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2014年6月11日 (水)

40歳限界説

 先日地方に出張したときににエライ人から「40歳過ぎたあたりで、技術的に限界を感じている者が増えているのではないか」と指摘を受けた。

 SI業界ではプログラマ35歳定年説という説があって(昔は30歳だったような気がする。)
ネット上ではいろいろな人がいろいろな観点から考察していらっしゃる。

まとめると、プログラマにとって35歳は

採用時のミスマッチが顕在化する年齢
上流工程(PM,SE)、下流工程(SE,PG)に分業されていて、上流工程に移る年齢

ということらしい。
この構造は指摘された40歳限界の構造と似ている。

採用時のミスマッチ
 「技術者になる決心(2014/1/22)」にも書いたように、技術者になる決心をしていない人を少なからず採用している。若い人達は皆真面目なので頑張っているけどいつかミスマッチが顕在化する。
 最近は高学歴化しているので顕在化する年齢が40歳くらいということか。

業務内容のミスマッチ
 ウチの組織構造は超官僚的で、ドラッカー先生が仰る「マネジメントも作業もできる」テクノロジストを育てようとしていない。ある年齢でマネジメントへの強力な圧力が働くのだが、超年功序列的でしかも単一キャリアパスなのでキャリア変更圧力は皆同じくらいの年齢でやって来る。この年齢が40歳くらいということか。

 キャリアパスの選択肢が無いことの弊害は昨日今日始まったわけではなく、昔から指摘されていた。しかし、キャリアパスをデザインする人(エライ人)は、現場を経験せず最初からマネジメント志向だからキャリアチェンジを経験することもなく問題点を軽視、無視しているように見える。 この問題を先送りしてきた影響(ツケ)は大きい。

 団塊の世代は退職したけれど組織の年齢分布はいびつなままで、上には年寄りが詰まっている。

結局40歳くらいの世代は

  • キャリアチェンジの圧力を受けるが上が空いてない
  • キャリアチェンジ前提で仕事をしてきたので今更新しい技術に対応できない
  • 上の年代には使えないオヤジ達がたくさんいる
  • 下の年代には技術者になる覚悟ができてない者が増えた
  • おまけに、新しい仕事は増える一方だ

この推測が正しいとすると、燃え尽きているのではなく八方塞がりで「もう勘弁してくれ」と感じているのではないかと思う。


プログラマ35歳定年説に関する皆さんの考察

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