分からないことが分からない(2)
- 「分からないことが分からない」状態から脱出する方法を知らない人が増えてきたこと。
- 歳を取れば何度か経験したであろう「分からないことが分かる術」をおじさんが若い人たちに伝えられないこと。
について「分からないことが分からない(2013/10/15)」に書いた。
「分からないことが分からない」状態から脱出する方法を自分の経験から考えてみた。暗黙知の形式知化に挑戦してみる。
- 調べる
調べようににも、分からないことが分からないので、カンを頼りに調べざるをえない。
最近は、ネットを上手に使うと、昔より簡単にヒントにたどり着くことができるようになった。ヒントを求めて、昔は書店や図書館に行き、今はネットを使っているが、彷徨っているのは今も昔も変わらない。
数多く彷徨っていると経験値が増加して、カンは経験で磨かれ、ヤマ勘が直観に変わる。(はずだ)
- 知っていそうな人に聞く
知っていそうな人に聞いてみるのだが、知っている人に遭遇することは稀で、1人や2人に聞いただけで知っている人に遭遇すると考えてはいけない。
知っている人は教えてくれるかもしれないけれど、「分からないことが分からない」ので、何を質問したらよいか分からない。質問しても、知ってる人が言うことがさっぱり理解できない。
「人に聞く前に○○を読め」と言ってくれる人は、優しい人だ。普通は「いやぁ難しいことやってるねぇ、頑張ってね」などと、適当にあしらわれるのがオチだ。
「分からないことを調べるためのヒント」を尋ねると相談に乗ってもらえるかもしれない。
- 無手勝流でやってみる
失敗から得るものは多い。たくさんハズレを引くとたまにアタリが出るように、たまに大きなヒントを掴むことができる。
実際に失敗すると、分かっていたつもりになっていたが、実は分っていなかったことが分かったり、分からないことが明確に分かったりする。
本当に大事な場面で失敗しないための練習と考えれば、失敗を過度に恐れる必要はない。
- 同じ問題を抱えている人に相談してみる
同じ問題を抱えている人と相談すると失敗を共有することができて、ヒントを得るための時間が短縮されることがある。
重要なことは、自分の失敗を他人の参考にしてもらうこと。他人の失敗だけいただくというズルをしないことである。
自分の経験から思いついた手法は時間が必要で、短時間で問題を解決しなければならないような場面に使えない。効率的な方法とは言えないけれど、じっとして黙って待っているだけでは天の啓示は得られないようだ。
経験を積むことで経験値+暗黙知が増加して、「分からないことが分からない」状態を脱出する時間は短縮できるようになった気がする。短期間で「分からないことが分からない」状態を脱出することが必要な場面に遭遇する前に経験値を増加させる必要があるのだろう。
しかし、もう少し効率が良い方法がありそうなものだが...まだ形式知とはいえないなぁ
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