会社は頭から腐る
そんなことは分かってるよという本かと思ったら、産業再生機構で腐った会社を数多く見てきているだけに説得力がある。
「第6章 今こそガチンコで本物のリーダーを鍛え上げろ」では、試験型エリートをリーダにすることの問題について、1章かけて、これでもかと語る。
しかしである。試験型エリートしか採用していない場合はどうするのか?
採用担当が試験型エリートだから、採用を変えることは自己否定につながるので、採用を変えることができないというデットロック状態をどう変えるのかが問題だ。
若い人たちに話す機会があるときには、「仕事の出来と学歴には相関は無い」と伝えている。「記憶力には無を有にする力はない」とも伝えるいる。若い人たちは頭ではわかるけど行動できないのだろう。20年以上記憶力で評価されてきた人たちにい対して、きなり仕事では記憶力より思考能力・創造力が重要だと言っても難しいかもしれないと思う。
かといって、若い人たちが全く使えないわけではない。お勉強の出来と仕事の出来に相関が無いだけなので、自ら考えて、能動的に知識・技術を修得できる人も一定確率で存在する。しかし、おじさん達が下した評価が低いと、自ら考えて行動する人を発見しにくい。
変化が激しい時代に適応するには、試験型エリートでは難しいことは、多くの識者が指摘しているとはいえ、一夜にして方針が変わるなどとは考えられない。
とりあえず、自分の周りから変える。酒席でウダウダ言っていても始まらない。
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