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2014年5月 1日 (木)

なぜ日本企業では情報共有が進まないのか

なぜ日本企業では情報共有が進まないのか 田坂広志 東洋経済新報社

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 6、7年前にこの本を読もうとして書店で探したら在庫が無く、「読んでみようリスト」に入れたままにしていた。最近情報共有について考えているので、kobo storeで探してみるとつい最近電子化されていることを発見した。 しかし、Kindle版\960 Kobo版\1,200って、Kindle版とKobo版でこんなに値段が違うの?

それはさておき

 初版は1999/1である。15年前に出版された本なので紹介されているIT環境は少々古いが、情報共有の根底になるものは変わらないので今でも参考になる。

 1999年頃はインターネットが普通になり、職場では端末は1人1台が実現されようとしていて、組織のフラット化がブームになった時期だ。

 この時期を思い出してみると、箱物主義の人たちはオープン化だ(何がオープンか分かってなかったようだが)、端末を1人1台にと言いながら物買に血道をあげていた。 残念ながら業務プロセスを変えようという人はいなかったし、ナレッジ・マネジメントという考えもなかった。(未だに)

 情報共有しようと考えている人はいたけれど成功例は知る限り僅かで、いずれも公式ではないBBSとMLだった。そして公式に情報共有しようとした人はほとんど挫折した。σ--)もその内の1人 orz

情報共有しようといっている人も

  1. 「情報機器を扱うこと」と「情報を扱うこと」は異なる。
  2. 「情報共有の仕組みを作ること」と「情報共有により成果を上げること」は大きく違う。
  3. 情報共有は目標であって目的ではなく、真に目指すべきは知識の共有、知恵(暗黙知)の共有であること。

まで考えている人はいなかったような気がする。

 自発的に情報共有を行う「情報共有ボランティア」は、今でもどこの部署にも1人や2人いるのだが「情報共有ボランティア」が文化になっていないので、知識の共有や知恵(暗黙知)の共有を目指すと茨の道だ。

 ノウハウを活用したい人が呼びかけ、ノウハウを持っている人が応える「呼びかけと、挙手」システムはプロジェクト志向の組織では有効だろうが官僚組織では難しい。

そこで、誰がどのようなノウハウをもっているかのノウフー・ベースが重要になるわけだが個人で管理できるのは高が知れいているので組織的に作ってみた。

問題は、このノウフー・ベースをどう管理してどう使うかである。

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