段の目的化」の見本である。

 このコンクールは、いわゆる「カイゼン」活動の一環で、職場での「カイゼン」を奨励するために、他の職場に参考となる「カイゼン」作品を表彰しようというものである。

 現場はカイゼンについて考える余裕がないのか、カイゼン作業の時間が無いのか、単に仕事に流されているのか?

 「やれ」というエライ人、「じゃあ頼んだよ」という現場のエライ人は、このコンクールが職場の改善どころか現場の負担になっていることに気が付いていないのか、気が付かないふりをしているのか?

技術的には

 既存のコマンドラインツールにGUIのラッパーを被せた作品が増えたような気がする。
未だにGUIにすると使い易くなると信じ込んでいる応募者と審査員がいる。そもそも、GUIラッパーを作ることで何を改善{したいか|したか}よく分からない。

 昔々オヤジ達が1linerや使い捨てスクリプトで処理していたような内容をツール化した応募作品も増えた。 わざわざ手間暇かけて、1linerや使い捨てスクリプトで実現できる機能のプログラムを書くことにオヤジは違和感を感じるのである。
 (だって、1linerや使い捨てスクリプト程度の内容なのにわざわざGUIプログラムを書くなんて cool ぢゃない!)

 結局、見せられた方がワクワクするような作品は少なく、皆さん「たいへん効果があった」と仰るのだが、正直ドングリの背比べ感は否めない。

 忙しい現場でイヤイヤやられているのは伝わってくるけれど、どうせ作るなら、忙しくて未完成だけどコンセプトは申し分ない!というネタは見つからないのだろうか?


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